カスタマイズ | ELEMENTS OF STYLE

カスタマイズ


既製服はオーダーと違い、決まったシルエットやサイズやディティールのものを買うしかありません。


購入時、自分の好みのシルエットやサイズに直すことは欧米では常識ですが、


日本では直すと形が崩れるという先入観が強いせいか、


直すことに対してネガティブな人がまだまだ多いのが実情です。



私は既製服を購入する際、好みのシルエットやサイズ感になるように必ず直しをします。


何年も前に購入してシルエットが古く感じるようになったものも積極的に直しをします。



そして、直し以外にもジャケットやスーツの雰囲気を変えたい時によく行うことがあります。


それがボタンの付け替えです。



最近はメタルボタンのダブルのブレザーが着たい気分だったので、


以前購入したダブルブレストのネイビージャケットのボタンを


アンティークのメタルボタンに付け替えました。


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そのジャケットは、2年前に購入して今も気に入って着ている、


”CANTARELLI” のプラネットジャージのジャケットです。




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タイトなシルエットですが、ジャージなので快適な着心地です。


少し大きめの襟と、ジャージ素材でありながら、


見た目は普通の布帛にしか見えないというところが、


このプラネットジャージを気に入っているポイントです。




元々は黒蝶貝のボタンが付いていました。


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黒蝶貝もこのジャケットには合うので雰囲気は良かったのですが、


今シーズンはホワイトパンツやカラーパンツとコーディネートしたかったので、


スポーティーな中にもエレガントに見えるメタルボタンに付け替えたいと思っていました。



しばらくメタルボタンを探していたのですが、なかなか気に入るものもが無く、


そんな時にスタッフから、いいアンティークのメタルボタンを売っている店があると紹介され、


その店でやっとイメージに近いメタルボタンを見つける事ができました。




そのメタルボタンがコレです。


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英国製かと思いきや、ボタンの裏にはMADE IN SWEDEN。


鈍く光るシルバーがアンティークボタンならではの表情です。



このボタンを購入したのが、銀座にある ”ミタケボタン”


ミタケボタンは銀座で創業60年の老舗のボタン屋さんです。


ヨーロッパのボタンを中心に1000種類以上のボタンを常に揃え、


今では作ることのできない貴重なアンティークボタンも数多く揃えしています。


ご興味のある方はこちらをご覧ください。


http://www.button-web.com/




私は今まで何着も自分のジャケットやスーツやシャツのボタンを替えてきました。


何年も前に買ったジャケットやスーツやシャツの気分を変えたい時や、


付いているボタンがイメージと合わず、買ってすぐに付け替えることもあります。




ここ数年は春夏のジャケットのボタンを白蝶貝に替える事が多かったです。


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このジャケットは、4年前に購入したEIDOSの後染めのチェックジャケットです。


最初はネイビーのナットボタンが付いていましたが、昨年白蝶貝のボタンに付け替えて、


着丈や身幅も直して今も着ています。



少し古く感じるようになったシルエットを直し、


ボタンを付け替えることでイメージもかなり変わり、


4年前に購入したジャケットが新鮮な気分で着られるようになりました。



ボタンの付け替えはジャケットの表情を変えるには一番手っ取り早いカスタマイズで、


見た目の印象も大きく変わります。



皆さんもお気に入りのボタンを見つけて、是非カスタマイズしてみてください。









早速メタルボタンに替えたジャケットを着てみました。


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やはりカラーパンツと良く合います。


黒蝶貝のボタンの時は、なんとなくしっくりこなかったので、


替えて正解です。


因みに、裁縫は得意なのでいつも自分で付け替えます。