ITALIA SNAP 3
今日は台風で荒れるという予報だったので、デニムにスニーカーというスタイルで出勤しましたが、
小雨程度でちょっと拍子抜けです。
デニムにスニーカーというスタイルは確かに楽ですが、なんとなくシャッキッとしませんね(笑)。
今回も引き続きイタリア スナップです。
日本のファッション誌にも度々登場する、PT-01のマリオ マランです。
ネイビージャケットにネイビーのポロシャツ、ミディアムグレーのトロピカルウールのパンツ
ベーシックなコーディネートですが、足元はネイビーのコンバース オールスターです。
スポーティーなコーディネートですが、ポケットチーフを挿しています。
因みに、このチーフはエディフィスのオリジナルでした。
私がチェックしたらマリオはかなり慌てていました(笑)。
コンバース オールスターもイタリアではオトナたちに支持されている定番アイテムです。
価格も安く、手軽に買えて、オトナが履いてさまになるスニーカーとして認知されているということは、
日本もイタリアも共通している点ではないかと思います。
イタリア人のスニーカーの履き方に関して個人的に少し気になる点があります。
マリオもそうですが、日本では細身に見えるように少しサイズアップして鳩目がしまるように
サイズを選びますが、イタリア人はレザーシューズのようにジャストサイズで履くために鳩目が大きく
開いてしまい、スニーカーがパツパツになってしまいスマートな印象に見えません。
イタリア人は子供の頃からレザーシューズをきちっとジャストサイズで履くのが常識なので、
見た目を重視して少し大きめのサイズをチョイスするという感覚は無いのかもしれません。
この辺のスニーカーに対する見た目のこだわりは、日本人の方が進んでいるのかも知れません。
スローウエアのショールームで見かけたイタリア人バイヤーです。
普通のネイビーのストライプスーツに見えますが、コットンのストライプ スーツです。
スポーティーなスーツなので腰ポケットはパッチポケットです。
クレリックのシャツをノータイで着て、足元はダブルモンクストラップです。
今回のイタリア出張では上の画像のように、ジャケットに飽きてきた業界人を中心にコットンのスーツを
スポーティーに着こなす人たちが少し増えたような印象を受けます。
ミラノのセレクトショップ DORIANI のディスプレイです。
ネイビージャケットに鹿の子の台襟付きのプルオーバーシャツ、ホワイトパンツというシンプルな
コーディネートです。
スポーティーなコーディネートですが、胸ポケットには白い麻のチーフが挿されています。
鹿の子のシャツは、このドリアーニとアルバザールが長い間定番として展開しています。
最近は他のショップでも見られるようになりましたが、ミラノではこの2店舗がいち早く定番として
取り入れていました。
因みに、鹿の子のDOPPIO USO (ワンピース カラー)のシャツも展開しています。
鹿の子のワンピース カラーというのも珍しいですが、ある意味ドリアーニっぽい品揃えだと思います。
同じくドリアーニのディスプレイです。
このショップは流行には関係なく、毎年春夏シーズンはベージュのコットンスーツを展開しています。
ミラノの街でベージュのコットンスーツを着ている人はほとんど見かけないので、売れているかどうかは
分かりませんが、売れていなくても毎年展開しているとすれば、クラシックなスタイルを提案するショップ
としてのこだわりがあるのだと思います。
同じくドリアーニのディスプレイです。
ネイビージャケットにネイビーシャツという、ドリアー二にしてはチョット不良っぽい合わせですが、
胸ポケットに白いチーフを挿しているのと、ベージュのカシミアニットを肩に掛けているので
ミラノ クラシックっぽい上品なコーディネートに仕上がっています。
ミラノのKITONのディスプレイです。
キートンもコットンスーツのディスプレイです。
ナポリっぽいカラーのレジメンタルタイを合わせていますが、ネクタイとチーフの色がマッチしすぎて
少し野暮ったいコーディネートに見えます。
同じくキートンのジャケットコーディネートのディスプレイです。
ベージュのジャケットに赤いマルチストライプのシャツ、赤いパンツと、こちらも個人的には?な感じの
コーディネートです。
ただ、このショップのスタッフやキートンのスタッフがディスプレイのようなコーディネートをしている訳では
ないので、おそらく同じ通りにある高級ホテル、FOUR SEASONSに滞在する海外の富裕層に向けた
ディスプレイではないかと思います。
キートンのショップと同じ通りにある BRIONI のショップのディスプレイです。
秋冬物で組まれたコーディネートですが、次の秋冬のトレンドのベージュ系でまとめたコーディネートです。
ジャケットはクラシックなテーラードジャケットではなく、中綿の入ったトラベルジャケットのようなカジュアルな
ジャケットです。
カジュアルなジャケットですが、ブルオーニなので一体いくらするのでしょうか...
ミラノのブリオーニのディスプレイは、今までのブリオーニからイメージされるクラシックなディスプレイではなく、
新たなブリオーニのイメージを打ち出すような、少しトレンドの臭いのするスーツや、カジュアルでスポーティー
なジャケットやアウターを使ったディスプレイを積極的に打ち出しているように感じます。
今までテーラード ジャケットやスーツを中心に展開してきた歴史あるブランドやショップが、
新しいイメージを打ち出すための取り組みを行っている事を、PITTIを見ても街をリサーチしても
感じます。
それに関しては賛否両論があると思いますが、私は軸をぶらさず新しいことに取り組む姿勢は良い事だと
考えています。
次回もイタリア スナップが続きます。