オーダーと買い物 | ELEMENTS OF STYLE

オーダーと買い物

 

 

暮れも押し迫ってきているというのに、先週まとまってオーダーしていたものが上がってきました。

 

 

ずいぶん遅くない?  という方も多いと思いますが、シーズン終盤と言ってもこれから2月末くらいまでが一番寒いので、今の時期にオーダーが上がってきてもまだまだ着る機会はあるものなのです。

 

 

年明けのイタリア出張に何を持って行くかという問題もあるので、この時期にバリエーションが増えるのは助かります。

 

 

そして、この時期のオーダーは来年の秋冬の流れも見えてきている状況でオーダーするので、生地選びやディティールも来年の秋冬を見据えてのオーダーになります。

 

 

今回は先日上がってきたジャケットとスーツとパンツ、そして最近購入したモノをご紹介します。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャケットはブラックウオッチのブレザー。

 

 

 

 

 

何故いまタータンチェックかと言うと、来秋冬タータンチェックが来そうなのと、個人的にもトラディショナルな柄が今の気分なので、今回はブラックウオッチの生地でブレザーをオーダーしました。

 

 

生地はなるべく濃い色のブラックウオッチを探していたのですが、インポートの生地バンチにはイメージどおりのものが無く、知り合いのつてを頼って日本製の生地を選びました。


シェットランド ウールなのでドライなタッチですが、ハリスツイードほどの粗さはありません。

 

 

かなり濃いトーンのチェックはイメージどおり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケットはチェンジポケット。

 

 

 

 

元々クラシックな雰囲気で仕上げたかったので、最初からチェンジポケットのイメージしかありませんでした。

 

 

因みに、モデルはBEAMS Fの肩パッドなしのモデル(通称センツァ)なので、軽さと柔らかさはそのままにディティールだけ英国っぽくしました。

 

 

英国調と言っても、イタリア的な仕立てに英国のディティールと言うのが今の流れなので、チェンジポケットを付けたからと言って仕立てまで英国調にする必要はありません。

 

 

それが今の時代性を持った英国調という事ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏地は明るいグリーンにしてみましたが・・・・

 

 

 

 

英国的な雰囲気で仕上げるつもりが裏地だけ妙にイタリアっぽくなってしましいました。

 

 

これは正直失敗。(苦笑)

 

 

濃いグリーンの方が良かったですね。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボタンは以前も紹介したオールドBEAMS Fのブレザーボタン

 

 

 

 

来年はBEAMS Fの40周年なので、30年以上前に作られた初代のブレザーボタンに敬意を表してこのボタンを選びました。

 

 

ブラックウオッチのブレザーは我々世代にはかなり懐かしいトラッド?なジャケット。

 

 

トラッドとは昔アメリカや英国のトラディショナルな洋服やスタイルを総称してトラッドと呼んでいました。

 

 

和製ファッション用語ですね。


メンズクラブが最近トラッドという言葉をよく使っていましたが、私にとってもブラックウオッチのブレザーは70年代や80年代のメンズクラブのイメージです。

 

 

我々世代には懐かしいブレザーですが、若い世代の人たちにとってはなんだかよく分からないという感じかもしれませんね。

 

 

もしかすると学校の制服というイメージかもしれません。

 

 

最近リバイバルなアイテムが多いので、世代によって理解度が違うもの仕方ないかなと言うのが正直な印象です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーツは久しぶりにネイビー系。

 

 

 

 

 

英国のFOX BROTHERSのフランネルの生地でオーダーしました。


柄も英国っぽいウィンドウペンをチョイス。

 

 

フランネルは英国のフランネルがいいですが、その中でもフォックスのフランネルがベストですね。


イタリアの生地よりかなり高いですが、余裕があれば自分が着るフランネルは全部フォックスにしたいくらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーツもチェンジポケット。

 

 

 


生地がフォックスのフランネルですから、オーダーで作るならディティールも当然英国調と言うのが私のイメージです。

 

 

仕立てはジャケットと同様BEAMS Fのパッドなしのモデルです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンツはBEAMS Fの2インプリーツのサイドアジャスター。

 

 

 

 

サイドアジャスターの形状はピストル型と言うクラシックなディティールに拘っています。

 

 

ウエストの後ろに向かってせり上がっていくパターンも非常にフィッティングが良く穿きやすいです。

 

 

因みに、私は左側のヒップポケットは使わないので右側のポケットだけ付けています。

 

 

この方がよりオーダーらしいので個人的に拘っている仕様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏地はパープルにしました。

 

 

 

 

これは正解でした。


英国のビスポークスーツみたいでイメージどおりでした。

 

 

因みに、パープルは英国では高貴な色と言われていますが、イタリアでは不吉な色と言われています。

 

 

最近はイタリアの製品でもパープルのカラ―は多く見られますが、10年以上前はイタリアのブランドでパープルはほとんど見られなかった色です。


ヨーロッパでも国が違うと色に対する認識も随分違うものです。

 

 




 

 

 

 

 

 

今回はダブルのジレを付けました。

 

 

 


ジレは着たり着なかったりですが、着こなしのバリエーションンが広がるので今回は作りました。

 

 

しかし、背裏はネイビーにすれば良かった・・・

 

 

上着脱いだ時背中がパープルはちょっとやり過ぎな感じです。

 


これは注意すべき点でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーディネートはシャツもネクタイもイメージができているので後日アップします。

 

 

タイドアップだけでなく、ネイビーやチャコールグレーのタートルネックを合わせようと思っています。

 

 

