LARDINI ”EASY” | ELEMENTS OF STYLE

LARDINI ”EASY”


今週は都内の店舗をまわって店頭の入荷状況をチェックしています。


デスクに座っていても、データで入荷状況や何が売れているのかはわかるのですが、


店頭に行って商品が実際にどのように並んでいて、


どんな見え方になっているのかを確認しないと、


自分のなかでディレクションやマーチャンダイジングが完結したと言えません。

店舗に行って売り場の状況を見るというのは、アナログな私にとっては重要な時間です。


オフィスのある原宿地区の店舗はほぼ毎日、


少ない時間でも店頭の状況をチェックしに行きます。


チェックに行けない日は年に数日くらいでしょうか。


読者の皆さんの中には、BEAMS Fやインターナショナルギャラリーで


私を見かけたという方も多いと思いますが、


それは、このような業務上の日課?による事で、


サボっている訳ではありません。(笑)


まあ、スタッフもデスクに座って数字だけを見てわかったようなことを言われるよりも、


少しでも現場を理解したうえで物事を言われた方が納得してもらえると思うので、


店舗スタッフにプレッシャーをかけない程度に、


毎日の店頭チェックは続けていきたい思います。


でも・・・ 私が行くと相当プレッシャーがかかるみたいです。(笑)





夏休み明けに店舗に行ったら、


オーダー時に買おうと決めていたジャケットが入荷していて、


既に在庫も少ないということで、


慌ててマイサイズを購入しました。





LARDINI のストライプジャケット。






遠目で見ると2色のストライプに見えますが、


3色のストライプが入ったジャケットです。


ベース カラーの濃いめのベージュ、


インディゴ風のブルー、深みのあるグリーンとボルドー、


今シーズンのトレンドカラーが凝縮されたストライプジャケットです。






モデルは ”EASY” という、


今シーズンから展開の始まったニューモデルです。


見返しも最小限で、とても軽くソフトなコンストラクションのジャケットです。







見返しが最小限なので、胸の内ポケットも付いていません。


その代わりに、腰ポケットの裏にポケットが付いています。


ボタンが付いているので、財布や携帯を入れても落ちません。


コレが左右両側に付いています。


仕事で使う場合は、このような細部の仕様も重要ですね。






因みに、この色と最後まで悩みました。




ブラウンに深いグリーンのストライプ、


イエローがポイントカラーになっているので、


なかなかインパクトのあるストライプです。


ブラウンは他のジャケットを購入予定なので、


ブラウンばかりになるのを避ける意味もあり、


最終的にベージュに決めました。


ベースカラーは濃いですが、


見た目のインパクトはあるので、


ハッキリしたストライプがお好きな方には、


このカラーがお勧めします。







因みに、もう一色ネイビーベースがあります。




こちらはワインレッドがポイントカラーになっています。






このストライプジャケット、セールスが良かったのか、


来年の春夏もほぼ同じ色柄で素材を置き換えてコレクションに入っていました。


ストライプジャケットの流れは来春夏も継続しているので、


気になっている方は、今シーズン是非チャレンジしてみてください。






そして、もう一着。


9月入荷なので予約を入れたのが、このジャケット。





ERNESTO のブラウンのチェック。






ブラウンとベージュの同系色のチェック。



メランジ調のブラウンのトーンが絶妙です。


エルネストのこのモデル、昨年の秋から3シーズン連続で購入していますが、


軽くてソフトな仕立てながらシルエットも綺麗で、とても気に入っています。


生地のコレクションが独特なのも、このブランドの特徴でもあります。






このラルディーニとエルネスト、


どちらも芯地を極力使わない、


まるでカーディガンのような軽いジャケットです。


ラルディーニIのモデル名がEASY” ですが、


まさしくイージージャケットと言えるほど、


”羽織る感覚” で着られるジャケットです。


日本では、このタイプのジャケットを ”アンコン ジャケット” と呼ぶことが多いですが、


イタリアのそれは、もともとはナポリのテーラーで作られていた、


芯地を使わず縫いとアイロンワークだけで立体的仕立てる技術が起源で、


日本で昔からあるアンコンジャケットとは、


元々の意味が違っています。


ですので、このラルディーニのEASYやエルネストのようなジャケットは、


芯地を使わなくとも、着ると胸のボリュームやシェイプのラインが綺麗に出て、


普通のテーラードジャケットのように見えるのが特徴です。



このようなジャケットに否定的な方もいますが、


来年の春夏は、もっと軽いシャツジャケットのようなジャケットがかなり増えています。

柔らかく軽いという流れは、しばらくは続くことは間違いなさそうです。

ただ、ジャケットの全てがこのようなものに変わるわけではないので、


これまでのテーラードジャケットと ”羽織る感覚のジャケット”


TPOによって使い分けると良いと思います。



おそらく、皆さんがお持ちのアイテムでコーディネートできると思います。


私はデニムやシャンブレーのシャツやタートルネックのニット、


パンツはデニムやコーデュロイのファイブポケットやチノパンなど、


定番的なアイテムで合わせようと思います。


定番的なアイテムと言っても、少しだけテクニック?を使おうと思っています。


それはまた別の機会にご紹介します。



”イージージャケットでも、着こなしはイージーにならないように”


ここがポイントだと思います。













秋冬のスタイルブックが完成しました。







秋冬のニューアイテムの紹介やコーディネート提案満載の一冊です。





今回は、ファッションディレクター矢部克己さんのピッティ レポートや







服飾評論家 林 信朗さんのコラムなど、




じっくり読んでいただけるページもあります。





そして、こんなページもあります。



中村ノート?



詳しくは実際にスタイルブックをご覧ください。

本日より店舗で配布しています。

是非ご覧ください。