日曜日。
ちょっと遠方に宿泊をしたので、クラブ着は午後12時過ぎ。
午前中のレッスンが終わった方も多々おられ、和やかな雰囲気が広がっておりました。
強かった雨もあがり、外には多少の晴れ間が覗くことも… と言うか、めっちゃ霧が出てる。
内馬場とは言え結構な霧が入り込んでくるので、突然真っ白な「何か」が出てくるから馬もビックリするかも?(前フリ)
午後イチ、名古屋から来られている夫婦(Hさん)の旦那さんがA先生で騎乗開始。
A先生は本当にすごい馬だからなー、最近Hさん、若馬の調教を兼ねた騎乗ばかりだったから、だいぶ楽して乗れるんでは。
と思って見ていたら、ボスの激が結構飛ぶ。
A先生は蹄跡をある程度自動的に回ってくれるけど、それではダメ。
ライダーがここを通る! と考えながら通して行かないと、考え無しの騎乗はいけない。
同じ所を通る手前変換にしても、毎回通るルートが微妙に違っていて、それは馬任せにしているから。
馬場馬術は決められたルートを通って行く競技なんだから、正しいルートを考えて乗るように。
的な感じでした。
あー… 凄く耳が痛い。
馬に任せて楽をしようとしてはいかんのです。
そして次に愛馬Mちゃん登場。
馬装をしてあげて調馬索を開始。
だいぶ元気が有り余っているのか? 馬場内にポールを設置して、そこを飛び越えさせたり。
後ろ足を鍛える調馬索なのかな… それとも今日は駈歩とかやるのかな… と不安な心境に(笑)
はい乗って、常歩
脚を入れて常歩をスタート。
昨日の反省から手綱のコンタクトをきちんと最初から取りに行く。
調馬索で少し疲れ気味なのか、前進気勢は昨日ほどではない感じ。
速歩~
脚を入れつつ、少しビクッとして速い速歩になってしまう。
なので脚と同時に鞭も入れて速歩へ。
で、愛馬Mちゃん。
どうやら「物見」をする子だったようで(汗)
急に入り込んでくる霧とかにビックリして急いで逃げようと襲歩に移行する。
馬場を2周ぐらいさせてしまった…
手綱でツンツン引っ張ってみたり、強くグイグイ引っ張ってもダメ、止まらない。
ほーほー と声かけをしてもダメ。
相当グイグイ引っ張って、やっとこ停止、参った。
勝手に走らせるな!!
何が何でも停止をさせる!
今やってることは馬が崖から飛び降りててもおかしくない状況なんだから、とにかく止めさせる!
はい… すんません…
まさか物見するとは思ってもみなかったな。
何となく前兆はあって、馬場から見える駐車場、あと反対側にある霧が入ってくるところの2か所が危ない。
駐車場側はとにかく怖いようで、そこは速歩中もなぜか避けて通って馬場内側に寄って行こうとする。
何が怖いんだろう、ひょっとして苦手な馬運車が見えてるからか…?
とにかく今はレッスン中、ライダーに意識を傾けさせないと行けない。
意識を傾けさせる方法は色々あると思うけど、主に2つだと思う。
そう、手綱と脚。
クラブでも特に物見をするので有名なKちゃんのオーナーさんから聞いていたのだが、物見するな?と思ったら事前にカカトの内側をお腹に触れておくとかして、ライダーがいるんだぞ。
後ろに乗ってるから安心していいんだぞ、と伝えていくんだそう。
なので… 同様に脚で触れてみたら、スピードアップしていくMちゃん。
こりゃダメだなって事で手綱でコンタクトをマメに取る事に変更。
何か怖いものがあるんだから、それを見させない。
左手前なら左側を物理的に見させる。
左手を引っ張って向けさせながら右手を使って外側へ寄せる。
ボスから何度となくレクチャー、言われているコレなんだけど、コレが実際やってみると難しい。
僕は左手が過去の事故で弱いのかもしれない、左手前の時はいつもMちゃんが内側へ寄ってってしまうから。
なので手綱を思い切り引っ張るぐらいの意識で引っ張り、左を向けさせる。
Mちゃんはどんどん内側へ寄って行こうとするので、右手でツンツンツンツンとコンタクトを取って行く。
すると… 右側へ寄ってって、蹄跡を走ってくれる!
そうそう、そうだよー
真っすぐ走っているときは手綱を譲ってあげて、ずっと命令を出し続けてちゃダメ。
ちゃんと譲る時は譲る優しさも持って~
と一瞬ほめてもらったのも束の間。
速歩で次の周回に入る時に、再び内側へと寄って行こうとする…!
そのたびに左手に力を入れて右手でツンツン… くぅー…
左手前の時は、ほぼ常に左手に力を入れつつ右手でコンタクトを取り続けないとダメなんだな。
Mちゃんはひょっとして右目が良くって、右側ばかりがよく見えているとかあるのかもしれないなぁ。
手前変換~
昨日より上手に手前変換が出来た! と思う。
少し斜めってしまったが、なるべく真っすぐ中央線を通れた!
右手前であれば内側に寄るとか無いので、少し楽が出来る(と思ってはいけないのが馬場だぞ…
蹄跡通りに走るんではなく大きな円を描くように走ってみて。
自分が思い描いたルートで速歩~
蹄跡、隅角を攻めたルートではなく円を描くように速歩。
これがまぁちょっと難しい、ちょっと。
「常に」と言うか、コンタクトを頻繁に取り続ける必要がある。
取りすぎると手前変換と勘違いをしてしまうから、ほどほどに。
何周も円運動を速歩でしてあげて…
常歩~
いいでしょう、愛撫~
パンパンっと首筋を愛撫してあげつつ、よく頑張ったよく頑張ったと声かけも。
常歩中も今日の復習がてら、上手に蹄跡を歩けるようにルートを考えながら。
手綱を詰めすぎるとレッスンになっちゃうので、少し緩くしてあげて、それでいてルートはこちらの指示通りに。
手前変換して常歩~
その場でグルっと回転をして、常歩を。
裏掘りをしてあげて、角砂糖をあげて洗い場へ。
馬装を解いてあげてシャワータイムです!
汗を流すだけでなく、たてがみとかも砂まみれて痒そうなので、ブラシで根元からゴシゴシとしてあげたら、
凄く気持ちよさそうにしておった…
綺麗に洗ってあげて、バナナをあげて終わりです。
どうもMちゃんは速歩で特定の場所で内側に寄って行く癖があるから、それはきちんと乗り手が直させないとダメそうで。
それは今回も叱られてしまった(何度も言ってるよねぇ!とも怒られた)が…
内側を手綱で物理的に向けさせつつ、反対側の手綱でコンタクトを取って狙った蹄跡を走らせる。
コレは「内包姿勢」の事で、マスターしなければならないテクニックの1つじゃないだろうか。
Mちゃんの場合は物見をさせないのに使っている感じがするのだけれど、馬術的には馬が曲がりやすい姿勢を取ってあげる事でもある。
Mちゃんは普通に外を見ながら曲がったりしてるけど、こいつ曲がりにくかったりしないんだろうか…(笑)
何度も怒られている事だから、ちゃんと出来るようにならないと…
わかっちゃいるけど、左側に向けた瞬間に左に寄り始めるから、右手のコンタクトを同時に取りつつなのかなぁ。
乗って練習しないと覚えられないな、コレは。
イメトレだけだと内側に寄ってくイメージしか湧いてこない。
次回に生かそう、次回に。