MEN'S EX 連載 10月号 | ELEMENTS OF STYLE

MEN'S EX 連載 10月号

 

MEN'S EX 10月号

 

今回の表紙は長谷川博巳さん。

 

 

主演ドラマ ”小さな巨人” 毎週欠かさず見ていました。

 

長身でスタイルのいい長谷川さん、シックなダークスーツが似合っていましたが、シャツのネックが大きくて襟が重なっているのがどうしても気になってしまう一方、香川照之さんのシャツが毎回タブカラ―なのも気になり…

 

職業病ですね。(笑)

 

ドラマを見ていても、ニュースを見ていても、バラエティーを見ていても、洋服にどうしても目が行ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”

 

 

 

今回のテーマは、”ピークドラペルのスーツ&ジャケット” です。

 

 

 

 

 

 

 

 

今シーズンのバイイングを行った今年の1月のPITTI UOMOやミラノのショールームでもシングルピークドのスーツ、ジャケットを打ち出すブランドがとても多かったです。

 

 

 

行った

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のように、TAGLIATOLE、LARDINI、THE GIGI、GABRIELLE PASINI、DRUMOHRなど、皆さんが知っているブランドの多くがシングルピークドのジャケットやスーツを展開しているのを見ても、その流れは明確です。

 

 

 

 

 

 

 

PITTIのGABRIELLE PASINIのシングルピークド3ピースのクラシックでエレガントな装いも印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イタリア的な色気全開のTAGLIATOREのPINOも今回はシングルピークドのスーツでした。

 


数年前から一部のクラシック好きのイタリア人がPITTIの会場で着ている姿をチラホラ見かけましたが、業界人達の着用率も確実に増えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

シングルピークドのスーツやジャケットが出てきた背景には3つの流れがあるように感じます。

 

ひとつはクラシック回帰の流れでチェンジポケットやサイドアジャスターのパンツなど、英国的なディティールが注目されている流れで、クラシックな襟型であるピークドラペルが注目されていること。

 

ふたつめは、モード系のブランドで数年前からシングルピークドのスーツやジャケットの打ち出しが増えたことで、それがクラシックにも影響を与えている点。

これは、トムフォードがファーストコレクションからシングルピークドのスーツやジャケットを展開し続けているのが象徴的な例ですが、トムフォード本人がサビルロウのテーラーで仕立てたスーツがイメージとなっているようなので、元々はクラシックなディティールが影響を与えているとも言えます。

 

三つめは、イタリアでパーティーウェアが再注目されていると言う流れによるもの。

 

数年前のカジュアル傾向の頃は、ドレスコードのあるフォーマルなパーティーでなければ、ジャケットにTシャツなどというカジュアルなスタイルも多かったのですが、さすがにクラシックなスタイルが戻ってきた昨今は、逆にそのようなスタイルが場に合わなくなってきたのも事実。

 

そこで、フォーマル由来でもありエレガントに見えるピークドラペルが注目されると言う流れもあるようです。

 

来年の春夏のコレクションでLARDINIが提案していた、”新しい感覚のパーティーウェア” もこの流れによるものです。

 

 

 

フォーマルウェアの解釈を柔軟に考えて、普段づかいできるように落とし込んだ提案が新鮮です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、私も今シーズンはシングルピークドのスーツを着ます。

 

 

プレス内覧会のメインディスプレイに使っていた ”THE GIGIのミニガンクラブのスーツ” 

 

本誌の連載ページにも掲載されているスーツです。

 

これを購入予定です。

DOMEUILのSPORTEXのようなドライタッチの英国調の生地と言うのもかなり刺さります。

 

本誌のコーディネートのように、タートルネックと合わせてもかなりカッコいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”シングルピークドなんて着たことないから難しいな” と思っている方も多いと思いますが、ダブルのスーツやジャケットを着こなせれば難しいことは無いと思います。

 

私もシングルピークドのスーツやジャケットはタキシードやディレクターズ スーツしか着たことがないですが、実際に試着してみると逆にダブルのスーツやジャケットよりも簡単かなと言う印象です。

 

因みに、このシングルピークドのスーツ、ジャケット、来年の春夏も継続して多くのブランドが打ち出しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のとおり、これでもほんの一部です。

 

今シーズンよりも来年の春夏は更に増えているのが実情です。

 

多くのブランドが力を入れて展開している事実と、個人的にも今シーズン ワードローブに加えたいと思っていることはお伝えして、この流れを一過性と考えるかどうかは読者の皆様の判断にお任せしたいと思います。

 

少なくとも私が着たいと思うくらいですから、それほど飛びぬけたトレンドではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BRILLAのバイヤー高田のデスクの後ろにかかっているTAGLIATOREのシングルピークドのブレザー。

 

 

昨年個人的にオーダーしたモノのようですが、すっと見ていたら普通のネイビーのピークドラペルのジャケットが欲しくなってきました。

シングルピークドのネイビージャケット、早速どこかでオーダーしようと思います。

高田、そろそろ家に持って帰りなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

人の事言えません。

 

 

自分もデスクの後ろに4着も秋冬物スタンバイしていますから・・・

 

そろそろ家に持って帰らないと。