G ジャン
我々世代やアメカジ、渋カジ世代であれば一度は着たことのあるGジャン。
Gジャンとは和製英語で、正確にはJean Jacketと言うのが正しいとされていますが、ここでは敢えて分かりやすくGジャンと言います。(笑)
イタリアは日本に比べるとアメカジに対する知識が乏しいと言うのが実状です。
その分、アメカジに対するマニアックな先入観が無いので、良くも悪くもイタリア人のフィルターを通した様々なアメカジ的なブランドがこれまで幾度となく生まれては消えていくという繰り返しでした。
当然、日本人のように古着に詳しい人などは、ほんの一部のマニアだけなので、細かい時代考証やディティールなど全く気にしていない人がほとんどです。(笑)
そのような状況なので、現行のLEVISのGジャンに毛皮を付けたり、エルメスのスカーフを裏地に貼るなど、我々日本人にとっては正しくないリメイク?をするようなイタリア人も私の周りにはいました。
このように、今まではGジャンをお洒落に着る人が少なかったイタリアでしたが、ここ2年くらいは新しい着こなしをする人が徐々に増えてきて、着こなしにも少し変化が見られるようになりました。
MEN’S CLUB ITALIA SNAP 1009
MEN’S CLUB ITALIA SNAP 1009
MEN’S CLUB 世界スナップ1015
GLOBER Snap Vol 4
ご覧に様に、2年前くらいからPITTIの会場でもスリムなフィットのGジャンをアウターやコートやジャケットのインナーに合わせるコーディネートが多く見られるようになりました。
BEAMSのスタッフもGジャンをこんな風にコーディネートに取り入れています。
プレスの安武はDREW&COのガウンタイプのニットのインナーに。
BEAMS Fのディレクターの西口はSTILELATINOのダブルのジャケットのインナーに。
こちらも西口。BARBOUREのインナーに。
BRILLAのバイヤーの高田はPIOMBOのコートのインナーに。
ご覧のように、BEAMSのスタッフも既にGジャンをニットやジャケットやアウター、コートのインナーとしてコーディネートに取り入れています。
実は、既にBEAMSでも2年前からインポートブランドで隠れたヒットアイテムだったGジャン。 2015年の秋冬からは多くのバリエーションで展開しています。
C+ ストレッチデニム
BRILLA オリジナル ワンウオッシュ
BRILLA オリジナル ジャガード ペイズリー
BRILLA オリジナル リジッドデニム
ご覧のように、かなり多くのバリエーションで展開しています。
着こなしは自由にコーディネートした方がいいので、特に決まりごとは無いですが、上の画像のようにインナーとして取り入れると着こなしのバリエーションが広がると思います。
2015年の秋冬にもあった、MIXコーディネート的な合わせですね。
インナーとして取り入れるコーディネートは、私が大学生だった80年代中頃にも一度流行った事があるので、個人的には懐かしいコーディネートでもあります。
当時は、MA1やスタジャン、ツイードジャケットやブレザーのインナーに合わせるコーディネートが洋服好きの人たちの間で流行っていました。
それは、おそらく雑誌POPEYEの提案だったように記憶しています。
私も当時購入した古着のLEEの101JやWesuternerを持っているのですが、やはり今着てみると古臭さを感じてしまいます。
今はリアルなアメカジで着たいわけではないので、それは永久保存版コレクションにしつつ、新たなGジャンを購入しました。
それは、BRILLA オリジナルのリジッドタイプのストレッチデニムGジャン。
http://shop.beams.co.jp/shop/brilla/goods.html?gid=8124518
生地の風合い、ステッチの色、ボタン、ディティールもリアルなアメリカのGジャンの雰囲気ですが、シルエットは今の流れを取り入れてアップデートされています。
細身のシルエットですが、ストレッチがきいているのでノーストレスです。
もう少し暖かくなってきたら、このGジャンの上にダウンベストを着ようかなと思っています。
インナーとして使う場合は、K-WAYのナイロンパーカやスティレラティーノのナイロンのチェスター、アスペジのM65タイプのフィールドジャケット、チルコロのジャージジャケットなど、手持ちのアイテムと合わせられるので重宝しそうです。
また、アウターとして着る場合は、敢えてジレを合わせてもいいなと思っています。
このように、Gジャンを一枚持っていると、手持ちのアイテムと合わせてコーディネートの幅が広がるのが良いところです。
私にとっては、20数年ぶりの6ジャン。
何故かすごく新鮮です。
あとは似合うかどうか・・・
アメカジ風に着ない事がコーディネートのポイントだと思っています。