Kさんとのコミュニケーション困難のひとつは定義が違うということ。


たとえば、【研究の実装】。


Kさんのもってるテーマについては、

二年目までは研究に注力し、

三年目は実装を目指すということで合意をしていた。


私たちにとって「実装」とは研究で明らかになったことを現場の言葉に還元し、活かしてもらうことなんだけど、


Kちゃんは「紙やウェブのアンケートを実施して統計分析をすること」を研究、

「現場に行ってインタビューをすること」を実装だと考えていた。


二年目までの結果が全く含まれないインタビュー計画を提出してくれたので、

「ええと、これは、実装ではなくて、手法を変えた新しい研究だよね?」と伝えると、

そんなの思いもよらなかったという顔をされてしまった。

それで、実装という言葉の誤解を解くために一時間くらい話して、研究マネジメントとしては「実装」フェーズというのは大切で、部署のポリシーとして実装のない計画を許可することはできない。


インタビューしたかったらしてもいいのだけ、どこれまでの調査を踏まえた、実装のためのインタビューの計画をたててほしいと伝えて、

わかりあえたかなと思ったら、


後日、「あ、あれ…あれれ? やっぱりわかってなかった?」という計画書が出てきた。


Pさんが、実装というのは、新しいことを新たに知りにいくのではなくて今までの成果を現場に伝わる言葉に翻訳をしよう、その翻訳過程としてインタビューしようという話をしてくれた。

研究成果を示して、具体的なエピソードありますか?と聞いて、集めた事例を使って研修用資料とかを作れば、現場の人にとってもとっつきやすくなるよね。その事例を集めにいくインタビューにしようと話をしてくれて

「わかりました!」となったのだけど、

やっぱり後日こちらの想定と違ったのが出てきた。


よくよく聞くと【翻訳】とは、今の研究結果を、平易な表現に直すことだと理解したみたいで、現場に行って、今の研究結果をわかりやすい言葉で説明して(これが翻訳と実装)、その後は自分の聞きたいことを自由にインタビューするということを考えたみたい。


Pさんの言ってた「翻訳」とあなたが言ってる「翻訳」、違うよねと伝えると、

再び「そんなこと思いもしなかった」という表情だった。

難しい。

たぶんだけど、日頃から、研究の成果と現実場面をあてはめて考えるということをしてないような感じ。



うーん、言いにくいことであるけれど、彼女は実力不足だと思うな。身の丈にあった計画活動をしてもらえる分にはよいのだけど、

なんというかうまく意志疎通ができない。


そして、彼女は見よう見まねで高難度をやりにいく傾向がある。

成功なんてしなくてよいけど、自分が失敗していることがわかるくらいの力はほしい。




なんか間違いを指摘しても、

それが重大な誤りであることに

気付いていない感じ。

私やPさんは「えっ」と何度も動揺しているのだけど。


ボタン操作とかやり方を学ぶだけじゃなくて、

なんでそうなるのか仕組みをある程度わかっておこうね、といってみても、

「勉強してます!」とちょっと怒られたりするし。


理解してたらその間違いしないんやって。

と思う。

でも、これ、私にも身に覚えがあるけど、

本当にわかってないことって、

全然身に付いていかない。


こちらが、これ指摘するの二回目だなぁ、三回目だな、四回目だなぁと思ってても、

たぶん彼女には一回目なんだろう。忘れてる、もしくは同じ指摘だと気付いてない。

そして「はじめて聞きました、思いもよりませんでした」という顔をしてる。


そんな顔をして聞いてるけど、言ったよ~。


「前にも言ったけど」は自分のなかで禁句にしているから言わないけど。

夏ごろに全くおんなじことをコメントしたよ。日付も、場所も、なんといったら伝わるのか苦心したことも鮮明に覚えてる。出張先の会議室を借りて仕事してるときだったからね。


(裏返せば、私も、苦手なことについては、何回言わせるのかと誰かに思わせたこともあるんだろう。私が気付かないだけで)