パンツ 3本
風邪で出なくなってしまった声もなんとか人が聞いてわかるくらいになり、腰の調子もやっと靴ひもが結べるようになりました。(苦笑)
年末年始は寒い新潟に帰省して、年明け7日から出張なので年内に体調を整えないといけません。
今年の風邪は喉にくるみたいなので、皆さんもお気をつけください。
年末でバタバタしていますが、今週パンツを3本購入しました。
いろいろ薀蓄も書きましたのでお付き合いください。
一本目はPT01 GENTLEMAN FIT 2プリーツデニム
昨年オーダーで作ったデニムスラックスが色落ちして色が薄くなってきたので、濃い色のデニムスラックスを一本追加しました。
濃い色のコットンパンツはどうしても色落ちしてしまうので、濃い色のまま穿きたいと思うとどうしても定期的に買い足していくしかありません。
シルエットは個人的にPT01で一番気に入っているGENTLEMAN FITです。
少し前に紹介したベージュのコットンと同じシルエットですが、サイドアジャスターがボタンではなくメタルのバックルのタイプです。
ベージュのコットンと同じボタンのアジャスター仕様でも良かったのですが、デニムという素材を考えるとメタルのバックルの方が生地の雰囲気により合うので別注でこの仕様にしました。
誰も気が付かないようなことですが、こういう小さなディティールにこだわるのがBEAMS魂なんです。
ジャケットにデニムのファイブポケットが似合わない私にとって、デニムのスラックスはマストアイテムです。
在庫がかなり少なくなってきましたが、ベルトレスが嫌いでない方には是非おすすめしたい一本です。
あと2本はオーダーで作りました。
ずっと欲しかったブラックウオッチのパンツ。
今回は2本ともBRILLAのスーツの組下で使われている2アウトプリーツのサイドアジャスターでオーダーしました。
濃い色のブラックウオッチを探していたのですが、なかなか見つからず、旧知の国産の生地屋さんのストックにやっと理想に近いものを見つけました。
もともと私がバイヤー駆け出しの頃にオリジナルスーツやパンツの生地をお願いしていた生地屋さんですが、以前と変わらずクオリティーの高い生地を作っています。
最近感じることは、コットンだけでなくウールの素材もイタリアの生地よりクオリティーが高い日本製の生地が見つかります。
特にサキソニーやフランネルのような定番生地は、中級クラスのイタリアの生地よりもクオリティーが高い生地が結構あるものです。
この生地も経糸も緯糸も双糸でしっかり織られているので、まるで英国生地のようです。
双糸で打ち込みのいい生地は型崩れも少なくクリースも抜けないので、私にとっては理想的な生地です。
コーディネートのイメージはこんな感じです。
今シーズンのカタログにもあったブレザーとのコーディネート。
こんな感じで少しフレンチトラッドっぽくコーディネートするのが気分です。
若い頃はこれにホワイトバックスをよく合わせていましたが、オッサンになった今はさずがに難しいですね。(笑)
もう一本はダークブランのフランネル。
生地は私が監修しているCANONICOのバンチから選びました。
今シーズンここまで濃いブラウンは既成でオーダーしていなかったので、ベージュ系のジャケットに合わせたくてオーダーで作ることにしました。
ブラウンのウールパンツはグレー系と比べるとあまり人気がないので、既製で色々オーダーするのは難しいんです。
もう少し売れてくれると色々なカラーのウールパンツをオーダーできるのですが・・・(苦笑)
この生地はCANONICOがずっと定番でやっていて同じクオリティーの生地のスーツを何着か持っているので、仕立て映えも含めて仕上がりが想像できるのも良いところです。
自分自身ここまで濃いブラウンのウールパンツを穿くのは初めてなので、ベージュのジャケット以外にも合わせられないかこれから色々試してみたいと思います。
今回のオーダーは既製の44と同じサイズでオーダーしました。
指定したのは股下と裾幅だけ。
因みに、裾幅は17.5cm。
以前よりも0.5㎝太くしました。
理由は細すぎる裾幅に違和感を感じてきたという事もありますが、17㎝だとふくらはぎに当たって生地がホーズに引っかかりシルエットが綺麗に出ないという事も理由です。
私のようにO脚でふくらはぎが張っていると、裾幅と膝幅が細いとどうしてもホーズに引っかかるってしまうのです。
そもそも統計的に日本人はO脚でふくらはぎが太い人が多く、欧米人はX脚でふくらはぎが細い人が多いので、欧米人と同じようにスリムなパンツを綺麗に穿くのは難しい部分もあるのです。
なので、昨今の流れとホーズに引っかかる問題を解消するという両面を考えて、今シーズンは裾幅を0.5㎝太くすることにしました。
過去に購入したパンツもふくらはぎに引っかかるものはお直しで裾幅を17.5㎝にしました。
幅で0.5㎝ですが一周だと1㎝大きくなるので、ホーズに引っかかるという問題にはかなり効果があります。
裾幅に関してはお問い合わせも多いですが、数値で決めるのではなく、パンツのシルエットが綺麗に見えることを考えて決めた方が良いと思います。
流れは少しづつ太くなっていく傾向ですが、一般的には17㎝か17.5㎝にされる方が多いと言うのが実情です。
流れは少しづつ太くなっていく傾向ですが、一般的には17㎝か17.5㎝にされる方が多いと言うのが実情です。
私のようにホーズが引っかかるのが気になったり、裾幅が細いと感じる方は今までよりも0.5㎝程度太くしてみてはいかがでしょうか。
パンツは今回の3本で今まで持っているものを含めてかなりバリエーションが揃ったので、今シーズンはこれで打ち止めかなと思っています。
レギュラーフィットのカジュアルなノープリーツを除けばパンツは全てプリーツパンツに変わりました。
自分はワイドパンツは穿きませんが、それでも細いパンツは穿けなくなってしまいました。
モード系でまたスリムなパンツが少し出てきているので、何年後かには再びスリムなノープリーツの時代が来るかもしれません。
スリムなノープリーツのトレンドも元々はモードのトレンドから来た流れなので、クラシックとモードは全く無関係とは言えないのです。
パンツがひと通り揃ってジャケットとのコーディネートは整ったのですが、それに合わせる靴が少し足りない感じ・・・
このあたりがあるといいんですね。
理由は懐かしのフレンチトラッド。
それはまた別の機会に。
MEN'S EX ONLINE 連載動画 ”スーツの胸元基本のき” 更新しました。
今回はスーツとネクタイの素材のマッチングについてです。
是非ご覧ください。