オトナのカーゴパンツ
BEAMSに入社した当時、新人が持っていなくてはならないマストアイテムのようなものがいくつかありました。
その一つが ”アーミーパンツ” と言われ、今で言う”カーゴパンツ”です。
当時のアーミーパンツは軍モノの放出品か古着で、いわゆる ”本チャンモノ” です。
新人はまず持っていなければならないアイテムとして、アメ横の放出品を扱う店や、先輩の馴染みの古着屋
などで、ミリタリーグリーンのアーミーパンツを買うというのが一つの儀式であり、それを持つことが洋服屋として、またBEAMSのスタッフとして ”カブレている” という証しでもありました。
当時のBEAMSでは女性スタッフも含め、ほぼ全員が持っているといってもいいほどのアイテムでしたが、
僕はどうしてもリアルな軍モノのアーミーグリーンとブカブカでヒップが垂れ下がるようなシルエットが好きになれず、それとは真逆のホワイトジーンズやタータンチェックのパンツを履いて、ひたすら ”フレンチアイビー” スタイルにはまっていました。
そんな ”カブレではない”(笑)僕が、BEAMSに入社して22年目に始めて購入したカーゴパンツがこれです。
3年前に購入した INCOTEXの74というモデルです。
素材はフランネルでサイドポケット右側だけに付いていて、マチがなく、すっきりとしたシルエットが特徴です。
現在パンツメーカー各社が展開しているスリムなカーゴパンツの先駆けといえるモデルです。
因みに裾幅を19cmに直しました。
今でも愛用しています。
その後、昨年気に入って購入した2本目のカーゴパンツがこれです。
”JACOB COHEN”の118というモデルです。
ヤコブコーエンのファイブポケットと同様、スタイルが良く見えるカーゴパンツです。
写真では色が分かりづらいですが、グレイです。
ミリタリーグリーンに抵抗がある方にはこのグレイがお奨めです。
今期も同じモデルを展開しています。
そして今年購入したのはこれです。
今年の春夏から大ヒットしている GTAの ”TWISTED” です。
浅めの股上とスリムなシルエットが絶妙です。
ディティールはイタリア軍のカーゴパンツを参考にしているそうです。
右が始めて買ったアーミーグリーンのカーゴパンツです。
左は細身のチノパン感覚で履きたくて買ったベージュのカーゴです。
更にこれも購入しました。
”METRICO” のフランネルのカーゴです。
GTAに比べると若干太いですが、オトナなシルエットのカーゴパンツです。
細すぎるタイプが苦手な方にお奨めです。
僕がどうしても履けなかったカーゴパンツですが、ここ数年シルエットのキレイな ”オトナのカーゴパンツ”
が多くのパンツメーカーで作られています。
ここ数年で自分のカーゴパンツコレクションも一気に増えました(笑)。
BEAMSでは今期たくさんのバリエーションのカーゴパンツを展開しています。
まだカーゴパンツに抵抗がある方は、BEAMSで ”オトナのカーゴパンツ” を是非一度試着してみてください。
ブランドも幅広く展開しています。
MEN‘S EX 12月号の92、93ページに僕のお奨めのオトナのカーゴパンツ
コーディネートが掲載されています。
是非ご覧になってください。
次回は、僕も少し係わっているレディースのレーベル ”EFFE BEAMS" ついて書きたいと思います。
今日は暖かかったので、カーディガンのように
軽い仕立てのジャケットを着ました。
生地はカルロ バルベラのネイビーのウインドウペンです。
カルロ バルベラの生地は、素材も柄も芸術品のようです。
特にジャケット生地はどこにもないような素晴らしい柄が多いです。
個人的にもイタリアの生地メーカーではカルロ バルベラが一番のお気に入りです。