
シャツ ジャケット
このブログも今月21日で10周年を迎えました。
我ながら10年間よく続けてきたと思います。
10年前はメディア系の人たちのブログはすでにありましたが、バイヤー系の人でブログをやっている人はほとんどいなかった時代。
もともとデジタル音痴の私が周りの人たちからすすめられ、何も告知せずに突然ひっそりと始めたのが2010年の10月21日でした。
当時ドレスクロージングは、90年代後半からブームとなっていたイタリアンクラシックの流れが続き、まだまだ様々なウンチクが重要視されていた時代。
そんなウンチク重視の風潮に少し疲れていた自分が、ウンチクよりも洋服の楽しさを伝えたいと思い、始めたのがこのブログでした。
最初は今のfacebookのように画像と短い文章でやっていくつもりが、更新していくうちにそれでは読者に伝わらないと思い、いつの間にか長文の読みものブログになってしまいました(苦笑)。
いま思えば、芸能人やインフルエンサーのような短い文章で軽い感じのブログの方が楽だったなとも思います(笑)。
10年間でSNSの流れも変化し、なんとなくブログ→facebook、twitter→Instagram→Yutube のような流れになり、ブログをやめた人も多いですが、私は世の中の流れがどうであっても、これからもこのブログを地道に続けていこうと思っています。
これからも ELEMENTS OF STYLE をよろしくお願いします。
ということで、11年目のスタートは最近購入したシャツジャケットのお話です。
昨今メンズもウィメンズも、いわゆるCPOシャツ、ジャケットと言われるダブルポケットのシャツタイプのジャケットが増えています。
BEAMSでも今シーズンはメンズ、ウィメンズともに様々なレーベルでCPOを展開しています。
ご覧のとおり、大きめの胸ポケットの付いた様々なテイストのCPOタイプのシャツジャケットを展開しています。
そして、私が担当するドレスのレーベルでもCPOタイプのシャツジャケットを展開しています。
生地は厚手のコットンフランネル、柄はオトナのカジュアルの定番 ブラックウオッチです。
かなりアメリカンテイストなので、ブランドタグを見なければどこのブランドのものかわかりませんが、襟の後ろがこんなディティールになっているので、少しだけイタリア的なこなしが入っているという感じです。
リアルアメリカンなモノを作ろうという意図ではなかったので、敢えてこのディティールはベースのモデルのまま採用しました。
このCPOタイプのシャツジャケット、自分が欲しくて別注までしてバイイングしたものなので先日早速購入しました。
生地がかなり厚手でしっかりしていて、洗いもかかっていないので、購入してから家の洗濯機で普通に洗いました。
ネルシャツと同じで、洗って着こんでいくうちに柔らかくなっていい風合いになっていくと思います。
着丈が少し長かったので5cm詰めることにしました。
サイドのスリットが10㎝あるので5cm詰めても問題ありません。
サンプルチェックはMサイズで行い、自分のサイズはXSなので、実際に製品になって自分のサイズを試着した時に、サンプルサイズと自分のサイズのイメージが少し違うことはよくあります。
ということで、お直しに1週間。
来週の週末には着られるので仕上がりが楽しみです。
2年くらい前から、このシャツジャケットタイプのものを展開するサプライヤーが増えてきました。
ご覧のとおり、2年くらい前のPITTI UOMOからさかのぼってブーズの画像をチェックしても、このようなシャツタイプの羽織りものが増えているのはわかります。
背景はサファリジャケットがトレンドになって、ベルトがない4ポケットやカバーオールタイプがそれに続き、そしてさらにシンプルなCPOタイプに移行していったという流れがあります。
確かにあれだけ流行ったサファリタイプが少なくなっているので、カジュアルな羽織りものはよりシンプルなディティールが求められているのだと思います。
もう一つは、カットソーやニットの流れに押されシャツが売れなくなってきたことで、シャツブランドがカットソーやニットの上に羽織れるシャツジャケットに力を入れ始めたという事情もあります。
10数年前まではイタリア人は襟のないものは着ないと言われ、確かにTシャツやクルーネックのニットをシャツ無しで着る人はほとんどいなかったことを考えると時代は変わったなと感じます。
このBAGUTTAの別注ポイントはシルエット。
実はCPOタイプのシャツジャケットは多くのブランドで展開しているのですが、ドロップショルダーでワイドボディーのいわゆるビッグシルエットのものが多いのです・・・
実はこのモデルも元はそのようなシルエットでした。
確かにビッグシルエットは今のトレンドですが、オトナが着るには難易度が高いトレンドだと自分は思っています。
かといってスリムなシルエットでは古臭いので、緩すぎず細すぎないオトナが着られる丁度いいシルエットで別注しました。
なので、私のようにゆったりし過ぎたシルエットは苦手という方には是非おすすめしたいシャツジャケットです。
コーディネートはシンプルにクルーネックのニットやタートルと合わせ、パンツはファイブポケットやミリタリーパンツとあわせようかなと思っています。
足元はスニーカーや先日購入したポルペッタのデザートブーツもいいですね。
サファリジャケットや4ポケットと違い、上にアウターやコートを着やすいのもいいところ。
この秋冬はかなり重宝しそうな感じです。
特にデニムはGジャンのかわりにもなり、オールシーズン着られるので重宝しそうです。
とりあえずブラックウオッチを着てから考えようと思っています。
自分がCPOジャケットを初めて着たのが中学生の時、私とCPOジャケットのエピソードがこちらに書かれています。
https://www.mens-ex.jp/archives/1170850/2/
CPO歴40年・・・
こんなネイビーウールのCPOを現代的にアップデートさせアメリカ製で・・・
いま一番難しいモノづくりかもかもしれません。
こんなネイビーウールのCPOを現代的にアップデートさせアメリカ製で・・・
いま一番難しいモノづくりかもかもしれません。
お知らせです。
BEAMS初となるオンラインファンミーティングを開催します。
イベントではご参加いただいた方々と会話を楽しみながら、おすすめのコーディネイトやファッションに関するお悩み相談など様々な企画をご用意しております。
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是非ご応募お待ちしております。
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