カナダ・バンクーバーで大人気のバンクーバー新報さんに連載中のコラム。
9月のテーマは:
よく噛む子は優しくたくましい大人に育つ
一口にどれくらい噛んでいるか意識されたことがありますか?
私はマクロビオティックを学び始めて、まず初めに実行したことは「よく噛むこと」でした。
写真出典:http://www.skincare-univ.com
その当時、私は人がどれくらい噛んでいるのかに非常に興味を持ったので、レストランに一人で行き人が一口にどれくらい噛んでいるのかを数えていたことがあります。(笑!)
その時のデーターによると、一口平均10 〜13 回しか噛まれていませんでした。一般的には10 〜20 回噛んでいるというデーターがあり、30 回噛みましょうとススメられています。
ですが、マクロビオティックでは一口50 回。病気の人には 一口に100 回噛んで下さいとお伝えしています。
それは、噛むことは消化を助けるだけでなく、噛むことによってデトックス作用を高めるためでもあります。
写真出典:http://goose-7-richit.com/588.html
よく噛むと頭がよくなる?!
一回の食事で噛む回数は時代によっても違い、弥生時代は3990 回、鎌倉時代2645 回、江戸時代1465 回、そして現代は620 回というデーターがあるようです。
写真出典:http://blog.livedoor.jp
食材自体は弥生時代と現代を比べ、驚くほど大きな違いはないそうですが、今では噛む回数が6分の1に減っています。
現代人が噛まなくなったのは、お米や精製された白米やパンなど軟らかいものを食べるようになったことが大きな原因。
よく噛むようにしたクラスは知能が向上したり、虫歯になりにくくなったという報告もあるそうなので、我が子にもよく噛む習慣をぜひ身につけてほしいですね。
噛むと自己コントロール力がアップする
現代は「いただきます」と手を合わせる習慣もほとんどなくなってきました。
そのため、食べものに感謝するという気持ちや、一粒のお米からお天とうさま、雨、風などの自然を感じる気持ちが薄れてきたように感じます。
逆に今では「さっさと食べなさい」と噛むことを急かされる食卓になっているように思います。
「さっさとして」と言う親の気持ちの中には、こどもと親の時間の進み方が大きく違うことで、1日のルーティーンが思うように進まないというストレスもあります。
写真出典:https://www.theodysseyonline.com
「さっさと!」が口癖になっている家庭では、一度家族会議をして、何を早くして、何をゆっくりにするかを見直したいものですね。その中で「感謝しながらよく噛む」ことを大切にしてみてはいかがでしょうか。
よく噛むというシンプルな習慣は家族の健康な心と体を育み、何事も消化できる柔らかくシャープな脳も作ってくれます。
また噛むことでこどもも自己コントロールを身につけていくこともできます。
写真出典:http://peppypals.com
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Sunny ☀️
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