選抜クラスってどんな感じなの? | 都内 中堅校からの大学受験2026

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2020年に都内の私立中高一貫校に入学した息子の日常を綴っております。

選抜クラスについて聞かれることがあります。

選抜クラスだからといって学校や周囲からの特別扱いはありませんが、息子を通して見えることや思うことがあるのでまとめてみました。息子校に特化した話ですが、他校でも参考になることがあると思います。

 

 

1. 選抜クラスとは

 

息子校の場合は、中3高1で成績による選抜クラスができます。

選抜クラス入りは辞退することが出来る場合とできない場合があります。このあたりの取り決めは学校や学年によって様々なようです。

 

授業の進度は一般クラスと同じですが、演習時間が多いです。

息子によると、
「よくできる子が多いから理解がよく一般クラスに比べて授業の進み具合が早い。だけど定期考査の範囲は一緒だから考査前になると時間が余って、問題集をやって解説という時間や自習になる。」

とのことです。自習といっても担当教科の先生がいるので質問ができます。

 

テスト問題は一般クラスとほぼ同じです。

このあたりは学校や学年によってさじ加減が違うと思います。

 

 

成績は選抜クラス内の順位がでます。

息子校の場合は、選抜は選抜クラスだけでの順位がでます。選抜クラスが1クラスの場合は、「この教室で◯番」と視覚的に順位が入ってきます。

一般は一般クラスだけでの順位がでます。例えば、選抜クラスが1クラス(40人)できた場合は、中2で41番だった子は中3一般クラスで1番になります。次の考査でも1番になれるように頑張ろうと思うそうです。

 

中3→高1で成績による入れ替えがあります。

成績を見て、選抜クラスの下位と一般クラスの上位の入れ替えがあります。息子校の場合は入れ替える人数は決まっていません。例年5名ぐらいが入れ替わると聞いていますが、多い時は半分ぐらい入れ替わることがあるとかないとか。

 

 

2. 雰囲気

 

勉強を頑張る真面目な子が多い

中1進学時に、「勉強を頑張る雰囲気がある」と思われた方は多いと思います。

選抜クラスになると改めて、「みんなよく勉強する」と思います。

宿題や課題をやらない子や忘れる子はいません。全員、期日までに提出します。

 

ギスギスした雰囲気はない。

学校や学年によると思いますが、息子のクラスは体育大会も文化祭も頑張っていました。一般クラスは全員が進級できるように先生がお尻を叩くのに対して、選抜クラスは放っておいても勉強しますからその手の指導はありません。事情を知らないで保護者会をのぞいたら、選抜クラスのほうがのんびりしているように感じると思います。

選抜クラスの担任の先生は、勉強一色でギスギスした雰囲気にならないように気を使っているようにみえます。

 

面白い子・ムードメーカー・やらかす子がいない。

これはもういろいろだと思いますが、息子が言うには、中1中2の時はどのクラスにもいた面白い子・ムードメーカー・やらかす子が、選抜クラスには1人もいないそうです。真面目でいい子ばっかりで穏やかな空気が流れているそうですが刺激がなく物足らなく、かえって疲れるそうです。息子は、

「僕はちょい悪ぐらいの子が付き合いやすいから、選抜クラスではなかなか友だちができない。休み時間になったら廊下にでて一般クラスの子と交流している。そういえばこの間、通りすがりにある先生が、『まだ選抜クラスで友達ができないのか。』と言ってきた。問題発言だよね。むかついたから Fuck you! しといた。」

と言っています。

私は、

「気にかけてくれているんじゃないの?少なくとも気がついているんだから。」

と返しておきました。

 

 

3. その他

 

非常勤の講師がいない

息子校の息子の学年は、選抜クラスの授業担当は全員正規職員です。非常勤講師はいません。

一般クラスは非常勤講師もいます。偶然なのか配慮なのかはわかりません。