
洋服屋のクールビズ 2
以前アップした洋服屋のクールビズスタイル。
読者の方から賛否のコメントはまったくなかったのですが、インスタグラムのいいねやコメントは結構ありましたので、今回は続編で最近の私のジャケットやスーツのクールビズスタイルをご紹介したいと思います。
ジャケットは今シーズン購入したERNESTOのストライプジャケット。
インナーは数年前に購入したNAPOLEONERBAのネイビーカノコのスキッパーを合わせました。
前立てもついていないシンプルなスキッパーなので、この場合は襟を出さないとスキッパーを合わせる意味がなくなるので、襟だしスタイルです。
襟が大きくないので、襟を出しても大袈裟に見えないのが、このスキッパーのいいところ。
オフの時はこのスキッパーにジャブスのネイビーのドローコードのパンツを合わせてよく着ています。
パンツは数年前に購入したGERMANOの2プリーツのホワイトチノ。
ジャケットの白場がオフホワイトなので、ホワイトパンツでも若干コントラストがつくところがポイントです。
足元はPARABOOTSのADONISのネイビー。
ちょっとフレンチっぽい雰囲気も入れたかったので、靴はあえてネイビーカーフのローファーにしました。
ちなみに、ナポレオンエルバは残念ながら2年前に廃業してしまいましたが、今シーズンナポレオンエルバのスキッパーを作っていたファクトリーで、同じカノコ素材を使って同じモデルで復刻させました。
余計なディティールがないシンプルなスキッパーですが、自分はかなり気に入ってここ数年真夏によく着ています。
裾にリブのついたニットポロ、台襟付きのポロ、LACOSTEの定番のカノコポロ、そしてスキッパーと、襟型や素材違いでネイビーのポロを持っていますが、これが使い勝手がとても良く、この時期はジャケットやスーツとあわせたり、オフの日はカジュアルに合わせたり、本当に重宝しています。
ネイビーのポロは、私のクールビズの定番アイテムです。
昨年イタリアで個人オーダーした、THE GIGIのウールのシアサッカーのスーツ。
少しグレーがかった絶妙なブラウンで、軽くて涼しいウールのシアサッカーというのも気に入ってオーダーしました。
なぜ店舗で展開しなかったかと言うと、ピークドラペルでチェンジポケット付きという、ショップスタッフによく言われる”難易度が高いスーツ”だったので、個人オーダーにとどめました(苦笑)。
難しそうに感じる方も多いと思いますが、意外と手持ちのアイテムであわせられます。
上の画像であわせているのは、昨年購入したBOLZONELLAのシャンブレーのワンピースカラー。
このシャツは、襟がセミワイド風のワンピースカラーなので、襟を外に出した方が雰囲気がいいです。
これにネッカチーフを巻くようなスタイルが最近のPITTIのスナップでもよく見られますが、自分は盛りすぎたお洒落感が苦手なので、ポケットチーフを挿すくらいにとどめます。
もう少しハズしたい時は、今シーズン購入したボルゾネッラのシャンブレーのウェスタンをあわすこともあります。
あくまでハズしたコーディネートですが、ウェスタンシャツは自分にとっては着回しのきくアイテムなのです。
そして、BEAMSの若いスタッフならこんなTシャツをあわせるかもしれません。
スポーティーなスーツにボーダーのTシャツ
、まさに洋服屋のクールビズですね。
スーツに無地のTシャツをよくあわせている人は、是非ボーダーにもチャレンジしてみてください。
今シーズンオーダーで作ったグリーンのグレンプレイドのスーツ。
シンプルに白のオックスフォードのタブカラーにブラックのニットタイをあわせました。
生地はスコットランドのKYNOCH(カイノックの生地。
いわゆるフレスコと呼ばれる強撚糸を使ったドライタッチの生地で、通気性も良いので夏には最適な生地です。
グリーンにグレーをミックスしているので、グレーっぽくも見えて意外とあわせやすい。
コーディネートのポイントは、タブカラーとブラックのニットタイ。
スーツのグリーンを活かすためにコーディネートは極力シンプルにしました。
シャツの襟をタブカラーにして首元に少し変化をつけて、ネクタイはスポーティーなニットタイをあわせたのがポイントです。
スーツの生地がグレーをミックスしているので、ネクタイの色は最初から黒の無地がイメージでした。
足し算と引き算を使って、シンプルですが地味にならないように気を配りコーディネートしました。
ニットタイは芯地が無いので、クールビズのネクタイとしては最適です。
