真夏に履く靴 | ELEMENTS OF STYLE

真夏に履く靴

 

先日真夏のシャツいちのコーディネートについてインスタライブでお話ししましたが、その際に服装が軽くなると合わせる靴の選びも重要と言うお話をしました。

 

 

インスタライブではあまり詳しくお話できなかったので、今回は私が真夏によく履く靴についてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

レザーのデッキシューズ

 

 
5足持っていてこれは本当によく履きます。
 

自分はリアルアイビー世代なので、デッキシューズと言えば夏の定番シューズなんです。


初めてデッキシューズを履いたのが高校2年の頃なので、もう40年以上デッキシューズを履いていることになります。


トラッドなイメージが強いデッキシューズですが、意外と汎用性が高いので色々なコーディネートに合わせて履いています。
 
 
 
 

 



自分はボタンダウンを着た時に合わせることが多いですが、襟型がボタンダウンでなくても全く問題ありません。
 
 
シャツジャケットのような軽いアウターの足元にも良く合います。
 
 
デッキシューズはアメトラのイメージが強い人が多いと思いますが、自分の経験上80年代からフランスでもイタリアでも人気のある靴なので、自分も入り口はアイビーでしたが、もう少しテイストの幅が広い靴という認識です。
 

自分の周りでデッキシューズをよく履いているイタリア人と言えばこの人ですね。
 

 

TITO ALLEGRETTO 

 

 

彼はイタリアのテイストにアメリカのテイストをミックスするのがとても上手です。


ナポリの洋服屋は皆コテコテのドメスティックなサルトリアスタイルと思っている人も多いと思いますが、それは我々日本人の妄想です(笑)。


FORTE DEI MARMIでもデッキシューズを履いている人をよく見かけました。

 

 

10年くらい前はドライビングシューズを履いていた人が多かったですが、今はデッキシューズが圧倒的に多いです。

 

 

イタリア的なテイストが好きな人は、以前流行したドライビングシューズと同じ感覚で合わせてもらえばいいと思います。



ちなみに、前にアップした出張レポートでも少し触れていますが、来年の春夏はデッキシューズの流れが少し強まっている印象です。

 

 

 

 

KITONのショップディスプレイにも使われていました。


大きな流れで言えば、夏らしいホワイトソールの靴の流れが強まっているということなのです。


その中で最もトラディショナルなデッキシューズが再注目されているかなという印象です。


と言っても、自分はずっと履いているので流行りは全く関係ありません。

 

 

 

 


 

ビーフロールのローファー

 
 
4足持っていますが、この3足は夏によく履きます。
 
 
ビーフロールのローファーはカジュアルに見えるので、真夏の軽いコーディネートには良く合います。
 
 
下段右のブラウンはオイルドレザーを使ったローファーです。
 
 
最近はオイルドレザーのローファーを展開しているブランドも少ないのでピンとこない人も多いと思いますが、我々世代にとってはアメトラの定番アイテムで、自分も80年代の後半頃はCOLE HAANのオイルドレザーのローファーをよく履いていました。


ボタンダウンに2プリーツのチノパンにオイルドレザーのローファーと言うのは、ある意味当時のアメトラの定番的なスタイルでした。


自分は当時のラルフローレンのイメージが強いです。


 
自分でもちょと昔っぽいコーディネートだと反省していますが、ボタンダウンは80年代に買ったIKE BEHARのマドラスチェックでパンツはGTAの2プリーツのサイドアジャスターです。


一応アメリカとイタリアのミックススタイルですが、自分が着るとどうしてもトラッド色が強くなりますね(苦笑)。
 

シャツがリアルアメカジすぎたのが失敗でした(苦笑)。
 
 
真夏はライニングのあるグッドイヤーのローファーやタッセルを履くとどうしても足元が重くなるので、このような軽く見えるローファーを持っているとコーディネートがまとまりやすくなります。
 

軽いジャケットスタイルに合わせてもいいですね。
 
 
合わせている画像ありました。
 
 
ポロシャツにジャージジャケット。
 
 
こんなコーディネートにも合いますね。
 
 
 
 
 
 

アンラインドのローファー

 

 
クラシックなグッドイヤーのローファーはライニングのないローファーがおすすめです。


ライニングのないローファーは履き心地も軽いですが、見た目も華奢に見えるので真夏の軽いコーディネートに良く合います。
 
 
自分が持っているのはこの2足。


コーディネートのアドバイスは特にありません。

 
と言うのも、クラシックなローファーをあわせるコーディネートの時に、アンラインドのローファーをあわせると足元が軽く見えていいというアドバイスなんです。


色は右側のウィスキーコードバンの色がいいですね。


明るいブラウンのローファーは、ある意味夏の必須アイテムだと思います。
 
 
ですが、意外とマーケットにないですよね?


BEAMSもしかり・・・


すみません・・・


来年はやらないとですね。
 
 



 
ホワイトバックスとダーティーバックス

 

 

特にホワイトバックスはよく履いています。


BEAMSにアルバイトで入社した1985年にWALK OVERのホワイトバックスとダーティーバックスを買って以来、今も履いているので自分の中では夏の定番中の定番と言える靴です。

 

 

 

 

 

 

コーディネートはこんな感じで、シャツいちから軽いジャケットの足元まで結構出番が多いです。

 

 

自分の感覚では白いスニーカーとあまり変わらないので、とてもイージーな靴でもあります。


ホワイトバックスがちょっと難しいかなと言う人は、ダーティーバックスがおすすめです。


ベージュのスエードでも足元は充分に軽く見えます。

 

 

