M-65 | ELEMENTS OF STYLE

M-65

 

ネイビーのM-65が欲しくてずっと探していました。

 

デッドストックのアメリカ製を見つけるのが困難なので、現行のレプリカ(中国製)でもアメリカ製とほとんど変わらければいいかなと思っていました。

 

ネットで色々検索すると、軍に供給していたサプライヤーが今は中国製のレプリカを作っていて、そのほとんどが当時軍に供給していたものを忠実に再現と書かれています。

 

当然のことながら画像では本当にアメリカ製のものと遜色がないかはわからず、踏ん切りがつかないまま保留状態になっていました。

 

古着が苦手な私ですが、程度がいいものが見つかることが結構あるという詳しいスタッフからの助言もあり、気長に探すことにしました。

 

2ヶ月くらい前に久しぶりにネットで検索すると、あるサイトに訳ありの注意書きがあるアメリカ製のデッドストックが見つかりました。

 

注意書きには生産から時間が経っていてシワや汚れがあると書かれているので買うかどうか迷っていると、1ヶ月以上経っても売り切れる様子もなく、これもなにかの縁と思い購入しました。


 

 

 

 

届いたネイビーのM-65がこれです。

 

 

 ALPHA INDUSTRIES M-65

 

実は、このALPHAのタグは自分にとっては不要でした。

 

所詮民生品のレプリカですが、できるだけ本物に近い仕様の方がいいので、いかにもレプリカ感のあるALPHAのタグは自分にとっては必要のないものでした。

 

自分で外せばいいだけの話なのですが・・・


 

 

 

 

色はネイビーというか、メランジがかった濃いインディゴ。

 

 

 少しイメージと違いましたが、インディゴは好きなので許容範囲です。

 

汚れは全くなかったのですが、すぐに洗濯機で丸洗いしデッドストックの垢?を落としました。


 

 

 

 

これでアメリカ製のM-65は4色目。

 

 

 

リアルなミリタリーウェアが苦手な私ですがM-65だけは別物です。

 

私にとってM-65は80年代のフレンチアイビーのマストアイテムなので永遠の定番なんです。


 

 

 

 

そして、アメリカ製以外でもこんなM-65を所有しています。

 

ASPESIのM-65

 

 

 

数年前に春先や秋口にジャケットの上に軽く羽織れる薄い生地のM-65が欲しくなり、代理店にあった在庫を譲ってもらいました。

 

最近もよく着ていますが、本当に今の季節に重宝します。

 

当時ASPESIはタイトフィットのナイロンのM-65が人気だったので、こんなゆったりしたシルエットのものを欲しいという人は殆どいませんでした(苦笑)。

 

トレンドでは無いけど個人的に欲しいと言うものは今でも毎シーズンあります。


 

 

 

 

EMMETI SUEDE M-65

 

 

 

数年前にBEAMSで展開していたものです。

 

当時スエードのM-65は世の中にほとんどなかったのでこれは刺さりました。

 

サイズスペックにこだわって何度もサンプルを作り直して完成させたモデルなので、思い入れもあり今でもよく着ています。

 

レザーで大きめのサイズは野暮ったく見えるので、シャツやニットの上に羽織れる絶妙なサイズ感が気に入っています。

 

今も手に入るならネイビーやオリーブグリーンのスエードが欲しいところです。


 

 

 

 

他にも綿入りのイタリアブランドのM-65を2着持っているので、全部で8枚もM−65を持っているということになります。

 

それだけ自分にとってM-65はいつの時代も定番ということなんです。


 

 

 

 

このブログでも何度か書いていますが、自分にとってM-65は80年代のフレンチアイビーのマストアイテムでした。

 

BEAMSに入社した当時、M‐65はBEAMSのスタッフの制服と言えるほど、メンズもウィメンズもほとんどのスタッフが持っていました。

 

当時はオフホワイトやベージュが定番で、次にネイビー、ワインレッドを着ているスタッフもいました。

 

オリーブグリーンを着ているスタッフは自分の記憶ではいませんでした。

 

リアルなオリーブグリーンは着ないというのが、BEAMS流フレンチアイビーだったのだと思います。

 

ミリタリーアイテムを着ても綺麗に着こなすというのが当時のBEAMSスタイルでした。


 

 

 

 

アメリカ製のM-65は今でも探せばデッドストックが見つかります。

 

ただ、色やサイズは限られているので、アメリカ製にこだわるのでなければサプライヤーだったメーカーが作る中国製のレプリカを買うという手もあります。

 

こだわりのある人には勧められませんが、マニアが見なければわからない程度の違いは気にしないという方は現行のレプリカでいいのではないでしょうか。

 

もちろん、程度のいい古着もネットや高円寺あたりで探せば見つかると思うので、時間と労力を惜しまない方はじっくり探すという手もあります。

 

自分のおススメはオフホワイトやベージュです。

 

次にネイビーとブラック。

 

実は次はブラックが欲しいと思っています。

 

アメリカ製を探して見つからなければ現行のレプリカでもいいかなと思っています。

 


 

 

 

そして、問い合わせが非常に多いのが、このサックスブルー。

 

 

インスタグラムで2度ほどアップしたところ、どこで買えるのかというお問い合わせをたくさん頂きました。

 

これは10年以上前にBEAMSのVERMEERIST(フェルメリスト)というショップで購入したものです。

 

当時フェルメリストでバイイングしていて、すぐに売り切れたものをバイヤーだった尹さんにお願いして探してもらい購入しました。

 

サックスブルーのM-65を見たことがなかったので当時かなり刺さりました。

 

たまに古着で見つかることもあるようなので、どうしても欲しい方は時間をかけて探すしかないと思います。

 

自分も手放す気はまったくありません(笑)。

 

ちなみに、昨年の春夏BEAMS PLUSのオリジナルでサックスブルーのM-65を展開していました。

BEAMSのスタッフもかなり買っていました。

 

残念ながら今シーズンは展開していません。

 

自分は古着屋は行きませんが、BEAMS PLUSは週一で必ずチェックしています。

 

行きつけのアメカジショップと聞かれたらBEANS PLUSということになります(笑)。


 

 

 

 

色々書きましたが、何が言いたいかと言うと、リアルなM-65をお持ちでない方は是非一度着てみてくださいというお話です。

 

自分は80年代中ころに初めて着て一時期着ない時期もありましたが、35年経った今でも着ています。

 

着ているものが変わらないと言われる私ですが、それでもこれほど長く着ているものはあまりありません。

 

ちなみに、私が今回購入したアメリカ製のデッドストックは15,180円

 

古着で程度が良ければ1万円前後、レプリカ(中国製)であれば1万円前半で買うことができます。

 

サイズは普段イタリアサイズ44を着ている私がXSです。

 

ジャケットの上から着て丁度裾が隠れるくらいのバランスです。

 

袖が太いのが気になる人もいると思いますが、お直しで細くすることもできます。

 

自分も直そうかなと思った時期もありましたが結局そのまま着ています。



 

 

 

私のおススメはジャケットと合わせるドレスとのミックススタイルです。

 

イタリアではなくフレンチがイメージ。

 

ちょっと難しいですか・・・

 

とにかく古臭いアメカジ風にならないこと、ミリタリーを綺麗に着こなすこと、

 

この二つがポイントです。