ＡＭＢＩＧＲＡＭ
最近はイタリアンの新規開拓はなく、お気に入りの３軒のローテーションが続いています。
1軒は、ご存じ ”東京で予約の取れないイタリアン” の３本指に入ると思われる、
”ＴＲＡＴＴＯＲＩＡ ＳＩＣＩＬＩＡＮＡ ＤＯＮ ＣＩＣＣＩＯ”、
2軒めは、以前このブログでもご紹介した、四の橋の”ＲＯＺＺＯ ＳＩＣＩＬＩＡ”、
そしてもう1軒は、今日ご紹介する今年の６月にオープンしたばかりの
”ＡＭＢＩＧＲＡＭ”。
アンビグラムは、ドンチッチョのマネージャーだった米津真寛さんが、
北イタリアを中心に修行したシェフ伊沢浩久さんと、
フランスで修行をしたパティシエの伊沢和明さんの双子の兄弟と、
イタリアン激戦地の天現寺にオープンしたお店です。
オープンの案内をいただいてから、既に何度も足を運んでいるので、
今日は今まで食べたアンビグラムの料理をご紹介したいと思います。
まずは、食前酒とあわせてアンティパストの前の軽いおつまみ。
タラのマンテカート。
塩づけしたタラを塩抜きして、ミルク、ジャガイモ、玉ねぎなどをミキサーかけ、
ペースト状にしたものを海老煎餅に付けて食べます。
アンティパスト。
岡山産タコのセモリナ粉焼き バルサミコ風味。
初めてオーダーした時、メニューから想像するイメージとは
全く違う盛り付けに驚きました(笑)。
見た目があまりにもシンプル過ぎて味が想像できませんでしたが、
まわりはカリッとした食感で中は柔らかく、バルサミコの風味も効いていて、
見た目とは対照的な美味しい前菜です。
モッツアレラブファラと完熟トマト、チェリーのサラダ。
水牛のモッツアレラと美味しいトマトだけで充分美味しいのに、
チェリーが添えられていて、酸味と甘みが絶妙に混ざり合った
カプレーゼ。
女性は絶対に好きな味だと思います。
茄子とモッツアレラ、パルミジャーノの重ね焼き。
このタイプの料理は、脂っこく重くて食べきれない
事も他店ではしばしばありましたが、
味はしっかりしていますが、くどくなく美味しい。
ワインが進みそうな前菜です。
茄子とプラム、トマトのカポナータ リコッタぺコラのソース。
シチリア料理のカポナータとは一味違う、
繊細で優しい味のカポナータ。
これも女性が好きそうな味です。
トリッパのトマト煮込、ローズマリー風味。
美味しい店のトリッパは、全くクセがないのはあたり前ですが、
このトリッパはそれよりも更に食べやすい味です。
内臓系が苦手な人でも必ず美味しく食べられるトリッパです。
ポーチドエッグ、キノコのラグーとソテー添え。
卵の黄身をつぶして混ぜて食べるとかなり濃厚な味わい。
肉食系の方にはたまらない濃い味の前菜です(笑)。
続いてパスタ。
ビゴリ 和牛のラグーソース。
歯ごたえのある手打ちパスタと和牛の旨味たっぷりのラグーソース、
上にのっているサマートリュフをからめて食べると、
濃厚な味ですが食べ応えのある絶品パスタ。
これは今まで何度もリピートしました。
アサリとブロッコリ、カラスミのリングイーネ。
南イタリアの力強いボンゴレ ボッタルガを想像すると
見た目も味も優しいパスタ。
これも女性は好きだと思います。
ヤリイカとズッキーニのスパゲッティ。
シンプルなパスタですが、ヤリイカの風味が口の中に広がる
美味しいパスタ。
ハマグリとアサリ、トマトのスパゲッティー。
しっかりとした味のトマトソースにあえてからめず
パスタの上にのせられたハマグリとアサリ、
プリプリのハマグリが美味しいです。
セコンドです。
岩中豚のタリアータサラダ添え。
柔らかく、甘みのある岩中豚のタリアータ。
アマトリチャーナソースが添えられていますが、
最初はなにも付けずに肉本来の味を楽しみ、
後でソースを付けて食べると二通りの味が楽しめます。
下手な和牛のタリアータよりも美味しい。
鮮魚のズッパ。
色々な魚介を入れずにムール貝と魚だけのシンプルなズッパ ディ ペッシェ。
魚介の味は充分に出ていて美味しいですが、
個人的には色々な魚介の入った、ごった煮のようなズッパの方が嬉しいです。
そしてドルチェ。
ドルチェは日替わりでメニューが変わります。
パティシエがフランスで修業していただけあって、
イタリアンのそれとは違う、フレンチ風のデザートです。
イタリア料理にこだわる人にとっては賛否もあると思いますが、
そんな事を考える間もなく、とにかく何を食べても美味しい。
特にスィーツ好きの女性にはたまらないと思います。
この店に来たら、必ずデザートまで食べる事を前提に
料理の組み立てを考えるべきだと思います。
名前が全く覚えられないので、画像だけでお許しください(笑)。
マネージャーの米津さんのイメージが、トンマジーノ、ドンチッチョと、
シチリア料理のイメージが強いので、米津さんが新しくオープンした店と聞けば、
彼を知る人はシチリア色が強いトラットリア風の店なのかと思う人が多いと思います。
伊沢シェフは、エノテーカ ピンキオーリ や イル カランドリーノ、ブルガリ イル リストランテなど、
リストランテでの経験が長く、フリウリやピエモンテの料理をベースにしているので、
アンビグラムの料理にシチリア色は全くありません。
店の雰囲気も町場のトラットリア風ではなく、高級住宅地の裏にある、
隠れ家的な洒落た小さなリストランテというイメージです。
料理は味付けがしっかりしたものもありますが、
盛り付けは繊細で女性が好みそうな料理が多いです。
アンビグラムは、女子会やデート、プライベートな食事会などには
ピッタリの店だと思います。
味も良く、サービスも良く、ワインのセレクトもいい。
土曜日だけは子供連れもＯＫというのも、小さなお子さんがいる方には嬉しい。
機会があればアンビグラムで、アンティパストからデザートまで、
是非フルコースで食べてみてください。
ＡＭＢＩＧＲＡＭ
東京都港区南麻布４-１２-４ プラチナコート広尾１Ｆ
03-3449-7722
２０年ぶりに”ＣＬＡＲＫＳ”のデザートブーツを買いました。
最近は休みの日にブーツが履きたいと思うのですが、
グッドイヤーのクレープソールのチャッカーではカタすぎるので、
１月のＰＩＴＴＩ ＵＯＭＯでも履いている人が多かったデザートブーツを購入。
私の持っている２０年前に買った英国製のも比べると、
トウがボテッとしてボリュームがありますが、最近はカジュアルなレザーシューズは
ボリュームのあるものが主流なので、それほど気になりません。
色々なパンツに合わせて休日靴として大活躍しています。