初の海外オーダー会
3月20日から25日までシンガポールに出張でした。
シンガポールに行くのは3度目。
今回はBEAMS初となる海外でのカスタムテーラーのオーダー会でした。
開催したお店は、BEAMSのOBの河村さんが代表を務めるCOLONY CLOTHING。
開催前からしっかり宣伝してくれていますね(笑)。
採寸はパターンと縫製を知り尽くしたナンバーワンフィッターである、BEAMS ハウス 丸の内の白井が担当。
私がお客様の要望を聞いて生地を選び、白井が採寸と補正を行いました。
採寸と補正の際も自分が気になるところを細かく白井にチェックしてもらい、さらに補正を入れていきます。
単なるパターンオーダーとは違う精度で補正を行うのも、今回のオーダー会の特徴でもあります。
オーダー会は3日間行われましたが、30名のお客様にオーダーいただき大盛況でした。
シンガポールは多国籍な国なので、日本人、中国人、韓国人、インド人、マレーシア人、イタリア人、アメリカ人と様々な国のお客様がいて体型も様々、さらに体を鍛えている方がとても多く補正の難易度が高くなかなか大変でした。
今回のオーダー会用に42~58までゲージを作りましたが、58ベースの方もいらっしゃったので、結果的にはサイズを多く揃えて正解でした。
LOROPIANAやE.ZEGNAのような名の通ったブランドの生地を好む方が多いのかと思いきや、ヴィンテージファブリックや英国のドライタッチの生地に興味を示される方も多く、ヴィンテージファブリックに関しては、派手めのジャケット生地を選ぶ方が多かったのは予想外でした。
カジュアルな服装でご来店される方がほとんどで、ジャケットやスーツの好みを予想できないのも難しいところでした。
カジュアルな服装でご来店される方がほとんどで、ジャケットやスーツの好みを予想できないのも難しいところでした。
そして、タイドアップでもノータイでも着られるジャケットやスーツというご要望が多いので、その辺のさじ加減が生地選びのポイントですが、自分の得意なところでもあるので、そこはご満足いただけたのではないかと思います。
今回オーダーをいただいたお客様はコロニークロージングの顧客様が大半でしたが、FacebookやInstagramの告知を見てご来店いただいたお客様も数名いらっしゃいました。
私のSNSのフォロワーの方も多く、今さらながら時代が変わったなと実感しました。
3日間フルアポイントで11:00~20:00まで昼メシ抜きで頑張った還暦過ぎの二人のオッサン。
笑っていますが、さすがに顔が疲れていますね。(苦笑)
初めての海外でのオーダー会でたくさんのオーダーをいただきましたが、お客様も初めてのBEAMSのオーダージャケットやスーツなので、仕上がりを気に入っていただくことが大事です。
帰国後に細かい部分を生産担当者と再チェックしたので生地が入荷次第縫製に入りますが、3ヶ月後の仕上がりを満足していただければ継続してオーダー会を開催したいと思っています。
そして、要望があれば他のアジアの国でもオーダー会を開催できれば思っています。
そして、要望があれば他のアジアの国でもオーダー会を開催できれば思っています。
最近はアジアの国々でドレスクロージングのブームが起きていて、イタリアや英国、台湾や香港や韓国のテーラーのオーダー会も多く開催されていますが、仮縫いのないMTMのオーダー会はヨーロッパのメジャーブランド以外はなく、BEAMSのような体型補正まで細かくできるMTMのオーダーはあまりないようです。
今回も他のショップやテーラーでオーダーされている方もいましたが、仮縫があると納期が長いので早く仕上がるのが良いという方や、他のオーダー会やテーラーよりも生地のバリエーションが多いのがいいという声も聞かれました。
手前味噌ですが、私の生地とコーディネートの提案力とパターンと縫製を知り尽くした白井のフィッティングが今回のオーダー会の特徴であり、色々なショップやテーラーでオーダーをされている方にも気に入っていただけることが重要なので、仕上がりは自分自身もプレッシャーを感じています。
今回お世話になったCOLONY CLOTHINGの川村さんと佐藤さんと坂下さん。
大盛況で終えられてホッとしています。
お客様に気に入っていただけるよう、きちっと仕上げます。
次回はランチの時間はいらないので、おいしいサンドイッチかおにぎり用意しておいてくださいね(笑)。