トレンドレポート
例年GW明けに全店舗の担当者を集めて来秋冬の商品説明会が行われます。
バイイングしたアイテムのサンプルを見せながら、
次シーズンの商品ラインナップを説明する重要な会ですが、
そのミーティングの冒頭、私が次シーズンの傾向をスライドを見せながら解説をします。
先週から準備を始めたのですが、コレがとても地味で根気のいる仕事です。
PITTI UOMO から始まりミラノのショールーム、そして日本の展示会と、
その間に撮った画像が約1,000枚。
その画像を一枚ずつチェックしながら次シーズンのトレンドの再チェックと
スライドに使う画像をピックアップします。
こんな感じで約1,000枚の画像を何度もチェックしますが、
画像を見ていると、この時点で当日話すことが少しずつ頭に浮かんできて、
無意識にパソコンに向かってブツブツ言っています。(笑)
気になる画像は拡大してチェック。
気になる画像は好きな色柄だったりコーディネートだったりするので、
ついつい見入ってしまい、ここで作業がストップしたりします。(笑)
時間はかかりますが、これで気づくことも多いので、
丹念にチェックしていきます。
私が担当しているジャンルの服は最先端のモードな服ではないので、
毎シーズン大きな変化はありません。
それでも毎シーズン必ず小さな変化はあるので、
それを見逃さないことが重要です。
ですので、展示会に行くとバイイングだけでなく、
その小さな変化を見逃さないように常にアンテナを張り、
気になるものは全てカメラで撮って後日何度も見返して確認をします。
結果的に毎シーズンカメラに収める画像は1,000枚近くになります。
これは、私が一人でバイイングをしていたころから続けてきたことなので、
仕事ですが、ある意味ライフワークになっているとも言えます。
もちろん、モードのトレンドもチェックします。
ロンドン、ミラノ、パリのコレクションレポートも全てチェックをして、
取り入れるものと取り入れないものを見極めていきます。
実はこれが重要で、モード的なトレンドはクラシックの流れに
リンクするものとしないものがあるのですが、
リンクしないものの中にも小さく影響するものもあったりします。
具体的に書くとかなり長くなるので、この話はまた別の機会にしますが、
これがクラシックの中の小さな変化に影響したり、
数シーズン後にクラシックのトレンドとして取り入れられるものもあるので、
必ずチェックしなければなりません。
特に日本はクラシックもモード的なトレンドの影響を受けやすい国なので、
クラシックの流れだけでトレンドを決め込んでいくと痛い目に合うことがあります。
私も過去にクラシックの流れだけでマーチャンダイジングを組み立てたら、
マーケットがモード的な流れに影響されて痛い目にあったことが何度かあります。
次の春夏も大きな変化はありませんが、
それでも小さな変化はたくさんあります。
そして、明らかに変わるものもあります。
それは・・・
まだ言えません。(笑)
しばらくパソコンと睨めっこが続きそうです。
スタッフも皆楽しみにしていると思います。(多分・・・)
そして、その後スタッフから皆様にもお伝えする大切な情報なので、
今回も良いレポートが仕上がるようにキッチリ仕事します。
画像をチェックしていたら小言を言いたくて撮った画像も・・・
PITTI UOMOの会場のスナップポイントでたむろしている人たち。
コスプレみたいなカッコの人も多く、目立ってなんぼの世界。
この人たちは一体何をしに来ているのでしょうか。
撮られたい気持ちもわかりますが、
これがPITTIのお洒落な人というのも
ちょっと違和感を感じるのは私だけでしょうか・・・
そして、最近はその中に日本人の姿ももチラホラ・・・
もし私の部下だったら二度と出張に連れていきませんから。(笑)
今朝急いで家を出たら、こんなことになってしまいました。
全部グレーのレザー。
計算した訳ではありません。
と言いますか・・・
ベルトと靴は良くても、アクセサリーまで全部同じ色というのはカッコ悪い・・・
ブラウンや黒ならわかりますが、色モノはアウトです。
反省しています・・・