調布のイタリアン
私は慈恵医大の第三病院に年一度通っているので少し土地勘はありますが、昼飯を食べるところもほとんどなく、正直美味しいご飯を食べさせる店があるとは思っていませんでした。
そんな国領に美味しいイタリアンがあると聞いたのが数年前。
窯焼きのピザを食べさせる店なのにコースしかないと聞いて、最初は微妙な感じかなと思ったのですが、実際に予約して食べてみると予想は大きくはずれ、リストランテのような繊細な料理と独自のピザをコースで提供する店でした。
先日半年ぶりに2度目の訪問。
相変わらずコストパフォーマンスの高い美味しい料理でした。
柔らかいヤリイカと玉ねぎの甘み、マヨネーズと昆布のパウダーの味が不思議にマッチします。
三杯酢とバジルオイルをベースに温泉卵と新玉ねぎを合わせたソースは、お店の方が ”南蛮漬けのような料理” と言うように、和テイストが感じられるフリットです。
前菜1品は本来カルパッチョでしたが、私が生ものが苦手なのでフリットが2品になりました。
違うテイストのフリットを出していただいたので問題なく美味しくいただきました。
ギアラとトリッパの煮込み
添えられている野菜は秋田のセリでソースは白ワインベースのソース。
トスカーナ系の濃いトリッパを想像していましたが、とてもあっさりしていて全くクセがなくとても美味しい。
臓もつ系の料理が苦手な人でも絶対に食べられるトリッパです。
カラスミのパスタ
カラスミをかけてイタリアンパセリを添えたシンプルの極みのようなパスタ。
時間をかけてオーブンでじっくり火を入れた後にピザ窯で周りに焼き目を入れています。
鶏の胸肉とは思えない柔らかさです。
あっさりした鶏肉の風味にブッタネスカソースがよくあいます。
ピッツァ マルゲリータ
全粒粉を使い、ヨーグルトの酵母で発酵させ、玉ねぎの汁を混ぜた水でこねるという、シェフのこだわりが感じられるピザ。
お店の方が 「ウチのピザはナポリピザではありません」 と言うように、しっかりとした食感と噛めば噛むほど味わいが増すピザは、ナポリのピザを謳う店とは明らかに違う独創性があります。
セコンドの後に〆としてピザが出てくるので、お腹の調子で大きさを調整してもらえるのも嬉しいですね。
日向夏とクレマカタラーナのジェラート
日向夏は皮に焦げ目をつけて皮ごと食べられます。
ジェラートの甘さと日向夏の苦味が相まってとても美味しい。
ドルチェもひと手間かけてとても丁寧に作られています。
今回のコースは前菜3品、パスタ、メイン、ピッツェア、ドルチェで¥5,000-(税込)のコース。
コストパフォーマンスはかなり高いです。
青山や西麻布、広尾あたりなら¥7,000-はするでしょう。
オーナーシェフの平さんは、イタリアの星付レストランや日本の有名店で修業され、2012年にこのお店をオープンしました。
これまで2回訪問し同じコースをいただきましたが、イタリアンでありながら和のテイストも感じられる独創的な料理は、当初ピザ主体のコースだろうと勘違いしていた自分が恥ずかしくなるレベルの料理です。
何故このコースで〆がピザなのかは、このお店がイタリアンになる前のストーリーを聞いいて納得。
マイナスポイントをあげるとすれば、既にグルメサイトで高評価を得ているので予約が取りづらいということ。
イタリアンは食べたくなった時に食べるというのが私のポリシーなので、前々から予約するのが苦手なんです。
たまにfacebookで空き情報が出るので、こまめにチェックしないとですね。
決して利便性の良い場所ではありませんが、通過待ちの多い京王線の各駅停車に乗って行っても食べに行く価値のあるお店です。
機会があれば是非食べに行ってみてください。
Don Bravo
おまけです。
最近Instagramにアップしたタイドアップコーディネートまとめてみました。
Instagramやっていない方も多いと思うので、コーディネートの参考になればと思います。