PITTI SNAP ジャケット編 | ELEMENTS OF STYLE

PITTI SNAP ジャケット編


店頭は春夏セール終盤ですが、

私も最終の買い物で色々物色しています。(笑)

色々探していると、来年の春夏に活躍しそうなモノも多く、

購入しようか迷うモノが結構あります。


秋冬モノの入荷も始まって、色やサイズによっては既に完売というモノも出てきています。

早い時期から本当にありがとうございます。

追加オーダーをかけられるものは随時オーダーをかけていますので、

ご希望のアイテムが完売している場合はスタッフにご確認いただければと思います。


私もすでに買い逃したものがあり、ちょっと焦っています…




前回に続きPITTI SNAPです。

今回はジャケットにフィーチャーして、

今年の秋冬や来年の春夏のコーディネートのヒントなるポイントも含めて

ご紹介したいと思います。



今回もトップバッターはザンバルド氏。


秋冬のトレンドでもあるブラウン系のコーディネートです。



ジャケットはラルディーニの後染めのダブルブレスト。



かなりビンテージ風のフィニッシュです。



パンツはブラウンとホワイトのボタニカルプリント。
おそらく、Entre amis のパンツです。


足元はブラウンとグレーのコンビのジャーマントレーナー。

ジャケットがビンテージ調なのでパンツはキレイ目のプリントを合わせています。
シックなカラーでまとめても地味に見えないところがポイントです。


ブラウンは次の秋冬のトレンドカラーですが、
来年の春夏もトレンドカラーなので、

先取りコーディネートですね。
彼は元々色数をたくさん使わないコーディネートがでしたが、

時代が彼に追いついたという感じでしょうか。






同じくブラウン系のジャケット。



シャツはブラックを合わせています。

ブラウン×ブラックというコーディネートがなかなかいいです。



ジャケットはよく見るとグレンプレイドです。

ボタンもメタルボタン。
チェンジポケットも付いていて、

なかなか洒落たジャケットです。



シャツはブラックに抵抗がある方はネイビーでもいいですね。

夏にダークブラウンのジャケットは最近あまり見かけませんでしたが、

来年の春夏はもっと増えると思います。

いずれにしても、ブラウン系のカラーが注目されている事に間違いありません。






ベージュのサマーツィードのジャケットに
ブラウンのギンガムチェックのシャツ。



この人もあまり色を使わず、

ベージュ×ブラウン という同系色でまとめています。



あっさりとした色使いなので、

足首にアクセントをつけたのでしょうか・・・


プリントのスカーフ?を足首に巻いてポイントにしています。

イタリア人らしいこなしです。

靴はオールデンのコードバンプレーントウ。
現地ではストームウェルトの付いたシューズが流行っていますが、

特にこのオールデンのコードバンプレーントウを履いた人がかなり増えています。
イタリアっぽいコーディネートであっても、

全身イタリアンみたいなスタイルはアウトになっています。







こちらも秋冬のトレンドカラーであるグリーンでまとめたコーディネート。



こんな感じの深みのあるグリーンが秋冬のトレンドカラーですが、

ブラウン同様、来年の春夏もこんなトーンのグリーンがトレンドになっています。



絶妙なグリーンのグラデーション。

普通のコーディネートに見えますが、

かなりグリーンのトーンに気を使っていると思います。



足元のブラウンのリビエラのスリッポンもいいですね。






ピンクに赤のウインドウペンのジャケットに
赤のギンガムのジレ。



発色の良いカラフルなカラーが少なくなっているなか、

明るいカラーで注目されているのがレッド。



柄の大きさを考えてコーディネートしているので、

柄同士を合わせてもくどくなく、上品にまとまります。


柄×柄のお手本のようなコーディネートだと思います。



パンツをネイビーで引き締めたのも正解。


足元はダブルモンクの素足履きです。

ダブルモンクの素足履き、本当に多いです。






ネイビージャケットにグレーのパンツを合わせた、

一見ベーシックなコーディネート。



ボタンもゴールドのメタルなので、

少しカタい印象に見えます。



よく見ると、ジャケットは肩先に特徴のあるロープドショルダー、

パンツも2インプリーツのベルトレスとかなり特徴のあるディティールです。



大柄のペイズリータイとクレリックシャツというコーディネートもクラシックな印象ですが、

良く見ると、かなりアップデートされたスタイルです。



パンツは2インプリーツであってもかなりスリム。

