シャンプー その1 | 救急救命センター潜入レポート

シャンプー その1

 救命救急センターに入院していると、なかなか入浴することができない。身体は毎日蒸しタオルで拭けるが、熱が出たりすると汗をかく。頭は洗いたくてもなかなか洗えない


 手術が終わってしばらくたったある日、待望のその時が来た


「頭、洗いましょうか?」看護師さんが言った。

「うん、でもどうやってまだベッドから動けない・・。


しばらくすると、看護師さんが実験室で使う小さな製氷機くらいの大きさの金属製の四角い箱をガラガラ押しながら戻ってきた。


?????

すると、看護師さんは今度はベッドの枕元にやってきて、頭の部分の柵を取り外した。

「えっ?」

「じゃあ、もう少し上に行って下さい。」

手で身体を引きずり、頭側に移動した。

ジャージャー水の音がする。

見ると、四角い金属製の箱の上部は流しのようになっていて、シャワーが付いている。そこに頭をセットして洗うのだ


「気持ちいい

洗髪が終わるとドライヤーで乾かしてくれた。事故で死にはしなかったのだが、このときばかりは生き返った心地がした