2021秋冬 FRANCO BASSI
今回はそれぞれの色柄の特徴やオススメのポイントについてお話ししたいと思います。
幅広の段落ちのストライプは昔からフランコバッシの得意な柄。
BEAMSのスタッフも幅広のストライプが好きなので毎シーズン必ずバイイングする柄です。
ベージュ×ブラック×ブルーの配色が絶妙です。
ベーシックな柄でも配色で新しく見せるのがフランコバッシの特徴でもあります。
さらに、よく見るとベージュとブラックとブルーで生地の織が違います。
組織に変化をつけて柄を立体的に見せるという手法もフランコバッシならではです。
コーディネートはこんな感じで組んでみました。
ブラウンジャケットにシャンブレーのシャツ、ブラックの配色がポイントとなってクラシックでありながらモダンなVゾーンに見えます。
ブラウンのジャケットやシャンブレーのシャツをお持ちの方は多いと思いますので、是非試していただきたいコーディネートです。
ブラウンやベージュのスーツにもよく合います。
80年代後半から90年代に流行った配色ですが、今また新鮮に感じます。
よく見るとシルバーのストライプを挟むように黒のストライプが配色されています。
さらに、シルバーの部分がサテンになっているという凝った組織のストライプです。
色使いは80年代から90年代のイメージですが、しっかり今の時代感にアップデートされているのがフランコバッシらしいところです。
コーディネートはブルーのヘリンボーンジャケットと合わせました。
シャツはシンプルにブルーのオックスフォードのタブカラーで。
ジャケットの生地がツイード系なので、シャンブレーのシャツであわせてもいいですね。
ネイビージャケットやブレザーにもよく合います。
ただし、見慣れない方はVゾーンがちょっと派手に感じるかもしれません。
ネイビージャケットにイエローとブルーのネクタイは80年代や90年代によく合せていたので、私にとっては派手というよりは懐かしい感じです。
細いストライプをヘリンボーン柄で挟むという、フランコバッシらしい斬新なストライプです。
ブラック×パープル×ヘリンボーン(グレー)とベージュ×ボルドー×ヘリンボーン(グレー)という絶妙な配色です。
こんな柄他のブランドで見たことありません。
この生地もレップ×ヘリンボーン×サテンという、3つの異なる組織を組み合わせているので生地に立体感があるのが特徴です。
ヴィンテージな雰囲気もありながら非常に斬新な柄のストライプです。
ブラックベースは白黒のホームスパンのスーツに合わせてみました。
シャツはオックスフォードのグレーストライプ。
柔らかめなモノトーンにパープルの差し色がきいています。
ホームスパンにヘリンボーンを掛け合わせたのは狙ったポイントでもあります。
ベージュベースはライトグレーのサキソニーのスーツと合わせました。
シャツはホワイトでシンプルに合わせ、ベージュとライトグレーの相性の良さが引き立つようにコーディネートしました。
少しアメリカっぽい色使いのVゾーンが今の雰囲気だと思います。
足元はブラウンスエードの靴を合わせたい感じです。
ブラウン×ホワイト、ネイビー×ホワイトというシンプルな配色のストライプ。
シンプルな配色と言ってもザックリとしたバスケット調の組織とサテン地を組み合わせ、組織の変化で独特な雰囲気を作るのがフランコバッシの真骨頂。
さすがにただのシンプルなストライプは作りませんね(笑)。
ネイビーはシンプルにブルーのコーディネートで組んでみました。
少し青みがあるネイビーのスーツに細いストライプのシャツ。
ビジネスでも通用するシンプルなコーディネートですが、生地の織に特徴があるのでとても立体的なVゾーンに見えます。
このネクタイは制約の多いビジネスマンの方にもおススメしたいネクタイです。
ブラウンは薄いブラウンのシャークスキンのスーツと合わせました。
Vゾーンにニュアンスをつけるためにボディーがクリーム色のクレリックを合わせましたが、普通のクリーム色のシャツでもいいですね。
ブラウン系のスーツにイエロー系のシャツを合わせると柔らかく洒落た印象に見えるので、個人的にはこんな感じで合わせたい気分です。
