Living Will | 都内 中堅校からの大学受験2026

都内 中堅校からの大学受験2026

2020年に都内の私立中高一貫校に入学した息子の日常を綴っております。

今日は実母絡みの話を書きます。

 

1月に母が急性期病院に搬送されました。救急車

その時、「延命治療をするかしないか」の選択を迫られました。

私が駆けつけた時は山を超したところでしたが、まだまだ油断できない状況でした。医師から、

 

病院:「山は越したけど、急に容態が悪化することがある。延命を希望するかどうかをこの紙に回答して署名して、早急に提出してください。」

 

と言われました。

 

医師からのおすすめは「延命治療はしない」でした。医師はちゃんと理由も説明してくれましたし、質問にも答えてくれました。

私は「延命治療をしない」を選択しました。医師の説明と、母が若くて元気な時に話していたことで判断しました。もう何十年も昔の他愛もない日常会話の断片を引き合いに出してよいものか悩みましたが、母の死生観が大きくかわるような出来事に心当たりはなかったので。でも、あんな判断の仕方でよかったんだろうかと引っかかっています。

 

 

おかげさまで母は無事に急性期病院を退院して、今は療養型病院にいます。

私を悩ませた「延命治療はしない」の書類が使われる機会はなくほっとしました。

ところが、療養型病院でも「延命治療を希望する・しない」を確認する書類がありました。急性期病院のように急かされることはありませんでしたが、質問が3つになっていました。具体的な治療行為3つが挙げられ、それら1つ1つに対して「◯◯治療を希望しますか?」と書かれていました。質問の選択肢に「わからない」があるのに病院側の思いやりを感じていたら、医師から、

 

病院:「わからなければ『わからない』をチェックしてもらっていい。だけど、そうするとその時その場にいた医師の判断で治療が行われる。その紙に回答してもらったことがどれだけ影響するかは(その時になってみないと)わからないけれど、(その他の記述も含めて)患者や家族の希望がしっかりと伝わるように書いてほしい。家族の意向にあった医療をしたいと思っているから。それから、考えは変わっていい。患者さんと時間を過ごす中で知ること・気がつくこともあるから。そうしたら、再度提出してくれればいいから。」

 

と言われました。

 

ちなみに、高齢者はどこの病院や施設に行っても「延命」の件を確認されます。

 

 

私自身は時期がきたらLiving Will(リビング・ウィル)を表明しようと思いました。Living Willとは、元気なときに延命治療を希望するかどうかなどを考えて、家族や周囲の人に意思表明しておくことです。話すだけだとご家族や友人が忘れてしまうかも知れませんし、細部が伝わりません。どこまで本気なのかの判断が付きかねるときもあります。書面に書くなどして記録に残しておこうと思います。📝