PITTI UOMO SNAP 1
先週の土曜日に無事帰国しました。
今年のイタリアは数年ぶりの猛暑ですが、ヨーロッパの夏は湿度が低いので
気温が高くてもそれほど不快に感じません。
それでも6月のイタリアは、午後8時くらいまで明るく、強烈な西日が差すので、
今回のフィレンツェのような40度を超える気温では、エアコンの無い家が多いイタリアでは
かなり辛いようです。
今回のPITTI UOMOでは、仕事の合間にたくさんスナップを撮ってきました。
コンパクトカメラで撮っているので、なかなかファッション誌のスナップのようにはいきませんが、
数回に分けてスナップをお見せしたいと思います。
プリントシャツならぬプリントパンツ。
おそらく、PT-05だと思います。
シャツが白いボタンダウンなので、まだ普通?に見えますが、
これを穿くには相当勇気がいります。
スニーカーはシルバーのLA TRAINER です。
今回はカラーパンツを穿いている人が多かったです。
こんな感じの明るいブルーは、BEAMSでも毎シーズン展開していて、
私も以前良く穿いていた色です。
カラーパンツでもブルーなら取り入れやすいですね。
白いジャケットにプリントシャツを合わせ、ピンクのパンツ。
難しそうで、実はあまり色を多く使っていないので、まとまりがいいです。
この人もブラウンのジャケットにネイビーのプリントシャツを合わせて、パンツはピンクです。
これも実はあまり色を使っていないコーディネートです。
暖色系のブラウンにピンクが良く合うので、全く違和感がありません。
どちらかと言えば、秋冬っぽい色合わせですね。
イエローのパンツも結構見ました。
私がBEAMSに入社した80年代中頃に、こんな感じのマスタードっぽい
イエローのパンツが流行った時期がありました。
新しくも懐かしくもある色です。
モーッドっぽいスタイルの人もカラーパンツを穿いています。
トレンドを意識した人は、画像のようにスリムなパンツをかなり短くして、
穿いている人が多かったです。
カラーパンツは、カラフルなカラーと上の画像のようなシャーベットカラーの2タイプあります。
日本人にはシャーベットカラーの方が取り入れやすいかもしれません。
この人のように、無理せずネイビージャケットと合わせて、ベルトやシューズでアクセントを付けると、
まとめやすいと思います。
明るいブルーのリネンのダブルブレストスーツ。
かなり似合っています。
この人も明るいブルーのスーツが似合ってました。
ピーノさんと同じく靴は素足履きです。
コットンやリネンのスーツの場合、靴は素足履きの人が多いです。
この人、写真を撮っているとやたらにイタリア語で話しかけてきます。
翌日もすれ違うと何か話しかけてきました。
俺の事知ってるのかな?(笑)
このブルースーツはもっと鮮やかな色です。
彼はおそらく KITON のスタッフです。
ブルーがトレンドということもあり、こんなトーンのブルーは結構見られました。
好きなタイプの色なので、コットンスーツだったらいいかなとも思うのですが、
電車に乗る勇気がありません(笑)。
LARDINI の LUIGI さんは、かなり白に近いオフホワイトのスーツ。
短めのネクタイはあるブランドのヴィンテージです。
LARDINI の DANIELEさんは、いつものようにベストを合わせたコーディネート。
シックなブラウンのスーツにイエローとレッドのプリントタイを合わせ、
ブラウンのスーツが地味に見えないようにコーディネートをまとめています。
さすがです。
それにしても、この日は40度を超える気温、いくら会場内はエアコンがきいていると言っても
ベストにタイドアップはキツイと思います。
お洒落には我慢も必要です(笑)。
ブラウンのリネンのダブルブレストスーツにターコイズブルーのタイ。
落ち着いたトーンのスーツには発色の良いタイを合わせた人が多いです。
昨年(今シーズン)は、ブラウンやベージュを同系色でまとめるコーディネートが多かったですが、
今年(来シーズン)は、明るい色を挿し色に使う提案が会場内のブースでも多く見られました。
クラシックは大きな変化がない分、小さな変化を見逃さないことが重要です。
今回はここまでです。
次回も引き続き、PITTI UOMO SNAP です。
イタリア裏情報
”AZZURRO E MARRONE” と言われるだけあって、イタリア人はブルーとブラウンが大好きです。
そんなこともあり、日本ではほとんど見られないブラウンの車を街中で結構見かけます。
日本ではおそらく最も人気のない部類の色で、リセールバリューも悪いかもしれません。
逆にあまり見かけないのが赤い車。
日本では、アルファロメオやフェラーリの中古車を検索すると圧倒的に赤が多いですが、
イタリアでは日本のように赤いイタリア車はあまり見かけません。
完全に ”イタ車=イタリアンレッド” というイメージの世界ですね。
以前取引先の社長がブラウンメタリックのポルシェに乗っていて、相当洒落ているなと思いましたが、
それを良いと思うのもイタリアでブラウンの車を見ていたからで、知らない人が見れば全く刺さらない
色だと思います。
因みに、昨年SUBARUとBEAMSがコラボして発売された、
”LEGACY OUTBACK 2.5 i Eye Sight EX Edition” にもブラウンの設定がありました。
カタログに載っていた、このブラウンです。
因みに、このスペシャルエディションは、ブラウン、ホワイト、ゴールドの3色展開でしたが、
カタログのブラウンが一番人気で最も早く完売しました。
”わかる人にはわかる色”
このカタログを見て、すぐにこの色を選んだ人は「わかっていらっしゃる!」と言いたいです(笑)。
色に対するイメージも国が違えば随分違うなと、洋服だけでなく、車を見ていても感じるものです。