ビジネスシーンで着るのであればシンプルに白のシャツで合わせ、ブラウンとホワイトの2トーンで着るのもいいと思います。
光沢感のあるベージュのジャガードタイ。
特徴のある組織と柄の組み合わせ、ベージュ×ボルドーのカラーコンビネーションと柄の大きさと、スペースの取り方が絶妙です。
このネクタイも80年代後半から90年代に流行った雰囲気の色柄を今の時代感にアップデートしたものです。
私がバイヤーになりたての頃にアメリカのネクタイブランドによくあった雰囲気の色柄なので懐かしい感じもします。
コーディネートはライトグレーのサキソニーのスーツに合わせてみました。
シャツをあえて薄いパープルのストライプにして当時の雰囲気でコーディネートしてみました。
見慣れないコーディネートだと思いますが、当時はこんな感じで淡いパープルやピンクのシャツを合わせて着ていたので、皆さんにもちょっとチャレンジしてほしいと思い組んでみました。
カラーシャツが難しいと感じる方は白いシャツと合わせてください。
グレーとベージュは相性が良い組み合わせなので、シンプルに白いシャツでも合いますのでご心配なく。
ここ数シーズン大柄のヴィンテージ調の柄がトレンドでしたが、店舗からもう少しシンプルでで気が利いた色柄の小紋のネクタイを探しているお客様が多いという声もあり、私のおススメとして選んだ小紋のネクタイです。
柄は90年代後半や2000年代前半のイタリアンクラシックブームの頃に人気だった小紋柄を彷彿させる最近有りそうで無かった色柄の小紋です。
モチーフを曲線で表現しているのと、ピンクやグリーンを効果的に配しているのは今の雰囲気にアップデートされているところです。
ここ数年は英国調やアメリカンテイストの柄が多かったですが、久しぶりにイタリアらしい色柄が戻ってきているのもネクタイの傾向です。
ネイビーベースはブルーのコーディネートで組んでみました。
無地に見えるマイクロチェックのネイビースーツにブルーベースの逆抜きのストライプのシャツと合わせてみました。
ブルーの無地やオーソドックスなネイビーストライプのシャツで合わせたほうがビジネス向きに見えますが、個人的にブルーベースの逆抜きのストライプのシャツが好きなので敢えてこのシャツを選びました。
こうやって見ると本当に有りそうで無かった小紋柄です。
ブラウンベースはブラウンのグレンプレイドのスーツと合わせました。
柄を3つ合わせるのは間違えると非常にうるさいコーディネートになるので、スーツとシャツとネクタイの柄のピッチが近くならないように注意するのがポイントです。
と言いますか、このコーディネートも本来はシャツを薄いピンクやパープルの無地で合わせようと思ったのですが、サンプルがなくボルドーのストライプになりました(苦笑)。
普通は柄を2つまでに抑えた方が上品に見えるので、柄のスーツに柄のネクタイの場合は無地のシャツをおススメします。
上のネイビーベースのコーディネートにこのブラウンベースのネクタイを合わせても良く合うと思います。
ビジネスにも使えるちょっと気に利いた小紋のネクタイです。
クールビズ真っ最中で真夏に向かおうとしている中での秋冬のネクタイのご紹介でした。
秋冬のネクタイなんてまだピンとこないという方も多いと思いますが、頭の片隅に入れておいていただければと思います。
コロナ禍で最近はテレワークが多くなり、スーツも着なくなりネクタイもしないという人が増えたのは事実です。
アパレル業界もスーツやネクタイの取り扱いを減らし、セットアップ的なスーツやカジュアルにシフトするという話もよく聞きます。
ですが、BEAMSは違います。
これまでと同様に秋冬もスーツやジャケットやネクタイなどのドレスアイテムをしっかり展開していますので、ドレススタイルが好きな方は是非真っ先にBEAMSにご来店いただければと思います。
このブログでも変わらずドレスアイテムは紹介していきます。
もちろんオトナのカジュアルアイテムも紹介していきます。
2021秋冬もBEAMSをよろしくお願いいたします。