PITTI SNAP カジュアル編 | ELEMENTS OF STYLE

PITTI SNAP カジュアル編

 

PITTIスナップ、ドレス編、ドレスダウン編に続き、今回はカジュアル編です。

 

私がカジュアルを語るのもどうかと思ったのですが、現状のPITTIで見かけるカジュアルスタイルにも色々思うことがあり・・・

コーディネートの評論のようになっている部分もありますが、客観的に見た今のPITTIのカジュアルスタイルについて書きました。

今や良くも悪くもなんでも有り状態のカジュアルスタイルなので、難しく考えず見ていただければと思います。

 

 

 

 

 

 

サファリ風ジャケットに白Tシャツ、ベージュのチノパンに足元は黒のジャーマントレーナー。

 

 

シンプルなコーディネートですが、ジャケットのベルトをしっかり結んでいるのがポイントでしょうか。

 

巻モノや目立つアクセサリーをつけていないのも個人的には好きなコーディネートです。

 

スニーカーが流行っぽいものでないのもいいですね。

 

意外とこういうコーディネートは、最近のPITTIの会場ではあまり見かけません。

 

日本でもあまり見かけないコーディネートですね。

 

シンプルで大人っぽく頑張り過ぎていない、個人的には好感度なコーディネートです。

 

 

 

 

 

 

メタルボタンのニットジャケットに白のオープンカラーのシャツ、バンダナをネッカチーフ代わりに巻いて、パンツは星柄プリントのパンツ。

 

 

星条旗のパターンをコーディネートで表現するのがポイントでしょうか・・・

 

かなり作りこんだ感じがあって自分は絶対にマネしませんが、雰囲気はなかなかいいと思います。

 

ネッカチーフとパンツの色柄を変えれば、ニットジャケットのコーディネートとしてはリラックス感もあっていいと思います。

 

ちなみに、この人は前回のドレスダウン編でも紹介しています。

 

 

個人的には、この人の普段のコーディネートを見てみたいと思っています。

 

PITTIの時は皆作りこんできますからね・・・

 

 

 

 

 

 

例年より暑くなかったとはいえ、この時期のフィレンツェでレインコートを着た人はほとんどいないので結構目立ちます。

 

 

コートの色に惹かれてスナップしました。

黒のニットにベージュのチノパン、イエローのハーフコートって、意外と色合わせがしっくりくるものだと思いました。

 

春先ならいいコーディネートではないかと思います。

 

足元のスニーカーは今だとこうなるんです・・・

ウオレットチェーンもそうですが、どうしても足し算になってしまうんです。

この方、どこかのアウターブランドの人でしょうか。

 

このコートの色目はちょっと違いますが、個人的に綺麗な色のハーフコートがちょっと気になっています。

 

 

 

 

 

かなりお年を召したこの方、色づかいがタダモノではないです。

 

 

黒のポロシャツとパンツ、首元にはスカーフを巻いています。

 

モノトーンにパープルのリネンのシャツジャケットってなかなかいないです。

 

少し80年代のデザイナーズの雰囲気も感じられます。

 

このくらい年季の入った人が着ているからこそ映えるコーディネートですね。

しかし、大物感が漂っていますが、この人一体何者だろう。

 

 

 

 

 

 

ここ数年でめっきり増えた、ミリタリー&ワーク系アメカジ?コーディネート。

 

 

 

 

この手のコッテリ系アメカジ?が増えてきたのは、この5~6年くらいでしょうか。

 

 

この画像は2016年のPITTI UOMOのスナップです。

 

 

 

 

アメリカンテイストの流れが見え始めた頃は、このくらい簡単に取り入れられる感じでしたが、その後アメリカのテイストが強まると、どんどんコッテリしたテイストになっていきました。

 

インナーにプリントのシャツやショートスリーブのシャツを着ていますが、夏っぽさは感じられず、30度超えのフィレンツェでこの格好はちょっと無理があるなと言うのが個人的な印象・・・

 

でも、こういう人たちの方がスナップの対象になりやすいんですよね・・・

 

 

 

こちらは同じアメカジテイストでも少しイタリアのテイストが入っています。

 

 

ファッション業界でない一般の方には、こちらの方がリアリティーがあるのかなと思いますが、スナップを撮るような人たちにはあまりウケないアメカジですね。

 

誇張したコッテリ系なのか、リアリティーのあるラテン系なのか、昨今のアメカジは着る人が好きなように着るというのが正しいのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

正統派アメカジ?の人もいます。

 

 

オックスフォードのBDにベイカーパンツ、トリッカーズの外羽のウィングチップという、自分世代には懐かしいコーディネート。

 

80年代や90年代前半頃のBEAMSのスタッフやお客様のコーディネートみたいでとても懐かしいです。

 

PITTIの会場で見ると、こういう人が少ないので珍しさもありますが、日本だとさすがに一昔前の感じでしょうか・・・

 

オーソドックスなアメカジスタイルですが、今やBEAMS PLUSのスタッフにもいないかもしれません。

 

ブレザーを羽織ってレジメンタルタイをすれば、BEAMSの若いスタッフと同じ感じになりますね。

 

 

 

 

 

 

 

ブラックのニットとパンツにグレーっぽいカーキのシャツを羽織ったコーディネート。

 

 

自分はこの手のコーディネートはしませんが、シンプルで好きなコーディネートです。

足元がVANSのチェッカーと言うのもいいですね。

 