タートルの時はもちろんジレは着ません。


最近タートルにジレというスタイルをよく見かけるのですが、個人的にはかなり違和感あるんです・・・


特にジレの裾からニットの裾のリブが見えているのは個人的には完全にアウトなんです・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近インポートもオリジナルもオーダーはチェンジポケットやサイドアジャスターを選ぶことが多いのですが、それは選ぶ生地のイメージによるところが大きいです。

 

 

つまり、英国製の生地やイタリア製の生地でも英国っぽい生地を選ぶ時は英国的なディティールにします。

 

 

一方、イタリアっぽい生地でオーダーする場合は、ジャケットならパッチポケット、スーツならフラップポケットでパンツはベルトループ付のプリーツパンツという組み合わせが多いです。


今は英国製や英国調の生地を選ぶことが多いので、必然的にチェンジポケットやベルトレスが多くなるという事ですね。

 

 

ここ10年くらいのカジュアル傾向の時は忘れられていた、素材感や柄のイメージでディティールを選ぶと言うことが今また重要になってきていると思います。
 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンツもオーダーしました。

 

 

 

 

 

デニムのベルトレスが欲しかったのですが、今シーズン既成では展開していなかったのでオーダーで作ってしまいました。

 

 

生地は岡山のデニム生地を個人的に探してオーダーしました。

 

 

イタリア製のデニムよりはるかにクオリティーが高いです。

 

 

最近はイタリアのブランドでも日本の生地を使うようになり、日本製のコットンやデニムの評価がかなり高くなっています。


スティレラティーノも日本のコットンやデニムを使っていますが、イタリアにしてみれば輸入生地なので結構高いんです。

 

 

この生地もイタリアに輸出してイタリアブランドで作れば相当高いパンツになるでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンツは上のスーツの組下パンツと同じ2インプリーツでピストル型のサイドアジャスターが付いたモデル。

 

 

 

 

このパンツも左側のヒップポケットは付けませんでした。

 

 

既製服には無い仕様なので、見る人が見れば明らかにオーダーのパンツだとわかる仕様です。


自己満足の世界でもあります。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年のことながら、年末ギリギリにバタバタとオーダーが上がってきたり買い物をしたり・・・

 

計画性が無いわけではないのですが、洋服をバイイングしたり、企画したり、作ったりしていると、自分の服は後回しになりがちです。

 

毎シーズンかなり出遅れますが、その分先の事も見えてくるので、一年先を考えたオーダーや買い物もできるという面もあります。

 

 

もちろん、BEAMSで展開しているものが一年や二年で着られなくなることはありませんが、大事なのは今持っている服と合わせられて、来年新たに買うであろう服とも合わせられそうなものを選ぶこと。

 

 

私のシーズン後半のオーダーや買い物はそういうものが多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最近買ったものはこんなもの。

 

 

DRAKE'S レジメンタルタイ。

http://www.beams.co.jp/item/beamsf/suit/21445318107/

 

 

 

 

グリーンとブルーとベージュという、さすがドレイクスという絶妙なカラーコンビネーション。


ブレザーに合わせようと思い購入しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BREUERのペイズリープリントのタイ。

http://www.beams.co.jp/item/beamsf/suit/21445184210/

 

 

 

 

ビンテージ マダー風のペイズリーが刺さりました。

 

 

深みのあるグリーンとボルドーのトーンは、ブラウンやベージュのジャケットやスーツとも良く合います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GUYROVERのオックスフォードのタブカラ-。

http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/shirt/24111399531/

 

 

 

 

ワイド系はたくさん持っているので、最近購入するドレスシャツはタブやレギュラーやラウンドが中心になっています。

 

 

ギローバーのシャツは手頃な値段も魅力ですが、ネクタイを締めた時のネックの収まりがすごくいいのが特徴です。

 

 

台襟の形状に特徴があるのですが、かなりマニアックな話なので、それはまた別の機会に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GERMANOの2プリーツのサキソニー。

http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/pants/24230435081/

 

 

 

 

コットンの白とベージュに続き今シーズン3本目のジェルマーノ。

 

 

この2プリーツ、本当にシルエットが綺麗で穿きやすい。

 

 

少し濃いめのミディアムグレーが久しぶりに気分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIVIGLIAのコーデュロイ。

http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/pants/24210140115/

 

 

 

 

ベージュやオフホワイトのコーデュロイのファイブポケットは私の定番アイテムです。

 

 

ファイブポケットもパンツと同様にシルエットが変わってきているので、最近新しいモノに買い替えを進めています。

 

 

このモデルは2DN2という、今までのスリムなモデルと比べると股上も深くシルエットもストレートに近いモデル。

 

 

簡単に言ってしまうとリーバイスの501みたいなシルエットです。

 

 

今後はこんなモデルがファイブポケットの主流になっていきそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ANDREA FENZI のケーブルタートル。

http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/tops/24150158210/

 

 

 

 

ニットジャケットに続いて今シーズン2着目のアンドレア フェンツィ。

 

 

キャメルのタートルは今シーズンの必須アイテムなので、シーズン当初からこれは買おうと思っていました。


¥27.000-というプライスも迷う余地が無かったというところでしょうか。

 

 

アンドレア フェンツィは本当にコストパフォーマンスが高いニットです。

 

 

グズグズしていたらマイサイズが無くなりそうになり慌てて購入しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この他にもまだまだ欲しいモノがたくさんあるのですが、懐具合と相談という感じです。

 

 

年末は何かと入用なので買い物は計画的にしなければなりません。

 

 

今欲しいと思っているものは、流れを見ても来年必ず着るもの、重宝しそうなものばかりなので、今買うか来年にするかというところです。

 

 

在庫が少なくなってきているものもあるので早めに決断しなければなりません。


購入したらまたご報告します。