プリーツがあった方がエレガントと言うのがクラシックの基本ですが、

シルエットは今の時代感に合わせないと古臭く見えてしまいます。

イタリア人は皆ノープリーツを穿いていると思っている方も多いと思いますが、

意外とプリーツ入りのパンツを穿いた人が多いのが実情です。


足元はジョンロブのグリーンのローファー。

色物でもカラフルなカラーを持ってこないあたりは、

”わかっているな” という感じです。






ネイビージャケットにタータンのパンツと言う、

一見セオリー通りのコーディネート。



ハットやウオレットチェーンがポイントになっている と思いますが・・・



実はネイビージャケットにポイントがあります。



良く見ると、ジャケッの生地がジャガードで細かい柄が入っています。

遠目に見ると無地ですが、近くに寄るとかなり柄がはっきり見えます。

こんな感じのネイビージャケットも来年の春夏は増えそうです。

ジャガードは今年の秋冬のトレンドなので、継続したトレンドですね。

このコーディネートとは逆の、大柄のジャケットに小柄のジャガードのパンツ

というコーディネートも多く見られました。






1月のPITTIでもチラホラ見られた、

ジャケットにGジャンというスタイル。



暑い6月のPITTIでもGジャンをジャケットのインナーに来た人を見かけました。



カジュアルなジャージジャケットの下に合わせているので

それほど違和感はありません。


袖の感じを見ると、Gジャン風のジレかもしれません。

袖を外してしまうくらいのカスタマイズは平気でやってしまうのがこの国の人たちです。

Gジャンの上にジャケットを着るというコーディネートは、

日本でも過去に流行ったことがあり、

私にとっては、かなり懐かしいコーディネートです。



足元はナイキのスニーカー。


ナイキを履いた人も本当に増えています。





一見ベーシックなコーディネートに見えますが、

ジャケットのブルーのトーンとカラフルなグリーンのマッチングが絶妙です。

これが普通のネイビージャケットだったら、

かなり野暮ったい印象になります。



パンツはベルトレスですが、この人のように

最近のイタリアではベルトをしない人も良く見かます。

ベルトレス仕様のパンツではなく、

普通のベルトループの付いたパンツにベルトをしない人が多い。

自分はしませんが、意外と違和感はありません。



靴はダブルモンクの素足履き。


このダブルモンクもストームウエルトが付いています。

細いパンツにボリュームのあるシューズと言うのが、

もはや定番的な合わせになっています。






今回のPITTIで最もインパクトのあったコーディネート。


全てのアイテムが柄です・・・

凄い・・・



ジャケットとジレはグレンプレイド、微妙に柄の大きさをずらしています。

パンツはストライプ、シャツはプリントです。

ストライプもチェックの大きさとバランスを考えてコーディネートしています。


全てのアイテムが白黒のモノトーンで、

ジャケットのウインドウペンだけがイエローというのも、

このコーディネートのポイントです。

こんなコーディネート、彼にしかできません。

さすがPASINI氏、脱帽です。(笑)


さすがに、このコーディネートでフィレンツェの街は歩けないのか、

行き帰りはブルーのジャケットでした。


これでも充分インパクトのあるコーディネートですが、

彼が着ると普通に見えます。


良く見ると、シャツがグレンプレイドのTシャツに変わっています。




いつも抜かりなし。

さすがです。




今年の秋冬は大きな変化はありませんが、

以前このブログでも書いたように、

色のトーンが少し落ちつき、

昨年のようなカラフルなカラーは少なくなっています。

その傾向は来年の春夏も継続されていて、

春夏なので色は打ち出されているものの、

トーンが落ち着いているのが傾向です。


6月のPITTIでも、流れに敏感な人たちは、

既に色を多く使わないコーディネートをする人たちが増えています。
これに関しては、今後秋冬の傾向も合わせてご紹介していきたいと思います。

”それじゃ今まで買ったキレイな色柄のジャケットは着れないの?”

という方もいらっしゃると思いますが、


ご安心ください。

そういったジャケットを今年らしく着こなせるコーディネートもご紹介していきます。

そんなことになったら、私もワードローブを全部買い換えないといけなくなりますから。(笑)











白パンを購入して、あまりにも履きやすかったので、

もう一本購入しました。





C+のライトツイル。

絶妙なトーンのグリーン。

デニムやシャンブレーのシャツと良く合います。


あまりにも自分の体形に合うので、

ブルーも買おうか迷っています。