ヨーロッパ出張レポート カラー編 | ELEMENTS OF STYLE

ヨーロッパ出張レポート カラー編


今回のヨーロッパ出張は1月13日から23日。

 

PITTI UOMOから始まり、ミラノのショールーム周り、ロンドンのリサーチと11日間の出張でした。

現地で何度もインスタライブを配信したので、なんとなく来秋冬の雰囲気は感じていただけたと思いますが、今回から数回に分けて来秋冬の傾向をより詳しく解説していきたいと思います。

今回も700枚以上の写真を撮ってきたので、画像多めですがじっくりご覧いただければと思います。

初回は最もわかりやすい色の傾向についてです。



 

 

 

BROWN


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回多くのサプライヤーから提案されていたのがブラウン。

 

ミディアムブラウンから濃いブラウンまでバリエーションがありますが、特に打ち出されていたのがチョコレートブラウンと言われるかなり濃いめのブラウン。

 

”2025秋冬はブラウンを打ち出している” というコメントも本当に多くのサプライヤーから聞きました。

自分たちがバイイングしないようなブランドでも、ブラウンの打ち出しがかなり見られたので間違いのない流れだと思います。

 

 

 

 

 

 

GRAYISH BLUE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

ライトブルーに少しグレーを混ぜたようなトーンが多く見られました。

 

ブルーはこのカラーが一番多かった印象です。

スモーキーなパステルは昨年から増えてきたトーンなので、定番のブルーでこのようなトーンが出てくるのは自然な流れだと思います。

 

自分も好きな色目なので、この流れはうれしいですね(笑)。

 

 

 

 

 

 

GREEN

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 

昨年から続くグリーンは、さらにバリエーションが広がっています。

グリーンの提案は幅広く、どの色目が一番強いということはないですが、ライトブルーと同じく淡いグリーンに少しグレーを混ぜたようなスモーキーなグリーンがバリエーションに加わっています。

 

 

 

 

 

LIGHT GRAY


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

ライトグレーは継続的なカラーですが、今回も本当に多く見られました。

明るいグレーに見えるチェックの提案もかなり増えています。

ラグジュアリーなスタイリングには欠かせない色になっています。

 

 

 

 

 

 

NATURAL

 




 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ数年続いているウィンターホワイトの提案は、少し生成りがかったナチュラルなトーンになっています。

”ホワイトの流れは続いているが、来秋冬はオフホワイトやナチュラル”というサプライヤーのコメントも多く聞かれました。

 

 

 

 

 


 

BEIGE & CAMEL





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベージュやキャメルは継続的なカラーですが、今回も本当に多く見られました。

 

 

そして、ナチュラル、ライトグレー、ベージュ・キャメルを使ったディスプレイやVMDが多く見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






上品でラグジュアリーに見える色合わせは、イタリアだけでなくアメリカでも人気でロンドンのショップディスプレイでも見られました。

こんな色合わせにスモーキーなライトブルーやグリーンを合わせてもいいですね。

 





 

 

NAVY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

定番のネイビーは、全身ネイビーのディスプレイが多く見られたのが印象的でした。

 

ライトグレーやナチュラルの淡いトーンとは対照的ですが、このネイビーのワントーンもシックな感じで高級感があります。

 

全身ネイビーのコーディネートは、ブラックを着ないジョルジオ アルマーニ本人のスタイルのイメージが強く、80年代後半や90年代にそれを真似ていた人たち多くいたので、個人的には当時のイタリアのイメージもあります。

 

これはシックですごく洒落たコーディネートだと思います。

 

SNS映えはしませんが・・・(苦笑)

 

 

 

 

 

 

MONOTONE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



グレーの濃淡で表現するモノトーンコーディネートの打ち出しが多く見られました。

黒を使ったモノトーンもありますが、グレーの濃淡で表現するモノトーンのコーディネートとVMDが本当に多く見られました。

 

クラシックが好きな人はブラックが苦手と言う人も多いですが、グレーのモノトーンであれば手持ちのアイテムを使ってコーディネートができるので取り入れやすカラーコーディネートだと思います。

 

 

 




BORDEAUX

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤系のカラーは深みのあるボルドーが多くみられました。

今回の打ち出しのカラーの中では一番難易度が高いカラーですが、ブルネロ クチネリもボルドーを打ち出していたのが印象的でした。

 

 

 

 

 

 

こまごましたものはありますが、大きな流れはこのあたりの色目が中心になっていくと思います。

傾向と言っても今までにない新しい色が出てきているということでなく、過去の流行った色がアップデートしてリバイバルしているのと、継続のカラーは毎シーズン少しづつ変化をしながら打ち出され、それぞれの色の組み合わせも毎シーズン少しづつ変化しているのがクラシックの流れなので、その小さな変化を皆さんにお伝えするのが我々の役割だと思っています。

色の好き嫌いは人それぞれなので、傾向と言っても無理に取り入れることはありません。

私のレポートは参考書だと思っていただければ幸いです。

次回はアイテム編です。

 

 

 



 

 

 

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今回はキーワード編です。

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