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無料で通話やメッセージの送受信ができ、スマートフォンユーザーの間で利用が広がるアプリ「LINE」。昨年6月にサービスを開始、1年でユーザー数が国内1800万人、全世界で4000万人を突破する人気となっている。
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5月9日から「友だち」として登録すると、著名人からメッセージが届く「公式アカウント」が始まった。6月20日現在、AAA(トリプルエー)やBENI、倉木麻衣など16組のタレントやアーティストが参加。テキストだけでなく写真や動画も送れるため、GACKTがドラマの撮影現場を写真付きでレポートしたり、K-POPグループのWonder Girlsが新曲のダンス映像を公開したりと、コンテンツが日々発信され続けている。
6月には、著名人の問いかけに応えてユーザーからも一定期間メッセージが送れる「ON-AIR機能」を追加。中川翔子が台風の日に拾ってきた子猫の名前を募集するなど、ファンとのコミュニケーションを図っている。
だが、今はブログ、ツイッター、Facebookなど、ネットには多くのコミュニケーションツールがある。あえて、LINEを使うメリットは何だろうか?
サービスを展開するNHNジャパンの舛田淳執行役員は、「今までのSNSツールはすべて1対n(複数)で使うものだった。しかし、LINEは1対1、あるいは特定のグループなど、内容により相手を選んでコミュニケーションできる。高校時代のグループでの会話は大学の友人は見えないなど、現実世界の人間関係に合わせて“顔”を使い分けられる」と話す。
その上で、公式アカウントはタレントごとに専用画面を用意。他の人のコメントは一切表示せず、1対1で話しているような近さを演出する。このため、ツイッターのように、ほかのコメントにまぎれてメッセージを読み逃すことがない利点もあるという。
手軽にメッセージや写真を送れるツールとして4000万人以上が利用NHN Japanの提供するコミュニケーションサービス「LINE」。「友だち」に追加したユーザーとメッセージや写真、音声などを送受信できる。ツイッターのように短いセンテンスのコメントを手早く応酬できる一方で、話している人同士にしかその内容を閲覧することのできない「パーソナルメディア」としての機能を併せ持つ。若年層や海外にアプローチ
公式アカウントにいち早く参加したベッキー♪♯(音楽アーティスト名義)は、わずか3週間で「友だち」の数が100万人を突破。これは昨年から始めたツイッターのフォロワー64万人(6月現在)を、すでに上回る。
彼女のネット周りの運営を手がけるサンミュージックの戸澤敦史氏は「LINEのメッセージは、自分からベッキー♪♯を友だちとして登録した人しか読めない設計なので、純度の高いファンとの交流や情報発信ができる」と評価する。今後は「ON-AIR機能を使ってライブの1曲目に歌ってほしい曲のアンケートを取ったり、新曲の音源の一部を先行発表するなど、LINEならではの活用法を模索したい」そうだ。
機能面での特長に加え、ユーザー属性も大きな魅力。これまでのSNSのサービスは20~40代の男性など、まずネットに詳しい層が使い始めたが、「知り合い同士で使うLINEは女性や若者から広がった」(舛田氏)。いわゆる“着うた世代”が中心で、しかも音声や動画を送れることから、将来は楽曲データを販売するインフラとしての可能性も広がる。
さらに、アジア中心に8カ国語で展開しており、海外ユーザーのほうが多い。「自動翻訳機能の導入も準備中。今後は海外プロモーションのツールとしても役立ててもらえれば」(舛田氏)。
幅広いユーザーとクローズドな環境でのコミュニケーションが図れるLINE。映画『アメイジング・スパイダーマン』とコラボレートするなど、6月からはタレントだけでなく企業の公式アカウントもスタート。新たなプロモーションツールや販路として、注目度はさらに増していきそうだ。