久しぶりのロンドン | ELEMENTS OF STYLE

久しぶりのロンドン

 
久しぶりにロンドン来ています。
 
 
イタリアブランド中心のバイイングになる前は英国ブランド中心のバイイングだったので、80年代後半から90年代後半くらいまでは毎年2回はロンドンに来ていました。
 
 
そして、その当時ヨーロッパで一番好きな街でした。
 
 
最後に来たのは8年前?
 
 
それくらい久しぶりのロンドンです。
 
 
 
 
 
 
 
 
ミラノから午前発の便に乗って12:00過ぎにヒースロー空港に到着。
 
 
悪評高い? イミグレーションもスムーズに進み、午後2時くらいにはホテルに到着。
 
 
スーツケースを部屋に置いてすぐにリサーチへ。
 
 
まずは仕立ての聖地SAVILROWへ。
 
 
 
 
初めてロンドンに来た頃から感じていましたが、通りの名前を示すこの看板がとても雰囲気があります。
 
 
これを見ると "ロンドンに来た" と言う気分になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
HUNTSMAN
 
 
 
 
多くのサビルローの店が改装してモダンになっていく中、昔のまま変わっていないこの店は格式の高さを感じます。
 
 
ロイヤルワラントが誇らしげです。
 
 
 
 
基本的にサビルローのテーラーは店の地下で仕立てをしているので、道から地下を見下ろすと作業場が見えます。
 
 
ハンツマンに若い女性の職人がいるんて、昔では考えられなかったです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
HENRY POOL
 
 
 
 
ここもハンツマンと同様に昔のままの店構えです。
 
 
ロイヤルワラントは3つ。
 
 
ディスプレイは以前と比べるとかなりスポーティーになっています。
 
 
テニスがテーマなのは、もうすぐウィンブルドンだからでしょうか。
 
 
タキシードにラケット、ウィルソンの赤いバッグのディスプレイなんて、昔のサビルローの老舗テーラーでは絶対に考え方られませんでした。
 
 
この道から見上げるウィンドウディスプレイが、サビルローの威厳の高さを感じさせるのは昔と変わりません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ANDERSON & SHEPPARD
 
 
 
 
 
 

 
サビルローの一本裏手の通りあるこの店は、アンダーソン&シェパードのテーラーではなく既製服の店。
 
 
テーラーがやっている既製服のショップと言ってもカジュアルウェアが中心で、洋服の色使いも鮮やかでかなりラグジュアリーな感じのショップ。
 
 
話には聞いていましたが、良い意味で "あのアンダーソン & シェパードがこんな店を作ったのか" と言うのが正直印象です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DRAKE'S
 
 
 
 
サビルローからすぐの場所にあるドレイクスのショップ。
 
 
ネクタイのショップではなく、ジャケットやスーツ、シャツ、靴など、トータルで展開するショップです。
 
 
ALDENの靴が結構置いてあります。
 
 
ドレイクス ブランド中心ですが、セレクトショップのような品揃えの店です。
 
 
スタッフも若くてカッコいい。
 
 
10年前のロンドンにこんなショップは無かったです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
NEW&LINGWOOD
 
 
 
 
懐かしいですね。
 
 
バイヤー駆け出しの頃、POULSEN SKONEのオーダーでよく来ていました。
 
 
2階が工房でしたが、今はビスポーク シューズはやっていないようです。
 
 
ディスプレイが随分イタリア的な色使いです。
 
 
老舗のディスプレイも昔とは全然違います。
 
 
これも時代性と言うことですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アーケードのショップも随分変わりました。
 
 
 
 
昔は英国の老舗のブランドが中心でしたが、今は他国のブランドのショップが多くなっています。
 
 
趣があるアーケードだけに、そこはちょっと残念。
 
 
アンティーク時計のショップがかなり多いです。
 
 
 
 
時計好きの人なら目から鱗の時計がいっぱい。
 
 
値段が書いていないので店の中に入って聞くしかありません。
 
 
人から聞いた話ではかなり高いと言うこと・・・


景気のいいロンドンですから安いわけがないですね。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
JERMYN STREET
 
 
 
 
老舗のシャツ屋や靴屋が並ぶジャーミン ストリートも改装してモダンになった店が多く随分綺麗になっていました。
 
 
 
 
 
 
昔のままの店も数軒。
 
 
自分はこっちの方が好きですね。
 
 
TURNBULL & ASSERのディスプレイも昔のコテコテなブリティッシュな感じでなく随分あっさりしていて物足りない感じ。
 
 
昔は日本人なんて "何しに来たんだ" と言う感じで全く相手にしてくれなかったのに、どこの店もスタッフがフレンドリーで優しくなっていてビックリ。
 
 
敷居が低くなって店に入りやすくなったのはいいですが、何か物足りなさを感じてしまいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ANGLO ITALIAN
 
 
 
 
このショップは行ってみたかった店のひとつ。
 
 
英国とイタリアのテイストをミックスした既製服とオーダーの店。
 
 
ビームスの考え方と良く似ています。
 
 
こういう店がロンドンに出来たと言うのも時代が変わったと言う事ですね。
 
 
とてもいい店です。
 
 
この店の詳細は後日ブログで紹介します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
TRUNK

 

 
このショップも見てみたかった店のひとつです。
 
 
イタリアブランドが中心ですが日本のブランドもあります。
 
 
以前のロンドンには無かったタイプのセレクトショップです。
 
 
ちょっと昔のパリのセレクトショップのような趣があります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
久しぶりのロンドンはオシャレになり過ぎて少し残念な部分と、若い世代の人たちが作り出す新しい流れに対する期待感が入り混じっている感じです。
 
 
私は今でこそイタリアの服を中心にバイイングしていますが、元々キャリアをスタートした頃は英国ブランドを中心にバイイングしていたので、英国に対する思い入れを実は凄く持っているんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
でも、ロンドンはやっぱりいい街ですね。
 
 
随分綺麗でオシャレな街になってしまいましたが、それでも威厳に満ちた男の街です。
 
 
新しいショップもできているので洋服を見るのも楽しい。
 
 
停滞している感じのミラノやフィレンツェのセレクトショップを見るより楽しいかも...
 
 
そして、料理が美味しくなっていてビックリ。
 
 
英国=料理が不味いと言うのはもう昔の話です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回は一泊ですが、近いうちにゆっくりリサーチしたいです。
 
 
明日はグレンフェルの工場に行きます。
 
 
アーカイブの資料が沢山あるようなので楽しみです。
 
 
出張最終日帰国ギリギリまで仕事です。
 
 
ちょっと疲れが溜まっていますが、もうひと頑張りです。
 
 
出張中アップできなかったPITTI やミラノのショールームのレポートは帰国後続報でアップします。