ホワイトバックスとダーティーバックスは、アメトラ的なイメージが強い人も多いと思いますが、自分はフレンチアイビーのイメージが強いです。


80年代のフレンチアイビー的なコーディネートには欠かせない靴で、BEAMSのスタッフは持っていなければならないマストアイテムだったわりには、今のスタッフはあまり履いてない感じですね。

 

 

当時のフレンチアイビーのリアルな話ができる人が、私を含めて社内に数人しかいないので仕方ないかなと思います。

 

画像は1993年のパリのMARCEL LASSANCEのディスプレイ。

 

 

COLE HAANのホワイトバックスとダーティーバックスが並んでいます。

 


MARCEL LASSANCEは、80年代からずっとホワイトバックスとダーティーバックスを展開していました。


自分は実体験の話しかしないので間違った情報は出しません。


フレンチアイビーやフレンチスタイルに関しては、業界でも怪しい情報が蔓延っているが正直ちょっと気になります・・・

 

 




 

ビットローファー

 


今持っているのはこの4足。


自分が初めてビットローファーを買ったのは1986年。

 

 

その年にCOLE HAANのビットローファーが入荷してきて、BEAMSのスタッフの間でちょっとしたビットローファーブームが起きました。


その後、雑誌のPOPEYEでビットローファーの特集が組まれ、スタッフだけでなく顧客様も含めたブームが起きました。

 

 

ちなみに、その時にPOPEYEの特集ページで紹介されていたのが、映画 太陽がいっぱいの中でアランドロンがビットローファーを履いている画像。


ブルーのボタンダウンにホワイトジーンズ、ブラウンスエードのビットローファーだったような・・・


当時自分も真似をして、IKE BEHARのブルーのオックスフォードのBDにリーバイスのオフホワイトのカツラギの505をはき、COLE HAANのブラウンのビットローファーを履いていました。


90年代や2000年代前半頃にリバイバルブームが何度か来て、バイヤーとしてそのたびにバイイングしてきたので、昨今のブームはいったい何度目のブームなんだろうという感じです。

 

 

 

 

シャツいちの足元に少しニュアンスをつけたい時もいいですし、スーツにノータイの時に足元を軽く見せる効果もあります。

 


ローファーやタッセルだと足元が堅いなと感じるときは、ビットローファーを選ぶといいですね。

 

 




 

ベルジャンシューズ

 


数年前にブームが起きたベルジャンシューズ。

 


BEAMSスタッフもよく履いていたので、持っている人も多いのではないでしょうか。


ブームと言う意味では落ち着いた感じですが、柔らかく軽いシンプルなスリッポンは真夏のコーディネートに良く合います。


夏でもウールのトラウザースをはく人にはいいですね。

 

 

 

小林もウールのパンツに合わせてよく履いています。

 

 

コットンのパンツにも合いますが、自分はなんとなくウールのパンツにあわせた方が靴が引き立つかなと思っています。




 

 

 

エスパドリーユ

 


RIVIERASはスペイン製ですが、正確にはエスパドリーユではなく、スニーカーとエスパドリーユの中間という感じのスリッポンです。

 

 

エスパドリーユよりもアッパーもソールもしっかりしていて、街中でスニーカーのように履けるのが気に入って5色所有しています。


一番カジュアル感の強い靴ですが、ドローコードのパンツやプルオーバーのシャツを着るときはリラックス感のある足元がいいので、夏はかなり出番が多い靴です。

 

 

 

 

 

 

このように、プルオーバーシャツやスキッパーにドローコードのようなリラックス感のあるスタイルには最適です。

 

 

休日も夏はほぼドローコードのパンツなので、結構ヘビーローテーションで履いています。

 

 

リビエラが日本で流行ったのが5年以上前だと思いますが、自分の中ではずっと夏の定番で流行りに関係なく今も履いています。


日本に代理店がなくなりましたが、またBEAMSで展開したいと思っています。



 

 

 

このあたりが真夏に軽装になった時によく履く靴です。

 

 

こうやって見ると、結構な足数ありますね・・・(笑)


気に入ると色違いでそろえる癖があるので、どうしてもこんな感じになります。


流行り廃りに関係のないデザインのものがほとんどなので、色違いで持っているとコーディネートの幅も広がりますし、長く履くこともできます。

 

 

 




これら以外でBEAMSのスタッフやお客様がよく履いているのはグルカサンダル。

これも真夏にはいいですね。


自分は何故か一足も持っていないんです・・・


大学生の時にも大ブームがあったのですが、その時も履きませんでした。


嫌いなわけではないですが、なんとなく自分のテイストではないと言うのが理由です。

 

 

 

 

 

 

トレンドという意味では、こんな感じのスリッポンでしょうか。

とにかく今ヨーロッパで大流行しています。

 

 

イタリアだけでなく、フランスや英国でもよく見られるスリッポンです。


来年の春夏はさらに流れが強くなりそうなので、このようなテイストが好きな方は要チェックです。

 

 

 

 

 

 

今回は先日のインスタライブの流れから、真夏の軽いスタイルに合う靴をご紹介しました。

 

 

あくまでも自分のコーディネートの範疇ではありますが、このあたりの靴はシャツいちのコーディネートにも良く合う靴だと思います。


自分が電車の中や街中で見る限りでは、軽装になっているのになんとなく足元が重いなという人が目につきます。

 

 

コーディネートの中で靴は重要なので、服が軽くなったら足元も軽く見せないとアンバランスに見えるものです。

 

 

実はベルトやバッグも重要・・・


これに関しては、また別の機会にお話ししたいと思います。


実は自分もいま夏用のバッグを探しています。

 

 

なかなか見つからないものですね・・・