自分的には、BRILLAのディレクターの小林が言ってる高感度より好感度なコーディネートです。

 

しかし、PITTIの会場でVANSを履いている人がめっきり少なくなりました。

 

5年くらい前は大流行していたのに・・・

 

 

 

 

 

 

パイルの白いTシャツにミリタリーパンツ、ショールカラーのロングカーディガンという、脱力系?カジュアルコーディネート。

 

 

日本だとOCEANSやSAFARIの誌面に出てきそうなコーディネートですが、PITTIの会場ではあまり見かけないコーディネートです。

 

足元はフリンジの付いたレザーデッキシューズを履いていますが、日本人だと今ならサンダルになるでしょうか・・・

 

 

 

自分の中では、このコーディネートはお洒落なサーファーというイメージなんです。

 

 


元BEAMSの種市くんみたいなキャラだなと思ってシャッターを切りました。

内輪ネタですみません。

 

 

 

 

 

 

ラスティックな色づかいがとても似合う二人。

 

 

服のテイストは二人とも違いますが、それぞれのテイストに合わせたシルエットやサイズバランスがとてもいいです。

 

右の人のパンツのテーパードのシルエットがとても綺麗ですが、ダブルの幅が8㎝くらいあります。

 

左の人のパンツはソフトなフレアーで裾はタタキ上げ、靴はビーフロールのローファーで、二人とも何か狙いがありそう・・・

また会う機会があれば聞いてみたいですね。

 

黒人の人たちはサプールのような派手なスーツを着た人が多いですが、意外とカジュアルが上手い人が少ないのが実情です。

 

 

 

 

 

 

UAの内山さんと豊永さん。

 

 

お二人とも自然で気負った感じが無くていいですね。

 

内山さんのオレンジのジャケットも豊永さんのネイビーのジャケットも洗いがかかっているようなカジュアルなジャケット。

 

フィッティングも適度にリラックス感があっていいですね。

 

トラッドな雰囲気をベースにしながら、身に着けているモノを見るとちょっとしたこだわりが感じられます。

 

スナップ狙いで作りこんでいる感じがないのもいいですね。

 

今回のPITTIで見た日本人のカジュアルスタイルの中では、個人的に一番好きなコーディネートです。

 

 

 

 

 

 

ネクタイ屋さんのカジュアルコーディネート。

 

 

”ネクタイ屋さんなのにネクタイしないとダメでしょ” と言ったら、ホテルに帰って着替えて戻ってきたと・・・

 

一日2コーデですか?

 

”どれだけ気合入ってるの” という感じです(笑)。

サングラスの色も狙ってますね。

 

PITTI用に用意してきたのかな・・・今度聞いてみます。

 

散々いじっておきながらですが、彼のインスタグラムはタイドアップ中心のコーディネートを紹介しています。

 

是非チェックしてみてください。

 

@takayuki.namiki

 

 

 

 

 

 

 

コロナ禍でカジュアル化が進んだこともあり、本当に様々なカジュアルスタイルを見ることができます。

 

その中でもアメリカンテイストのカジュアルはトレンドと言うこともあり、様々なアメカジスタイルが見られます。

 

なので、今のPITTI UOMOにBEAMS PLUSが出展したら相当反響があるだろうなと思います。

パリで行われた展示会も大盛況でした。

 

秋冬になればもう少し英国調のカジュアルスタイルも出てくると思いますが、春夏の英国テイストはかなり難しいです。

 



でも実際はロンドンの名店を見ても、品揃えのテイストはイタリアとフランスをミックスしたようなラテンテイストなのが実情。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的にはこういうテイストの方が好きですね。

 

夏は綺麗な色を取り入れてコーディネートするのが好きです。

PITTIでも以前はこういう綺麗な色の服を身に着けた人が多かったですが、コテコテな人ばかりでさらっと綺麗な色を着た人が少なくなったのは個人的にも残念なところではあります。

 

 


 

 

ドレス編、ドレスダウン編、カジュアル編と続きましたが、なんとなく今のPITTIの雰囲気は感じて頂けたかなと思います。

 

これ以外にカプリでもスナップを撮ってきたので、どこかでお見せできればと思います。

 

ネットで検索するとPITTIのスナップはたくさんありますが、正直かなり盛った人や奇抜なスタイルの人が大半なので、一般の方からすれば、PITTIってこんな人ばかりなの?と思ってしまうかもしれません。

そう言った意味では、リアルなカジュアルスタイルのスナップは男前研究所のスナップが一番リアリティーがあるかもしれません。

 

ご興味のある方は、一度チェックしてみてください。

 

 

 

 

 

来年1月のPITTIも頑張ってスナップ撮ってこようと思っています。

 

ドレスもカジュアルも海外のスナップのような感じではなく、リアリティーのあるスナップをもっとお見せできればと思っています。

真似のできないようなスタイルでなく、皆さんがリアルに参考になるようなスナップをもっとお見せできればと常に思っています。

自分の考えに共感してくれる方いませんかね。

 

売れませんか・・・(苦笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お待たせしました。

 

MR_BEAMS CHANNEL 2023秋冬RECOMMENDアイテム アップしました。

 

 

第一回目はジャケット編です。

今シーズンはジャケットの当たりシーズンなので、おすすめのジャケットがたくさんあります。

 

是非ご視聴ください。