MEN’S EX 11月号 連載
我々バイヤーチームが盛り上がってオーダーしたものの、当時のフレンチアイビーやフレンチトラッドを知らないお客様も多いので、正直ちょっと難しいかなと思っていました。
しかし予想は大きくハズれ、オーダー数が全て予約で埋まりキャンセル待ちも多数入るほどの大人気。
急いで追加オーダーを依頼したものの、生地の生産が間に合わず・・・
自分も当時ベージュのインバーティアを着ていたので、今年は久しぶりにダッフルコートが着たい気分です。
特に今回おすすめしている幅広のストライプは、クラシックな印象がかなり強くなるので、数年前までのタイト&スリムなスーツには向かなかったという側面もあります。
前回のブログのグレンプレイドと同じように、クラシックな流れが戻って来ているので、このような幅広のストライプが注目されるのも自然な流れだと思います。
ご覧のように幅広のストライプのスーツが多く見られました。
特に昨今クラシックのトレンドを牽引しているとも言えるLARDINIやTAGLIATOREが積極的に打ち出していたのが印象的でした。
ラルディーニの御曹司もブラウンのかなり幅広のストライプの3ピース。
パンツはプリーツ入りでゆったりしたシルエット。
シャツはピンホールカラ―にプリントのペイズリータイと、数年前のラルディーニでは考えられなかったかなりクラシックな装いです。
タリアトーレの社長のPINOも幅広ストライプのダブルブレスト。
シャツはシャンブレーのレギュラーカラ―にカラ―バー。
彼も数年前は胸元をかなり開けたスタイルがトレードマークだったことを考えると、装いがかなりクラシックになりました。
因みに、3年前の彼らのスーツスタイルがこちら。
ラルディーニの御曹司はセットアップ感覚のかなり派手なチェックスーツ、ピノはかなりペーンがハッキリしたスーツにシャツのボタン4つ開け。
二人に共通しているのは、当時からプリーツパンツを穿いてはいるものの、3年前は股上も浅くてシルエットもかなり細いです。
ジャケットのシルエットはあまり変わらないものの、パンツのシルエットが変わったのがよくわかります。
そして、スーツの色柄や合わせるアイテムの選びも3年で随分変わりました。
5年前の画像と比べればもっと変化がわかりやすいですが、それはまた別の機会に。
私は今シーズン幅広ストライプのスーツを着るかと聞かれると・・・・
既にこの生地でオーダーしました。
久しぶりのLOROPIANA。
ストライプの幅は2.5㎝くらい。
モデルはダブルブレストにしました。
上がってきたらご報告します。
いつ上がってくるんだろう・・・
もう一着は、これを検討しています。
BEAMS FのオリジナルでDRAGOの生地を使ったブラウンのストライプ。
https://www.beams.co.jp/item/beamsf/suit/21170891731/
これもストライプの幅が2.5㎝くらいです。
かなり濃いブラウンで、少しグレーがかった独特の色目です。
どちらもタイドアップだけでなく、タートルネックを合わせて着ようと思っています。
敢えてクラシック感の強いスーツにタートルネックを合わせるのも今の気分なんです。
グレンプレイドと同様に見た目のインパクトはあるので、仕事では着られる人と着られない人がハッキリわかれるかもしれません。
80年代後半から始まった英国調のトレンドや90年代後半のイタリアン クラシックブームの頃は、幅広ストライプのスーツを着るビジネスマンも多かったので、個人的にはビジネスマンの方たちに着ていただきたいスーツです。
ただ、ベルトレスのパンツを穿いていると上司から注意をされる時代なので、上司の方がどれだけクラシックなスタイルを理解しているかによるかもしれません。
難しいですね・・・
グレンプレイドと幅広ストライプ。
今シーズンのスーツ選びに迷われている方には、この二つの柄がおすすめです。
BEAMSでもオリジナル、インポート含めて様々な幅広ストライプのスーツを展開しています。
是非最寄りの店舗でご試着してみてください。
お知らせ。
10月20日(土) 15:00からBEAMS札幌店でトークショーを行います。
トークショー終了後も19:00まで、私と西口と高田が皆様のコーディネートのアドバイスをさせていただきます。
是非お越しください。