EBERHARD
このブログやメディアで今まで何度か私の愛用の時計として紹介されたEBERAHRDのTRAVELSETORO。
このトラベルセトロは、"20世紀最高のスタイル アイコン”と言われたジャンニ アニエッリが愛用していたことで有名になったモデル。
そのエピソードは1996年に当時ユヴェントスのオーナーでもあったジャンニ アニエッリが、このトラベルセトロをシャツのカフスの上から巻き、観戦している姿がVOGUEの表紙になったことで注目され、それがきっかけでその後のビッグフェイスの時計のブームが起こったと言われています。
ちなみに、この話は有名な話ですが、ネットで検索してもその画像は出てこないので、私もリアルな画像は一度も見たことがありません。
ただ、ジャンニ アニエッリがエベラールのアンティークのコレクターだったことは有名な話なので、彼がどのようなモデルを所有していたのかとても興味があります。
そんな予備知識もありつつ、90年代後半から盛り上がり始めたイタリアンクラシックブームの頃にイタリアでのエベラールの人気の高さを実感した私は、BEAMSでも展開したいと思い、2003年から展開を始め2008年にこのトラベルセトロを購入しました。
その後BEAMSで様々なモデルを展開しましたが、日本ではマイナーな存在であったにもかかわらず、スタッフや顧客様の間で盛り上がり、毎年好調なセールスを続けていました。
5~6年前にエベラールの取り扱いはなくなりましたが、数か月前に以前から欲しかったモデルが見つかり購入しました。
EBERAHARD CHAMPION V CHRONOGRAPH 31044
CHANNEL KOTAROでも少し触れていますが、90年代に人気だったCHAMPIONの後継モデルです。
90年代前半頃、私はBEAMS Fのショップマネージャーでしたが、顧客様の中には時計好きの方がたくさんいらっしゃり、エベラールのクロノグラフを愛用されている方も多かったので、90年代前半ころには既にエベラールの存在は知っていました。
当時洋服屋ではSHIPSさんがエベラールを扱っていたので、シップスさんでエベラールを買った業界人も多く、最近でも90年代のチャンピオンを着けているファッション業界人をチラホラ見かけます。
当時SHIPSさんに在籍していたOBの方に何故エベラールだったのかと聞くと、答えはイタリアで流行っていたから。
エベラールは1930年代にイタリア海軍の将校用のクロノグラフを供給していたという歴史的背景もあり、昔から根強い人気がありました。
イタリアで一番人気がある時計はROLEXですが、その次はパテックフィリップやオーデマピゲなどのラグジュアリーブランドを除けばエベラールかもしれません。
それだけ昔からイタリアでは高い知名度と人気があるブランドです。
それだけ昔からイタリアでは高い知名度と人気があるブランドです。
全生産量の70%をイタリアで販売していることからも、人気の高さがうかがえます。
実は10年くらい前に90年代のエベラールのチャンピオンが欲しくてイタリア人に探してもらったことがあります。
しかし、程度がいいものはイタリアでも30万円していたので簡単に買える値段ではありませんでした。
ちなみに、最近その90年代のチャンピオンをネットで探すとたまに見つかります。
すでにSOLD OUTになっていますが、15万円くらいの値段で出ていることが多いです。
人気のあるイタリアで買うより日本で買う方が安いということですね。
縁があれば手に入れておきたい一本です。
今回購入したチャンピオンも以前BEAMSで展開していました。
同時に展開していたTAZIO NUVOLARI GRANDPRIX
これと悩んでいるうちに取り扱いがなくなり、購入するタイミングを逃しました。
そして、今回たまたま見つかったチャンピオンVは、楽天でなんと¥100,980-で買えました。
実は、ネットで中古の時計を買うのは初めての経験。
外装仕上げ済みのAランクでムーブメントも点検済みで1年間の保証付き、ギャランティーや箱はないですが、自分はリセールを考えて時計は買わないので全く問題ありません。
エベラールが日本で知名度がないとはいえ、定価で40万円以上するチャンピオンのAランクの中古が10万円で買えるというのはイタリア人もビックリだと思います。
と言うわけで、購入以来度々インスタにも登場していますが、かなり気に入って愛用しています。
人とほとんどカブらないというのもいいですね。
エベラールの中古は一時期に比べるとタマが少なくなりました。
それでも今回のチャンピオンVのように掘り出し物が見つかることも多いです。
日本の代理店がなくなったようで、新品はこれから日本に入って来るのかどうか・・・
これだけイタリアのファッションが日本で人気なのに、イタリアで誰もが知っている人気の時計ブランドがマイナーな存在と言うのもなんとなく不思議な感じがします。
そして、もし次にエベラールを買うならこれかなと思っています。
SCAFOGRAF GMT
ブルー文字盤、ブルーベゼル、ブルーストラップ、文字盤にオレンジのGMTの文字。
これも刺さります。
クロノグラフのイメージの強いエベラールのダイバーやGMTというのが刺さります。
完全に天邪鬼です(笑)。
それにしても、ファッション業界はちょっとしたアンティーク時計ブームですが、自分は完全に真逆行っています(笑)。
エベラール以外も欲しい時計が何個かあるのですが、それもアンティークではなく20年くらい前の時計。
おそらく誰もノーマークなブランドのドレスウオッチです。
出物が見つかるまでじっくり探そうかなと思っています。
最近時計熱が再燃しています。
でも世の中のトレンドとはちょっと方向性が違うのかなと思っています。
値段やブランドバリューやウンチクではなく自分が好きなものが一番。
それが私の時計選びの基本です。