PITTI UOMO 95 続報 2 | ELEMENTS OF STYLE

PITTI UOMO 95 続報 2

 

今週から国内の展示会が始まりました。

 

 

ここから3月初めくらいまで、毎日展示会まわりです。

 

 

先週、各レーベルのディレクター、バイヤーと来秋冬のディレクションのミーティングも終わり、後はどのようにバイイングや企画に落とし込むかという段階です。

 

 

ウチのチームは優秀で、私がいちいち細かく言わなくても皆しっかり流れを掴んでいるので、毎回ディレクションとの大きなズレはありません。

 

 

それでも私を含め各々が見落としている部分もあるので、それを補い小さな変化も見逃さない事が重要なのです。

 

 

あとは買い過ぎ(オーダーし過ぎ)注意ですね。(笑)

 

 

皆洋服大好きですから、バイイングしたいモノはたくさんあるんです。

 

 

全部買えるわけないので、ここから絞り込むのもディレクターやバイヤーの力量が問われるところですね。

 

 

と言うことで、今日も展示会から戻り、諸々仕事を片付けてからブログを書き上げました。

 

 

今回もPITTI UOMO 95の続報です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GABRIELE PASINI


PITTIの会場の出展ブースの中でも、毎回ひと際派手でエキセントリックなイメージのガブリエレ パシーニ。

 

 

今回はパジーニなりの解釈で英国スタイルを提案していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェアアイル、タータン、ガンクラブ、チョークストライプ、クラブタイ、クレリック、ラウンドカラ―等など、トラディショナルなアイテムを多く使っていますが、全くクラシックに見えないのがパジーニの真骨頂でしょうか。

 

 

英国調の流れをこれだけデフォルメして表現しているブランドはなかなかありません。

 

 

パジーニのようなブランドでも、これだけ英国色の強い色柄やアイテムを多く取り入れているのを見ても、英国調の流れが強くなっているのがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DRUMOHR



毎回ミラノのショールームでチェックするドルモアのコレクション。

 

 

今回はスケジュールが合わず、PITTIのブースでチェックしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディスプレイは、ニットを中心にジャケットやコートとパンツを組み合わせたコーディネート。

 

 

トレンドであるモノトーンやキャメル~ブラウンのコーディネートをおさえつつ、英国調の柄を多用したコーディネートで英国の流れをを誇張した見せ方をしていました。

 

 

ニットはドルモアらしい、クラシックをベースに現代的にアップデートされた色柄が多く、オリジナリティーのあるコレクションになっています。

 

 

反面、ルーツであるクラシックな英国の老舗ブランドのイメージが薄れているところは評価が分かれるところだと思います。

 

 

カラーはレッド、イエロー、グリーン、パープルと、流れをしっかりとらえています。

 

 

さらに、それらのカラーを発色の良いトーンで表現しているのもドルモアらしいところです。

 

 

個人的にはイエローとキャメルやブラウンのコンビネーションがとてもキレイで刺さりました。

 

 

クラシックな英国柄をアップデートさせた提案が多かった今回のPITTIですが、かなり前からそのような提案をしてきたドルモアにとっては、必然的な流れと言っているような内容のコレクションでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DRAKE'S

PITTIに出展しているネクタイブランドの中で、いつも来場者であふれているドレイクス。

 

 

ネクタイブランドで、こんなに盛り上がっているブースは他にありません。

 

 

今回はネクタイやスカーフだけでなく、ここ数年力を入れてきたアパレルのバリエーションを更に増やしていました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネクタイは、さらに大柄になったビンテージ調のプリントが目を引きました。

 

 

ストライプは80年代に流行したマルチカラ―のストライプなどもあり、クラシックでありながらアメリカ的な雰囲気も感じさせるバリエーションになっています。

 

 

以前から評価の高いマフラーのコレクションは相変わらず充実していますが、今回はプリントのスカーフのバリエーションを増やして打ち出していました。

 

 

これは他のネクタイブランドと同じ流れですね。

 

 

近年ちからを入れているジャケットやスーツは、クラシックな英国柄やコーデュロイを使い、英国とイタリア、アメリカをミックスさせたようなコーディネートを打ち出しています。

 

 

こういった、国やジャンルに縛られないミックス感が今の英国の若い世代のテイストで、実際にロンドンでも、このようなテイストのショップが増えてきています。

 


ドレイクスは創業当時から、英国ブランドでありながらフランスやイタリアやアメリカをメインのターゲットとしてネクタイを販売してきたので、そのようなテイストが今も受け継がれているとも言えるでしょう。

 

 

カジュアルは完全にアメリカンテイストです。(笑)

 


アメカジ先進国?に住む我々日本人にとっては、どこかで見たことのあるテイストですが、アメカジのベースが全くない英国人にとっては、このようなアメリカンなテイストは、かなり新鮮であることは間違いありません。

 

 

クリエイティブディレクターであるマイケル ヒル自身、来日すると東京のカジュアル ショップも綿密にリサーチしているので、コレクションは日本的なアメカジの雰囲気も感じます。

 

 

彼自身BEAMS PLUSが大好きですからね。(笑)

 

 

今回のコレクションで敢えて苦言を呈すると、Dの文字が大きいカラフルなレタードニットは個人的には・・・? でした。

 

 

パーマン(古いか)みたいで、アニメっぽくてポップな印象が強いんです。(苦笑)

 

 

なので、正直にスタッフに伝えました。

 

 

スマホでパーマンの画像を見せて。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

専業ブランドのトータル化に苦言を呈する人もいますが、ドレイクスはロンドンに自身の名を冠したショップを展開しているので、そのショップを見るとトータルで展開している意味も理解できると思います。

 

 

 

 

 

 

良いお店です。

 

 

ロンドンに行かれた際は是非行ってみてください。

https://www.drakes.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PITTIのレポートは今回で終わりです。

 

 

ミラノのショールームやロンドンのレポートもありますし、そろそろ春夏の話題もアップしたい・・・

 

 

色々アップしたいことがあるのですが、なにぶん文才がないので人一倍時間がかかるんです。

 

 

文才があってすらすら文章が書ける人がうらやましい。

 

 

この歳になって、やっと若い時にもっと勉強しておけばと思います。(苦笑)