ヨーロッパ出張レポート | ELEMENTS OF STYLE

ヨーロッパ出張レポート

 

先週末にヨーロッパ出張から帰りました。
 

 

今回はフィレンツェ、ミラノ、ロンドンの3都市を12日間で回りました。
 

 

正月の北陸の地震で帰省先の新潟市も震度5強の揺れ。
 

 

幸い被害はなかったのですが、新幹線が止まり東京へ戻れない可能性もありました。

 

 

なんとか一日半で復旧し東京へ戻り、一日だけ出社し出張の準備をして8日の朝の便でフィレンツェに向かいました。


今回のフライトはパリで6時間待ちの乗り継ぎでしたが、さらに2時間遅れてホテルに着いたのは翌日の深夜1時近く。


フィレンツェ滞在中は原因不明のわき腹と背中の痛みを抱えながら会場周り。


ミラノに入ってからは風邪をひいてしまい、喉の痛みと軽い咳をしながらショールーム周り。
 

 

ロンドンは久しぶりの極寒の中でのリーサーチ、最終日には食事中に奥歯の詰め物が割れて、羽田に着いて出てきたリモワのキャスターが無残にも折れて無くなっている始末。


年始からトラブル続きのバタバタの出張でしたが、仕事は精力的にしっかりとやってきました。

 

 

 

 

 

今回は現地でブログを書くのをやめました。


今までは寝る時間を削ってブログを書いていましたが、体調管理の面から睡眠を優先し、代りにインスタライブの配信を増やしました。


ご覧になっていない方は、私のインスタのアカウントにアーカイブを残していますので是非ご覧ください。

 

 

ということで、今回はPITTIだけではなく、ミラノやロンドンも見たうえでの2024年秋冬の傾向をレポートします。

 

 





まずは色の傾向から。

 

春夏からの継続でオフホワイトが打ち出されていました。





 

 







 

ご覧の通り、ピュアホワイトから生成り、オフホワイトとホワイト系のカラーバリエーションの提案がとても多く見られました

 

 

クリアーなホワイトからクリーミーなオフホワイト、少しくすんだような落ち着いたトーンまで、様々なアイテムに乗せて提案されていました。

 

 



 

 

こちらも春夏からの継続であるライトグレー。

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドレスからカジュアルまで幅広く提案されていました。

 

 

ライトグレーはオフホワイトと並び最も多く見られたカラーです。

 

 

この2色に関しては、昨年プレコレコレクションを見た時点で、既にトレンドカラーとなることは分かっていましたが、今回の出張で答え合わせが出来たかなと言う印象です。

 

 

 

 

 


次に多く見られたのが、ベージュからキャメルのトーン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

ベージュから王道のキャメルまでのトーン。

 


ブラウン系は濃い色は少なく、濃くてもミディアムブラウンくらいのトーンまで。

 

 

とにかくこのくらいのキャメルのトーンがとても多く見られました。

 

 

 

 

 

 

 

そして、これらのカラーを合わせたコーディネートやVMD(ビジュアル マーチャンダイジング)が多く見られました。

 

 

オフホワイトとライトグレー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



ホワイトとライトグレーは相性が良く、とても上品な印象に見えます。

 

 

ただし、寒色系のコーディネートなので、ちょっと寒々しく見えるところがマイナス点でしょうか。

 

 

ヨーロッパの冬のリゾートにはいいですが、日本の雪国だと難しそうですね。

 

 

 

 

 

 

ベージュ、キャメルとホワイト系。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

この色合わせは王道ですね。

 

 

PITTIやミラノだけでなく、ロンドンのショップでも多く見られました。

 

 

 

 

 

 

 

そして、オフホワイト、ベージュ、キャメル、ライトグレーを合わせたカラーコンビネーション。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



このカラーコンビネーションもとても多く見られました。

 

 

一番下のTAGLIATOREのジャケット、現地のインスタライブの時にもお見せしましたが、かなり良い柄でした。


小林も気に入っていたので多分オーダーすると思います(笑)。

 

 

 

 

 

 

2024年秋冬のメインのキーカラーはこの3色になるのではないかと思います。

 

 

カジュアルなブランドではラギッドな色も見られましたが、ドレス系のブランドでは、このような上品で都会的な色がとにかく多く見られました。

 

 

自分的にはシンプルで上品な色づかいが好きなので良い傾向だと思います。

 

 

 

 

 

もう既に着ていました(笑)。

 

 

 

 

 

 

自分の好みで、そっちの方に目が行っているわけではありません。


自分のレポートは私的な嗜好は全く入ってなく、全体の流れをじっくり見てフラットな目線で書くことをずっと心がけてきました。


好きとか嫌いとか、感度が高いとか高くないとか、そう言うことではなく、このブログを見ている一般の方々が、現地で見ているような感覚になるようにリアルな情報をお知らせすることを常に心がけています。

 

 

今回も大きな変化はありませんでしたが、しっかりと見れば小さな変化はありました。


ということで、何回かに分けて2024年秋冬の傾向をレポートします。

 

 

次回もカラー編で、他の色の傾向をレポートします。


 

 

 

 

 

 

 

 

お待たせしました。

 

2024春夏 トレンド解説動画 NAKAMURA NOTE アップしました。

 

 

初回はアイテム編です。

是非ご視聴ください。

 

 

 


 

 

 

 

80年代のフレンチアイビーの定番でもあったアスコットタイ。


 

 

 

最近はネッカチーフばかりでめっきり見なくなったので、BEAMS Fの大定番であったJOHN COMFORTのドットのアスコットタイを復刻しました。


偶然ですが、80年代に私のフレンチアイビーの師匠だった方も最近ドットのアスコットタイをしてるみたいです。

 

タブカラーにアスコットタイ、パンツは2インプリーツ。

我々世代でフレンチと言えばこうなりますよね。
 

https://www.beams.co.jp/special/bjirushi_market/kojin-shoten/4976/post/10294/?fbclid=IwAR2VlnE7YCAcApzoyK-BqMpLd_ymbb9GymPx3bXc_i8soTzDks5uS7TkR3M