秋冬のおすすめ。
昨年の秋冬にINSTAGRAMでアップして問い合わせの多かったこのジャケット。
確かに店頭で売っていなかったので、どこのジャケットかわからないですよね。
実はこのジャケット、ERNESTOのオーダー会でオーダーしたもの。
生地は個人的に用意して持ち込んだものなので、文字通り世界で1着のERNESTOでした。
この生地、KYNOCH (カイノック)というスコットランドの歴史ある生地ブランドのもの。
組織も少し変わったヴィンテージ調の生地がかなり刺さりました。
英国の生地でイタリアのテーラーリングと言うのが自分にとってベストマッチングなので、最初からこの生地は極力軽く柔らかいテーラーリングで仕立てるのがイメージでした。
個人的な趣味でオーダーしたジャケットでしたが、お客様やスタッフからのお問い合わせも多かったので、今シーズンERNESTOで展開することになりました。
この生地、BEAMSがカイノックの生地コレクションの中からピックアップしたものなので、もちろんBEAMSのエクスクルージブです。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24161020465/
昨年は私も上の画像のように、ブラウンのタートルネックなどを合わせて同系色でまとめたコーディネートでしたが、今シーズンはトレンドのボルドーのタートルネックを合わせてもいいと思います。
パンツはホワイトやオフホワイトを合わせるとジャケットの柄が引き立ちます。
ブラウンにボルドーも今シーズンらしいカラ―コーディネートです。
昨年はこんなタイドアップ コーディネートもよくしていました。
ジャケットと同じトーンで大きさの違うハウンドトゥースのジレを合わせたコーディネート。
パターン オン パターンなので、シャツはシンプルにBORZONELLAのホワイトオックスのラウンドカラ―、タイもシンプルにブラウンのニットタイを合わてせていました。
ウールのパンツでタイドアップする時はこんなコーディネートもお勧めです。
ブラウンのダブルのジレを合わせて白のワイドのシャツにグリーンのペイズリータイ。
光沢を抑えたマダ-調のグリーンのプリントタイがジャケットの雰囲気とよく合います。
パンツはジャケットの柄を引き立たせるためにライトグレーを合わせました。
このジャケットの場合、ミディアム グレーやチャコールグレーのパンツはジャケットの色と柄を沈ませるのでライトグレーのパンツを合わせた方がいいでしょう。
柄のジャケットにグレーのパンツを合わせる場合は、グレーのパンツのトーンを気を付けないとものすごく野暮ったいコーディネートになるので注意が必要です。
特にチャコールグレーのパンツは注意が必要です。
ERNESTOのジャケットは軽く柔らかい仕立てなので、タイドアップするジャケットではないと思われている方が多いとショップスタッフから聞いていますが、そのようなことはありません。
ERNESTOのジャケットは、かなり本格的なテーラードの技術で仕立てられているので、他のブランドに見られるようなアンコン的なカジュアルジャケットとは全く違います。
カジュアルジャケットと言うよりは、ナポリのテーラーが仕立てる芯地を使わず縫いとアイロンワークで仕立てる一枚仕立てのジャケットに近いでしょう。
エキセントリックな生地や袖のイニシャルボタンばかりが注目されるので、間違った認識を持たれるのも仕方ないでしょう。
因みに、袖口のひとつボタンと言うのも、古いナポリのサルトリアのジャケットに見られるディティールです。
このジャケット、私が個人的に生地を持ち込んでまでしてオーダーしたジャケットなので、もちろん今シーズンのお勧めのジャケットです。
大柄ですが、シックな色目なので悪目立ちせず洒落た印象に見えます。
カジュアルでもタイドアップでも着られるのも良いところ。
良いことばかり書いていますが、少しデメリットもあります。
それは、生地の特性上長く着ていると少し生地の表面が毛羽立ってきます。
毛羽立つと言っても、シーズンに二回程度毛玉とりを軽くかけるだけ解消されます。
ものすごく神経質な方は気になるかもしれませんので、敢えてお伝えしておきます。
何でもかんでもいいと言うのは私の本意ではないので・・・
まだ入荷していませんが、店舗で是非ご試着してみてください。
何度も言いますが、エルネストのジャケットはカジュアルなジャケットなのでタイドアップできないと言うようなことはありません。
事実、私はファーストシーズンからタイドアップして着ています。
お恥ずかしい話ですが、BEAMSのスタッフも間違った認識を持っているスタッフも少なくないようで…
すみません、きちっと指導します。