ダブルブレストのスーツ | ELEMENTS OF STYLE

ダブルブレストのスーツ

 

ここ数年ヨーロッパに出張に行くと、ダブルブレストのジャケットやスーツを着たファッション業界人がとても多く、サプライヤーもダブルブレストを積極的に打ち出しているので、確実にダブルブレストの流れが来ていることを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらの画像は、昨年の6月に出張に行った時に私が撮った画像です。

 


昨年の出張後にこのブログでも書きましたが、本当にダブルブレストを着た人が多く、サプライヤーの打ち出しもダブルが多かったです。

 

 

日本ではダブルブレスに対して抵抗がある人がまだまだ多く、ネイビーブレザー以外はなかなか広がらないというのが実情です。


そのような流れがあるからというわけではないですが、しばらくシングルのスーツばかりオーダーしていたので、今シーズンはダブルブレトのスーツを2着新調しました。

 

 


 

 

一着目はウール/リネンのグレンプレイドのスーツ。

 


 

 
 
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iphoneで撮ると色が綺麗に映らないですが、生地は今シーズンBRILLAで展開している私のリコメンドのスーツと同じDRAGOのウール/リネンのブラウンのグレンプレイドです。

 

 

モデルはBEAMS Fのハンドラインのブレザーと同じで、パンツはBRILLAの2アウトプリーツのモデルをベースにオーダーしました。

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既成のラインはベルトループ付きですが、サイドアジャスターでオーダーしました。

 

 

スポーティーな生地なのでジャケットのポケットはパッチポケットにしました。

 

 

 

 

ステッチもスポーティーに見えるようにダブルステッチに。

 

ダブルブレストのスーツでもコットンやリネンのようなスポーティーな素材のスーツは、個人的にパッチポケットやダブルステッチにするのが好みです。

 

 

パンツの裾は19㎝の裾幅でダブルの幅は4㎝。

 

 
以前と比べると裾幅も広めにしていますが、太い裾幅は苦手なので19㎝くらいが最近はしっくりきます。
 

裾幅が少し広くなったので、ダブルは厚めでないほうがいいと感じて最近は4㎝で仕上がています。

 

 

 

 

 

 

2着目はライトグレーのストライプ。

 

 

 
 
生地はこちらも今シーズンBRILLAで展開しているZEGNAのBIELMONTEのウール/シルク。


BIELMONNTEの生地はゼニアらしからぬ英国生地のようなハリコシがあって大好きな生地です。

 

 

こちらもBEAMS Fのハンドラインのブレザーのモデルをベースに、ストライプなのでポケットはフラップポケットにしました。

 

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ステッチは普通にコバステッチ。

 

 

パンツはグレンプレイドのスーツと同じく、BRILLAの2プリーツをベースにサイドアジャスターにしました。

 

 

 

 
裾幅、ダブル幅もグレンプレイドと同じです。
 
 
 
 
 
今回のオーダーはダブルブレストですが、タイドアップでもノータイでもどちらでも着ることを想定してオーダーしました。
 
 
グレンプレイドはブラウンのウール/リネンなので、なんとなくノータイで着るのが想像できると思いますが、ストライプはタイドアップと思う方が多いと思います。


先日Instagramにアップしたので見た方も多いと思いますが、このスーツを最初に着たときはホワイトのウエスタンシャツを合わせました。

 
 
 
ビジネスにも着れそうなストライプのスーツにウエスタンシャツは合わないと思う方も多いと思いますが、生地がザックリとした生地感であることがポイント。


ストライプのスーツをノータイで着るというコーディネートは、Instagramで過去に何回かアップしています。


このスーツはDALCUOREでオーダーしたものですが、シャンブレーのウエスタンを合わせています。


生地はFOX BROTHERSのFOX AIR


いわゆるフレスコなのでザックリとした生地感です。
 

このスーツはDE PETRILLOでオーダーしたものですが、黒の半袖のニットポロを合わせています。
 


生地はCANONICOの6PLYのフレスコ


この生地もかなりザックリとした生地感です。


つまり、ストライプのスーツをドレスダウンするときは生地選びが重要で、平織りのトロピカルや高番手の糸を使った滑らかな生地感のモノではなく、フレスコのようなザックリとした生地感のストライプを選ぶことが重要です。
 
 
なので、今回もこれからの季節にノータイでドレスダウンして着ることも考えて、ドライタッチでハリコシのあるBIELMONTEの生地を乗せました。
 
 
DRAGOのブラウンのグレンプレイドのコーディネートは、近いうちにInstagramにアップします。
 
 
今回はたまたま既成で展開している生地が手に入ったので、二着ともダブルブレストでオーダーしました。
 
 
ちなみに、DRAGOのブラウンのグレンプレイドは予約で完売してしまいましたが、DRAGOのオーダーバンチの中に似た生地があります。
 


ご興味のある方は最寄りの店舗にお問い合わせください。
 
 
 
 
 
そして、BIELMONTEのストライプはシングルであればサイズ50だけ残っています。
 


シングルでもドレスダウンできるので、サイズ50の方は是非ご検討いただければと思います。
 
 
そして、色違いでネイビーも展開しています。
 


こちらは上のFOX BROTHERSのような色目の生地なので、ネイビーがお好きな方にはおススメです。
 



自分は以前からダブルブレストのスーツやジャケットをドレスダウンして着る時は、フロントボタンを外して着ることもありますが、クラシックにすごくこだわりがある人には邪道だと思われることもあるようです。
 
 
世界的にスーツを着る人が少なくなっている状況で、これからのスーツというアイテムの可能性のを考えれば、ドレスダウンして着る場合はシングルのようにフロントボタンを外して着るのは、邪道と言われるほど間違った着こなしではないと思います。


基本を踏まえたうえでのハズしは昔から賛成派ですが、基本を知らずにハズれている人が多いのも事実。


基本をしっかり学んでいれば ”ボタンダウンにネクタイはダサい” みたいな発言で炎上することもなくなると思います。


今回はダブルブレストのお話でしたが、〆はピリッと辛口で・・・(笑)。