自分が普通のビジネスマンで、真夏でもネクタイをしなければならない立場であれば、おそらく毎日ボイルやリネンのシャツにニットタイですね。
2年前に購入した、DEPETRILLOのブルーのウインドウペンのジャケット。
ちょっと派手に感じて、最近あまり着ていなかったのですが、このジャケットを落ち着いた感じに見せるコーディネートを思いつき、久しぶりに着てみました。
ポロの襟を出すとジャケットが派手に見えるので、この場合は引き算でジャケットの中に入れます。
パンツは昨年の秋に購入した、GERMANOのサイドアジャスターのデニムのスラックス。
ネイビーのパンツをあわせると野暮ったくなるので、デニムのスラックスでブルーのトーンに変化をつけるのがポイント。
ちなみに、以前はホワイトのパンツをよくあわせていましたが、ジャケットの色柄が強調されるので、今は自分の中でNGコーディネートになっています。
靴はブラックで、ローファーやタッセルだと堅くて重く感じるので、ビットローファーを合わせました。
ジャケット以外を同系色の濃いトーンで合わせ、ジャケットの色柄を少しでも落ち着いた感じに見せるのがポイントでした。
昨年購入したT-JACKETの生成りのジャージジャケット。
袖裏のないカジュアルなジャケットは、半袖をインナーに着ることが増える今の時期には快適でとても重宝します。
インナーは前回もご紹介した、BEAMS F オリジナルのイタリア製ニットポロ。
サラサラしてとても着心地が良いので、湿度が高い今の時期はジャケットやスーツのインナーとして大活躍しています。
パンツは昨年購入した、GTAのブラウンのシアサッカーのドローコード。
普通のスラックスに見えるドローコードのパンツは、カジュアルなジャケットとの相性もいいので、最近は雨でクリース入りのパンツが厳しいときもよく穿いています。
足元は相当前に購入したSANTONIのラバーソールのスリッポン。
今となっては少しノーズが長いですが、それを除けば丸いトゥやデザインは今のベルジャンシューズ風なので、雨の日の靴として結構活躍しています。
このコーディネートはご察しのとおり、雨の日コーディネートです。
ジャケットもインナーもパンツも靴も、濡れても皺になっても気にならず、湿度の高い日でも快適でいられるアイテムでコーディネートしました。
ポイントは色あわせ。
生成りのジャケットのインナーにダークブラウンのポロをあわせ、パンツもブラウンのストライプで色をずらしながらワントーンでコーディネートしました。
雨の日の色使いではないですが、しっかり雨対策をした洋服屋のクールビズです(笑)。
自分の場合はクールビズと言っても、それ用に特別なものを着るわけでもなく、基本的に持っているものの中で、いかに涼しく快適に着るか、暑苦しく見えないかを考えながら着ています。
ここ数年で、カジュアルなジャケットやスーツにTシャツをあわせるコーディネートが一般的になりましたが、自分は首が長いので襟がついていた方がしっくりきます。
そういった意味では、半袖のポロやワンピースカラーのシャツや、リネンのプルオーバーのシャツなど、夏の定番アイテムを使い、洋服屋的ななんでもありの中でも、自分なりのルールを決めてクールビズ的なスタイルを考えています。
クールビズ全否定で、夏でもスーツを着ろという人もいますが、温暖化でもはや亜熱帯地方と変わらないと言われる日本の真夏に、スーツにネクタイは体にも精神衛生上にも良くないと個人的には思っています。
加えて、今年はコロナ渦で真夏でもマスクをするとなると、スーツにタイドアップで熱中症になっては本末転倒です。
なので、今の時期涼しい日はタイドアップして、蒸し暑い日はジャケットやスーツにノータイで、30度を超えたらシャツ一枚になるというのが、ここ数年の自分の中で決めたクールビズ的なルールです。
ちなみに、シャツ一枚になった時はオンでは半袖は着ません。
ジャケットやスーツを着なくなったら長袖のシャツをまくって着るというのが、自分の中で決めたクールビズ的なルールです。
ということで、洋服屋のクールビズ第3弾は、梅雨明け後のシャツとパンツと靴のコーディネートをご紹介しようかなと思っています。
皆さんのご興味があれば、第3弾続けます・・・
コロナ渦で生産がストップしていたパーソナルオーダーのスーツ。
忘れられていると思ったら、上がってきました。
今回はかなりナポリっぽくしました。
ナポリっぽくは着ないと思いますが・・・
袖の直しに2週間。
梅雨明け前になんとか着れればという感じです。