ミリタリーパンツ | ELEMENTS OF STYLE

ミリタリーパンツ

 
昨年8月の記事 ”私がBEAMS以外で買ったもの” でご紹介したBARNSTORMERのミリタリーパンツ。
 
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リアルなミリタリーパンツは苦手な私ですが、太くもなく細くもない丁度いいシルエットが気に入り購入以来休日にかなりはいています。
 
自分が実際にはいて気に入ったものなので、お客様にもおススメしたいと思い、今シーズンBEAMSでも展開することにしました。
 
ただし、自分が実際にはいてみて修正した方がいいという部分もあったので、その部分は修正してBEAMSの別注モデルとしてオーダーしました。
 
 
 
 
 
 
基本的なシルエットは変更ありません。
 

 

 
ジャケットとレザーシューズのコーディネートに合わせられるミリタリーパンツをコンセプトに掲げているだけあって、シルエットはとても綺麗で修正する必要はありませんでした。
 
股上は少し深くてシャツをインするとちょっともたついて見えるので前後共に1cm浅くしました。
 
 
 
 
 
裾は短めの丈でダブルで仕上げてありましたが、フルレングスの長さに変更して、丈の長さを調整してタタキ上げにもダブルにも対応できるようにしました。
 
 
 
 
 
フロントの内側はドレスパンツと同じ仕様になっています。

 

 
これがあると下腹部がおさえられ、お腹まわりがすっきり見えます。
 
ミリタリーパンツではあまり見られない仕様です。
 
 
 
 
もともとこのモデルはカジュアルパンツの工場で作られていますが、BEAMSモデルはドレスパンツの工場で作られています。

 

 
なので、腰裏の仕様もドレスパンツの仕様になっています。
 
ドレスパンツでも最近はこの仕様を簡略化しているところあるので、ミリタリーパンツとしてはかなり凝った作りです。
 
 
 
 
 
生地は1940年代からワークパンツによく使われていたヘリンボーンの生地を使っています。
 
 
当時の織機を使って再現したヘリンボーンは左右対称ではない綾目が特徴です。
 
 
 
 
 
どんなシルエットかプレスの間瀬にはいてもらいました。
 
 
3月16日から原宿のBEAMS Fに異動します。
 
よろしくお願いします。
 
 
 
 
 
 
修正した股上は深すぎず、すっきりした印象に見えます。

 

 

 

 

 
腰回りに適度な余裕があり、裾にかけて緩やかにテーパードしています。
 
適度にテーパードしたシルエットは渡りが多少太くてもスタイルを良く見せる効果があります。
 
一方、渡りが太くて裾も太いシルエットははく人を選びます。
 
オトナのミリタリーパンツを選ぶ時の重要なポイントです。
 
 
 
 
 
ノープリーツなのでポケットの手入れがいいのもポイント。

 

 
このような洗いざらしではくようなカジュアルパンツは、腰回りのゆとりと手入れの良さは重要なポイントです。
 
 
 
 
 
モデルのコンセプトがドレスシューズに合わせられるミリタリーパンツなので、ホワイトバックスとローファーを合わせてみました。

 

 

 
ご覧のとおり、裾幅と靴のバランスがとても良いのがわかります。
 
このミリタリーパンツはジャケットコーディネートに合わせられることをコンセプトにしているので、このようにレザーシューズを合わせたときの裾幅とのバランスは重要なポイントです。
 
そしてもう一つ変更点はサイズ。
 
元のモデルはXS~XLというサイズですが、BEAMSの別注は29~34インチと1インチ刻みで作っているので、よりジャストなフィッティングではくことができます。
 
ミリタリーパンツだからサイズはアバウトでいいということではありません。
 
 
 
 
 
 
自分が実際にはいてみて気付いた点を反映させ修正したので、結果的にオリジナルモデルのようになりました。
 
なので、今回はBRILLAとBARNSTORMERのダブルネームにしました。
 
 
BARNSTORMERってなに?という人がほとんどだと思いますが、バーンストーマーの創業は1977年、当時まだアイビーが全盛の中アメリカ製のパンツと同じ表情のパンツを日本で作ることを主軸において誕生しました。
 
当時インポート商品の供給が安定していなかったこともあり、インポートセレクトショップは商品の安定的な供給が大きな課題となっていました。
 
そこで、インポート商品に負けない品質のパンツを日本で作れないかというインポートセレクトショップの思いと合致し、バーンストーマーはアメリカブランドと変わらないクオリティーのパンツを作るパンツメーカーとして有名になりました。
 
私も大学生の頃バーンストーマーのノープリーツのチノパンをはいていましたが、私と同世代の人たちの中にもバーンストーマーのチノパンをはいていたという人も多いと思います。
 
当時BEAMSやSHIPSのオリジナルのチノパンもバーンストーマーで作っていたので、知らぬ間にバーンストーマーのパンツをはいていた人も多いかもしれません。
 
そして、バイヤーとなってからはBEAMS Fのオリジナルのパンツをバーンストーマーで作っていたので、私にとってはバイヤー駆け出しのころモデリングから生地選びまで一緒に行っていたという懐かしい思い出もあります。
 
2000年頃に一度活動休止となり、2014年に復活しました。
 
復活当初はチノパンに特化したラインナップでなかなか面白いと思ったものの、当時はまだアメリカンテイストのパンツがまだまだ難しい時期だったので、取り組みには至りませんでした。
 
その後、オトナがはけるシルエットが綺麗なミリタリーパンツを探していた時に展示会でこのパンツを見つけ、個人購入から今回の別注に至りました。
 
 
 
 
 
ということで、実は色々なウンチクやエピソード満載のこのミリタリーパンツ。
 
リアルなミリタリーパンツや太いミリタリーパンツが苦手な方に特にオススメしたいパンツです。
 
先日入荷しましたが、嬉しいことに入荷前から全量の半数のご予約を頂きました。
 
ありがとうございます。
 
サイズによっては数量が少なくなっているものも出てきているので、ご興味のある方は是非最寄りの店舗でお試しになってみてください。
 
オトナが無理なくはけるミリタリーパンツ。
 
中村ベーシックです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お知らせです。
 
2021春夏トレンド解説動画更新しました。
 
 
今回はスーツ編です。
 
 
CHANNEL KOTARO イタリアの濃い話 第二話です。
 
 
前回に続き90年代のナポリの濃い話です。
 
雑誌や他のチャンネルでは絶対に見られないエピソード満載です。
 
 
久しぶりにインスタライブ行いました。
 
 
2021春夏MR_BEAMSの深堀り解説でした。
 
IGTVにアーカイブをアップしましたので、見逃された方は是非ご覧ください。
 
先週は動画配信が集中した週でした。
 
ご覧になられていない方は是非ご覧ください。