ZX-4RRフルエキ ベンチテスト続けてます。 | BEAMS(ビームス) 開発ブログ

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二輪アフターパーツメーカー(ビームス)の開発担当です。
新製品の開発等、開発者の目線でブログを更新したいと思いますので、宜しくお願いします。


どうもお疲れ様です。


間あいてしまいましたが、ZX-4RRフルエキ編です。


JMCAマフラー試験は来週に迫ってまして、追い込みの作業で、かなーりバタバタしています。

バタバタするはずではなかったのですが(笑)、することになった理由は、私の目論見が外れたことによります。。。

理由は後述したいと思いますが、ブログの方はせめて粛々と(笑)、前回の続きからいきたいと思います。


念のため前回までを振り返りますと、エキパイの外径違いをテストして使用する径を決定。その後、管長を変えたエキパイをテストして今度は長さの方を決定。

で、更なるパワー向上を目指してエキパイにバイパスパイプを投入したところまででした。


ということで続きです。バイパス投入↓↓↓

こんな感じで連結させます。

取り付けた位置、、、まずは適当(笑)。

というのは半分冗談ですが、

高回転の方が改善して欲しいので上の方ですね。

後はまぁここからずらしていってグラフの変化を見て取り付け位置を判断することになります。


それではパワーチェック。

一発目の結果はこうなりました!

えーと、線の色が分かり難いですが、、、

黒色線がバイパス無し

青色線がバイパス有りとなってます。

うーむ。これは効果なしです。間違いなく取り付け位置しくじってますね。。。


というこで位置を下にずらします。

その結果、こうなりました!

黒線は変わらず、バイパス無し

ピンク線がバイパス(中段)

うん。効果出てますね。10000rpmあたりから上がよくなってますね。取り付け位置はここらでしょう。

これ変化少なく見えますが、多いところでは1PS、大体平均で0.6PSくらい上がってるので、バイパスも馬鹿に出来ませんです。。。


後はパイプの中に開けた穴の調整です。

これご存知かとは思いますが、パイプいっぱいに穴をあけてるわけじゃなくて、意外と小さめです。

でも穴が小さ過ぎると効果ないし、大き過ぎるとパワーダウンするって感じなので、

小さい穴から始めて1φ〜2φ刻みで広げて適正な穴径を見つけます。

パワーチェックして、エキパイ外して穴広げてエキパイつけて、パワーチェックしてと繰り返しになるので、、、けっこう地味な作業です。(笑)

4気筒あると取り外しが面倒ですが、、、良いマフラーを作るためには仕方ない。

決まったら走りは確かに違ってきますので、手を抜かずでございます。


が!穴径の最後の調整はZX-25Rにてやりたいと思います。排気量小さい方がシビアに出ると思いますんで。。。

後は2-1部の集合後の長さを変えて、いいところを探します。この辺は触媒位置との兼ね合いがありますので大きくは変えれませんけど、ある程度長さがあった方が中速が良くでますね。

その変わりピーク付近の方が削がれますが、パワーを使える部分が多い方が、楽しいし違いがわかるマフラーになろうかと思います。

ピークだけ尖って上がってても、そんな回転数あんまり使いませんしね。

ということで、ピークよりは中速をとる管長でいきます。


ここでZX-25Rが入庫。

仕上がりつつある、フルエキを取り付けパワー測定です。

因みにゼッケンやらがついてミラーもないので、パッと見レース車両みたいですが、

カワサキグリーンカップ出場仕様になってますので、基本的にノーマルです。もちろんエンジンはイジってませんので、パワー測定は問題なしでございます。

グリーンカップに使用できるマフラーはJMCAマフラーじゃないとだめなので、フルエキのテストにも絶好の場です。


マフラー試験の翌週にレースがあるのですが、なんとかして間に合わせたいし、そのためには試験に落ちるわけにはいきません。

うーん。プレッシャー。(笑)


ところが、、、フルエキ、ZX-4RRの方から作り出したため苦労することになるのです。。。


更に今週受験したZX-4RRの排ガス試験でも苦難が。。。


やっぱりフルエキは一筋縄ではいきませんでした。


というところで続きは次回に。

引き続きお付き合いいただけますと幸いです。


それでは失礼して作業に戻ります。