ジャケットの襟の汚れ | ELEMENTS OF STYLE

ジャケットの襟の汚れ


インスタライブの質問コーナーをやると、必ず質問があるジャケットの襟の汚れ。


Tシャツやクルーネックのニットを着た時の、襟の汚れに対する予防策や対処方法を教えてほしいという質問。


自分はあまりジャケットのインナーにTシャツやクルーネックを着ないのですが、インスタの画像を探してみたら数枚ありました。


 


 


 

 

あまりに似合っていませんね(苦笑)。




 

自分は仕事柄多くのジャケットを持っているので、同じジャケットを頻繁に着ることがないのと、Tシャツやクルーネックのニットを着ることも少ないので、ジャケットの襟が汚れて困ると感じたことは今までありません。


それでも普通に考えれば、シャツを一日着れば襟は汚れているわけで、襟がないインナーを着ていれば、その汚れがジャケットの襟裏につくことになります。


シャツであれば、一回着れば洗濯をするのである程度汚れは落ちますが、ジャケットの場合は汚れが蓄積することになります。


そう考えると、ジャケットに対するダメージがあると言わざるを得ません。

 


ここ数年、ジャケットやスーツのインナーにTシャツやクルーネックを着るのが一般的になって、芸能人やスポーツ選手などは特にそういったスタイルの人が多く、一般的には ”おしゃれな人はシャツを着ない” みたいな風潮もあるので、襟の汚れの問題は結構多くの人が抱えているのではないかと思います。


解決方法は私的には洗うしかないと言いたいところですが、世の中には色々な汚れ防止のアイテムが出ています。

 

 


Tシャツのリブが後ろだけ高くなっていて、襟に肌が触れないようになっているのですが、Tシャツのリブがジャケットの後ろ襟から見えるのは、個人的にはなんとなく陳腐に見えるのと、ジャケットを脱いだ時にリブが後ろだけ高くなっているのは見た目に違和感があります。

 

 

アイデア商品的でよく考えられているとは思いますが、個人的には・・・です。

 

 

 

 

 

そして、こんなアイテムもあります。

 


襟や袖に貼って汚れを防止するテープ。


もともとはシャツの襟や袖に貼って汚れを防止するためのテープですが、これをジャケットの襟に貼って汚れ防止にしている人もいるようです。


確かに汚れ防止にはなるのですが、ジャケットを脱ぐと明らかにテープを張っているのがわかるので、人前でジャケットを脱がないという人にはいいかもしれません。


この二つは確かに汚れ防止にはなると思いますが、オシャレにこだわりがある人には難しいのかなと思います。





 

スカーフを巻くのは汚れ防止に効果がありますが、一般の方は巻モノが苦手という方がとても多いので、誰もができる解決策にはならないのかなと思います。


 


 

 

巻モノに抵抗感のない方でも6月~9月くらいは暑くて巻モノは厳しいので、オールシーズンの汚れ防止策としては難しいですね。

 

 

 

 

 

自分が思いつくジャケットの襟汚れの防止策というのは現状これくらいです。


初めにも書きましたが、ジャケットのインナーに襟なしのものを着れば、襟が汚れるのは絶対に避けられません。

 

 

なので、ジャケットのインナーにTシャツやクルーネックのニットを着るのは、ジャケットの襟が汚れるのは仕方ないと割り切って着るしかないのです。


ジャケットを大事に長く着るには、襟付きのインナーを着るというのが間違いない解決策だと思います。


自分がもしTシャツやクルーネックのニットを着ることが多い場合は、同じジャケットは1週間に2回着ない、襟が汚れてもクリーニングに出すのは1か月に一回だけ、その際は普通のドライクリーニングではなく、最近よく見かけるウオーターウオッシュやバイオウオッシュなどのプレミアムなクリーニングに出す。

 

 

クリーニングのコストはかかりますが、このように対処するしかないと思います。


どうしても襟なしのアイテムをインナーに着たくて、襟汚れ防止のTシャツを着たり、汚れ防止用のテープを貼りたくない人は、同じジャケットの着用頻度をなるべく減らして、生地へのダメージが少なく汚れが良く落ちるクリーニングを探し、クリーニングの頻度は多くても月に一度にする。


長々と書きましたが、自分の結論はこれしかないかなと思います。

 

昨年お亡くなりになった業界の重鎮の方が生前 ”男なら少しくらい服が汚れても気にするな” とおっしゃっていたと聞きましたが、確かにそれは一理あるかなと思います。

 

 

何か昭和っぽくていいお話ですね(笑)。

 

 

ヨーロッパに行くと、少し汚れていたり擦り切れている服を普通に着ている業界人も結構見かけるので、いつまでも新品のような状態できれいに着たいという日本人とは、少し感覚が違うかなと思うことが以前からよくありました。

 

それは清潔好きな日本人の良いところでもあるので、永遠の課題なのかもしれません。


正直、自分自身は洋服のケアに関してはそれほど神経質ではないので、ジャケットやスーツも汚れたらクリーニングに出すくらいの感じなんです。


なので、何年もクリーニングに出していないものもあります。

 

 

それで服がダメになったということも今までないので、服のケアというのも過剰にやりすぎることはないのかなと思っています。


あくまでも同じ服を頻繁に着ないという条件はありますが・・・


このあたりのお話もまた別の機会にしたいと思います。