MEN'S EX 連載 1月号 | ELEMENTS OF STYLE

MEN'S EX 連載 1月号

 

 

MEN'S EX 1月号が発売されました。

 

 

 

 

雑誌はもう新年号ですね。

 

 

今回の特集は ”お洒落のデリカシー”



確かに、MENS'S EX的なお洒落は何でもありではなく、節度あるデリカシーが必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が気になった特集がこれ。

 

 

 

 

MEN'S EXには珍しい女性による男性ファッションの座談会。

 

 

以前は多くのファッション誌でこのような座談会が特集されていましたが、当時の最終的な結論は ”白いTシャツやシャツに洗いざらしのデニムが似合う男が一番” というのが多かったような・・・

 

 

でも、男の立場から言えばそんな人滅多にいませんよね。(苦笑)

 

 

イケメンでスタイルがいいというのが最低条件。

 

 

古くは白洲次郎、近年では吉田栄作くらいでしょうか。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回もやはり・・・・

 

 

 

 

白シャツとデニムはハズせないみたいですね。

 

 

女性が思い描く永遠のカッコいい男性像なんでしょうね。

 

 

黒いライダースジャケットと着丈の長いコートが入っているのが今の時代感でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”

 

 

 

 

 

今回のテーマは ”英国調クラシック鞄” です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近このブログでよく書いていますが、イタリア人の英国好きはファッション業界に長くいる人は誰でも知っていること。

 

 

90年代後半から2000年代のイタリアンクラシックブームの頃も、イタリアのモノと英国のモノをミックスするスタイルがウエルドレッサーのひとつの条件でもあったのですが、何故か日本に紹介されるモノやコトは極端なイタリアンスタイルばかりでした。

 

 

ドゥエ ボットー二のシャツ、色のステッチが入ったシャツやジャケット、ノルベジェーゼの靴等など、今となっては笑えるものばかり。

 

 

さらに、イタリアの製品でなければイタリアのスタイルではないというような風潮が日本ではあったので、イタリアのクラシックスタイルは相当曲げられて伝えられていたというのが当時の実情でした。

 

 

正しいことを伝えようと思い、試行錯誤するものの当時は多勢に無勢。

 

 

おまけに、その頃はまだこの業界でも若造だったので、なかなか信用されず・・・(苦笑)

 

 

せめて社内には正しいことを伝えようと、当時出張でミラノやフィレンツェに行くとかなり多くの写真を撮っていました。

 

 

当時の写真から英国のバッグが写っているモノをピックアップしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

これらの写真は、96年くらいから2000年代前半のミラノやフィレンツェのセレクトショップのディスプレイ。

 

 

ご覧のように、英国ブランドのバッグや靴、傘がディスプレイされているのがわかります。

 

 

この頃は、イタリアのハイクオリティーなジャケットやスーツやパンツを扱う店でも、英国製のアイテムを扱う事がその店の格を表す時代でした。

 

 

CHURCH’Sのシューズ、BURBERRYのコート、BRIGGやFOXの傘、SWAINE ADENEYのバッグ、REYNOLS & KENTのグローブ、JOHNSMEDLEYやBALLANTYNEのニット、DRAKE'Sのタイ等など・・・

 

 

洋服好きが一目置くような店は必ず英国製品を扱っていたものです。

 

 

今も根本は変わらないのですが、ここ10数年のカジュアル傾向の時代にあっては、そのようなこだわりも薄れてしまっていたのも事実。

 

 

しかし、カジュアル化の波が終焉し、本来のドレススタイルが戻って来たここ数年は、現地でも当時をリアルに経験していない30代から40代前半くらいの若い世代を中心に、そのようなイタリアのテイストと英国のテイストをミックスすることが ”わかっている人のスタイル” になってきているのです。

 

 

ここ数年、BEAMSがBARBOUR、JOHNSMEDLEY、JHONSTONS、BEGG & CO、GRENFELL、JOHNCOMFORTなどの英国ブランドを積極的にバイイングしているのも、その流れを理解しているからなのです。

 

 

STILELATINOのジャケットやスーツやコートのバイイングも、ここ数年は英国素材が多くなっているのを既に気付いていらっしゃる方も多いと思います。

 

 

つまり、BEAMSのお客様は、そのような流れを知らなくても既に自然とイタリアと英国のミックススタイルをされているという事なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような流れの中で、バッグに関しても英国調のバッグが再び注目されてきています。

 

 

 

 

 

 

 

このように、英国ブランドや英国調のバッグを持つ人が数年前から現地でも徐々に増えています。

 

 

上段の画像の人のバッグはかなり年季が入っていますが、おそらく昔使っていたバッグを引っ張り出して使っているのでしょう。


こんな風に、古いモノを今のスタイルに合わせることが新鮮だと感じているファッション関係者は多いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、私も90年代はこんなバッグを使っていました。

 

 

{420A4F2A-17A0-4772-8753-434285972315}

 

{004E217D-D9FF-4339-A6AB-E5C70CFEF4BA}
 
 
上は当時BEAMS Fで展開していた英国のDOLPHINのダレスバッグ。
 
 
下はSOMES SADLEでオーダーしたブライドルレザーのバッグ。
 
 
両方ともかなり年季が入っています。
 
 
いつか使うだろうと捨てずに保管していました。
 
 
そろそろ再登場させようと機会をうかがっています。
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本誌でも解説していますが、このような英国調のバッグを取り入れるポイントは、難しく考えず今のスタイルに取り入れることです。

 

 

要は、今のスタイルに英国的なテイストを取り入れてコーディネートを新しく見せることがポイントなので、特にこのバッグを持つからスタイリングが変わるという事はありません。

 

 

 

 

 

うちのイケメンのインスタにもアップされていますが、こんな風にいつものスタイリングに取り入れるだけで服もバッグも新しい見えるものなのです。

 

 

古くからあるものを今のスタイルに取り入れることで、双方が新鮮に見える相乗効果。

 

 

最近そういうのが多いと思いませんか?

 

 

ずっとイタリア血中濃度の高いカジュアルスタイルが続いていたので、それ以前の事を知らない人にとっては英国調を難しく考える人も多いですが、英国テイストはずっとイタリアのスタイルと密接に関わってきたものなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英国調のバッグも久々のリバイバル、クラッチバッグは特に取り入れやすいのでお勧めです。

 

 

取り入れるか取り入れないかは皆さんの自由です。

 

 

これを取り入れなければ流れに乗り遅れるという事もありません。

 

 

ひとつ言えることは、このようなバッグを持ってPITTI UOMOに行けば、

 

 

ウェルドレッサー達から ”お前わかってるな” と称賛される。

 

 

そういう類のものであることは間違いないのです。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても似てますね・・・

 

 

 

 

 

ISAIAやGRANSASSOやSEALUPを扱うSDIの藤枝社長。

 

 

画像だけなら兄弟でとおりそうです。

 

 

ファッション業界人にしかウケないネタ・・・

 

 

すみませんでした。