Z900RS 試験終了しました。と、集合方法 | BEAMS(ビームス) 開発ブログ

BEAMS(ビームス) 開発ブログ

二輪アフターパーツメーカー(ビームス)の開発担当です。
新製品の開発等、開発者の目線でブログを更新したいと思いますので、宜しくお願いします。

どうもこんにちは。

Z900RSのマフラー試験、昨日終えました。
ホントに寒くて過酷な1日でした。
参加された皆様お疲れ様でございました。

{D3CC93D7-EB82-450D-B8C9-C716826DDA91}

昨日にスリップオンの合格はお伝えさせていただきましたが、午後から試験だったフルエキはどーなるか!ってことで臨んだ試験。
加速騒音規制値82dBのところ83dBを叩き出し、不合格!!となってしまいました。
、、、。ヤバイ。が、まぁ半分想定内です。
もうワンパターンのサイレンサーを持ち込んでましたので、そちらで再試験をさせてもらいました。
ここで落ちたら後がない。
結果、規制値ギリギリで合格することができました!
まあ落ちたら落ちたで、来月に再チャレンジしたらいいんですが、マフラー構造など大きく変更する必要が出てきますから、合格するしないではエライ差です。

ーーー、と一安心な本日です。
以上、合格のご報告でした。



{9BB4C35F-9B90-47B6-B17D-DA6E5F2C59DF}

さて、最近は消音絡みの話が続いてますが、転じて今日は集合部と触媒なんかの話を少々。

{8369908A-0B63-4246-BECC-FEDBB8421732}
これは集合部を上から写した写真ですが、真ん中に仕切り板を入れてなんちゃって4-2化してるわけです。
これはもう常套手段とでも言えると思いますが、実際効果の程はどうでしょうか?

{31916390-7C09-4076-BF5E-BAEDF7D2B4A0}
赤線が仕切り有で青線が無です。

しっかり出てます。効果有りです。もう少しなんとかできそうです。

てか、じゃあハナから4-2-1タイプで作ればいいじゃないか!となりますが、残念ながらそう簡単にいかないんです。。
{A955DAEE-1C45-4B8E-99B8-E15789D9A819}
答えはココにあります!
意味わかりにくいですね。笑

コチラZ900RSの純正マフラーですが、集合部の後ろにO2センサーの取り付け部があって、さらにその後ろボコッと膨らんでますが、ココが触媒だと思われます。

デカいです。昨今の厳しい排ガス規制ではこのようなサイズにせざるを得ないところですが、、
4-2-1にした場合は、、、例えばCB1300で見てますと、、
{DB63A702-81C7-417E-B35E-D33F05AA7A24}
2-1集合部左右の後ろにボコッと、さらにその後ろ2-1の後にもっと大きなボコッと。
計3つの触媒が入ってます。

これだけしないと排ガス規制に対応できません。

でやはり、触媒の数を使うということはそれだけコスト増につながりますし、また同時にエンジン側に近い部分の触媒は4-1タイプほどサイズを大きくできません。となると浄化性能を高める為、蜂の巣(セル部分)も細かいものを使わざるを得なくなってくると一概に4-2-1が優れてるとも言えなくなってきますね。。。
{BB9DC92B-4AEF-42B8-B321-5D888530D0B8}

非常に悩ましい。。。

また他にはリアサイレンサーを大型化しないと騒音規制にも対応できませんから、そこもまた悩ましい。。。

まあそのような絡みで諸々悩んだわけですが、今回は車両下にもサブサイレンサーを仕込むスペースもありますし、弊社フルエキでも4-1タイプを選択しました。

で、折角ですのでさっきの仕切り有のフルエキとノーマルマフラーの比較をしてみます。
{68F45338-8E68-4F25-AB99-242DBDE77D3D}
赤線が弊社フルエキですが、ちと負けてる箇所がありますね、、、。上の伸びはいいですが。

そこで触媒の位置を変えますと、、
{B6AE670A-0CBB-4255-8BB2-511366C8AE55}
青線が変更後。
ちょっと中速域は失われたましたが、中高速域は改善できました。

こんな感じで触媒の種類の選定や搭載位置はシビアに現れます。
同時にもちろん排ガス規制に通ることが求められるわけですから、浄化効果が薄い位置にも搭載できないわけで、、、何かと難しい昨今のマフラー事情です。

今日はそんな感じです。

フルエキはもう少し頑張ってますのでまた紹介します。

また宜しくお願い致します。