ホワイトバックスの手入れ | ELEMENTS OF STYLE

ホワイトバックスの手入れ

 
80年代中頃に購入した WALKOVERのホワイトバックス
 
昨年何回か履いてクローゼットにしまいっぱなしにしていたら、汚れやシミだらけになってこのありさま(苦笑)。
 

 

 
普通こんな状態になったら慌ててしまうところですが、私にとっては ”汚れちゃったな~” くらいの感じなんです(笑)。
 
何故そんなお気楽な感じかと言えば、ホワイトバックスは汚れてしまっても簡単な手入れで綺麗にすることができるんです。
 
 
 
 
 
用意するものは白いチョーク。

 

 
黒板に字を書く普通のチョークです。
 
百均で買いました(笑)。
 
 
 
 
 
ブラシで表面の汚れを落としてから、チョークをホワイトバックスに塗っていきます。

 

 
力を入れて革の繊維の奥まで塗り込むようにするのがポイント。
 
とにかく力を入れてひたすら塗りたくる感じです。
 
 
 
 
 
塗り込んでいくとこんな感じになります。

 

 
 
ご覧のように、この時点ですでにかなり白くなりますが、この状態だとチョークを塗った跡が目立つのと、パンツにチョークが着くので余分なチョークをブラシで落としていきます。
 
 
チョークの粉が舞うのでブラシ掛けは必ず屋外でしてください。
 
室内でやると大変なことになります(笑)。
 
 
 
 

元の状態の右足と比べるとかなりキレイになりました。
 
 
細かいシミなどは再度その部分だけ重点的にチョークを塗って軽く落とすとさらに綺麗に仕上がります。
 
 
 
 
 
右足も同じように手入れをしてシューレースも洗って完成。
 
 
30年以上履いている靴なので、さすがに新品のように真っ白というわけにはいきませんが、最初の画像と比べてかなり綺麗になったのは一目瞭然。

ちなみに、自分は真白よりも少し汚れたくらいの方が自然な感じで好きなんです。
 
白スニーカーも同じ、下ろしたてのスニーカーは敢えて雨の日に履いて、一度汚れたものを洗ってから履いた方がしっくりきます。
 
 
 
 
 
今シーズン購入したポルペッタのホワイトバックスも同じ方法でケアしました。
 
 
右が汚れた状態、左がチョークを塗って綺麗にしたものです。
 
ウォークオーバーはヌバック、ポルペッタはスエードですが、同じやり方で綺麗になります。
 
一度雨に降られましたが、このやり方で白さを復活させることができるので全く気にせず履いていました。
 
 
 
 
 
30数年前、初めてウオークオーバーのホワイトバックスを買った時は、このようなケアの方法があるのは知らなかったので、汚れに関しては相当神経質でした。
 
初めてホワイトバックスのケア用品として買ったのは、アメリカ製の白い粉が入ったパック。
 
野球のロジンバッグのようなものでしたが、ただ表面に白い粉を振りかけるだけで全く効果がなく・・・
 
日に日に汚れていくホワイトバックスを眺めて買いなおすしかないかなと思っていると、先輩がホワイトバックスが汚れたのを模して作られたのがダーティーバックスだから気にしなくていいだろというアドバイスもありましたが、当時から洋服を綺麗に着るのが自分のスタイルだったので、白い靴はやはり綺麗に履きたいという気持ちがありました。
 
そんな時にあるファッション誌で ”汚れたホワイトバックスはチョークを塗ると蘇る” という記事がを見つけ、さっそく試してみることにしました。
 
確かに綺麗にはなりますが、この画像のようにチョークの塗り跡が目立ち、不自然でそのまま履くにはいまひとつ・・・
 
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そこで思いついたのがブラシで余分な粉を落とすこと。
 
結果的に驚くほどキレイになり、この方法でケアをするようになってからホワイトバックスの汚れをまったく気にせず履けるようになりました。
 
今シーズン久しぶりにホワイトバックスを展開するにあたり、汚れが目立つことに対してネガティブに感じているお客様も多いと聞いていましたが、自分は”汚れても綺麗にする方法があるので大丈夫です” という感じでした。
 
方法はブログか動画でご紹介すると言ったきりで今のタイミングになってしまいました。
 
申し訳ございません。
 
ホワイトバックスをお持ちの方で汚れが気になるという方は、この方法をお試しになってみてください。
 
レザーにとって良いかどうかはわかりませんので、あくまで自己責任でお願いします。
 
ただ、自分は30数年間この方法でケアしてきましたが、一度も問題が起こったことはありませんので、今もガンガンチョークを塗りたくっています(笑)。
 
 
 
 
 
最近服や靴のケアについて質問を受けることがよくありますが、自分はあまり神経質にケアする必要はないと思っているので、基本的なケア以外特別なことはしていません。
 
服は汚れたらクリーニングに出す、靴は汚れたら汚れを落として磨くという基本的なことだけです。
 
なので、ケアに対して神経質な方は私に質問されても全く参考にならないと思います(笑)。
 
ニットやマフラーはもう20年以上クリーニングに出していません、靴は傷がついても気にしません、シャツはハンドメイドでも洗濯機で普通に洗っています等々、神経質な方は絶対NGなケア方法をしています。
 
そんな私なりの経験に基づく我流?なケア方法でも良ければご紹介したいと思います。
 
汚れやダメージを過剰に気にすると身に着けるのが楽しくなくなるんです・・・
 
洋服や靴は新品のようにパリっとしているより着こんだり履きこんだ感じがあった方が自然でカッコいいと思うのですが・・・
 
そんな風に思うのは私だけでしょうか・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
シューケアと言えば、GUCCIのビットローファーのつま先に穴があいてしまい・・・
 
 
目立たなくなる程度でいいので直してくださいとお願いしたら・・・
 
 
穴が全くわからないくらい完璧な状態で仕上がってきました。
 
GMT FACTORY アコルデ代々木上原店さんありがとうございました。
 
完璧なお直し、感服しました。