MEN’S EX連載 7月号
MEN’S EX 7月号が発売されました。
私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”
今回のテーマは ”大人のショーツ” です。
スーツスタイルがドレスクロージングの中心だった数年前までは、
6月のPITTI UOMOの会場でショーツを穿いている人などほとんど見られませんでした。
以前からイタリアのパンツブランドのラインナップには必ずショーツがありましたが、
ヨーロッパでは、ショーツはリゾートで穿くものという認識が強いこともあり、
当時街中でショーツを穿いている人を見かけることはほとんどありませんでした。
それでもここ数年の急速なドレスクロージングのカジュアル化の中、
3~4年前くらいから、PITTI UOMO の会場でもカーゴショーツを穿く人たちが
少しづつ見られるようになりました。
当時はこんな感じのワイルドなカーゴショーツを穿いた人たちが多く、
もっと太いカーゴショーツを穿いた人たちも多く見られました。
この頃からイタリアでもショーツがリゾートウエアではなく、
街でも穿けるものという認識が少しづつ広まっていきました。
そして、2年前くらいからは太いワイルドなカーゴショーツから徐々にスリムな
シルエットのショーツへと変わり、ジャケットにショーツというスタイルの人たちが
PITTI UOMOの会場でも見られるようになり、昨年の6月のPITTI UOMOでは
スリムなシルエットだけでなく、ターンナップした短めのショーツを穿く人たちも増え、
ショーツスタイルが広がりを見せていました。
そんな近年にないショーツブームですが、私はショーツが似合わないということもあり、
街に買い物や食事に出かけるときにショーツを穿くことはほとんどありませんが、
それでも休日家でくつろぐ時や近所に買い物に出かけるときにショーツを穿くときは、
”ラクチンスタイル” になりすぎないように気をつけています。
因みに、私のショーツスタイルはこんな感じです。
2年前の6月にナポリに行った時の画像ですが、
普段もこんな感じでポロシャツにスリムなショーツというスタイルです。
以前からスリムなショーツが好きだったので、ワイルドなショーツが流行っていたころから
スリムなショーツを好んで穿いていました。
そして、今シーズンはこんなオトナのショーツを購入しました。
皆さんも良くご存じのこのブランド
イレヴンティのスリムカーゴショーツです。
このショーツ、7月号の連載ページの真ん中のコーディネートで穿かれているものです。
写真を見てもわかるとおり、サイドポケットが膨らまない仕様になっているので、
カーゴショーツでありながらオトナっぽいスリムなシルエットに見えます。
製品染めでウオッシュ加工してあるのですが、色落ちの感じも丁度良く、
今オトナが履くべきカーゴショーツの要素を満たしているショーツと言えます。
オトナがショーツを街で穿くときのアドバイスがあります。
足元はサンダルはNG、スニーカーくらいは履きましょう。
デッキシューズやドライビングシューズ、ジュートソールのシューズも良いと思います。
シャツはTシャツではなく、襟付きのシャツを着ましょう。
麻のロングスリーブをまくって着ると洒落た感じになりますが、ポロシャツでも充分です。
最低限これだけ守るだけでショーツスタイルの印象がかなり変わります。
今まで日本ではオトナのショーツスタイルは ”涼しくてラクチンだから穿くもの”
という認識の人が多かったと思いますが、今年のショーツスタイルは、
あくまでも ”オシャレを楽しむために穿くもの” として穿いてほしいと思います。
まだショーツに抵抗のある方も多いと思いますが、
今年の夏は、是非 ”オトナのショーツスタイル” にチャレンジしてください。