日曜日。

日曜は午後からかみさんの乗馬レッスンの予定だったから、午前中~お昼に愛馬を放牧してもらってお手入れする予定でした。

(ただかみさんのレッスンは延期になったので放牧のみ)

お昼頃来て下さいとクラブの方に言われてまして、11時ころ到着をし、他のレッスンの方を見学。

最近、他のクラブから移籍してこられた夫婦がおられまして、会話したことが無かったので良い機会だから会話してみたり。

少し年上の方だけど物腰柔らかな方で、それはもう、お話がし易い(笑)

最初は部班で乗るクラブに行ってたけど、1年ほど乗ったあたりでこのままでは上達しない!と思ったらしく、

色々調べて前通っていたクラブに移籍をしたらしい。

そこで本当に色々と教育を受け、乗馬の難しさを学び、色々あって今のクラブに来られたと。

そして昨日土曜日、6歳のサラブレッドの子でレッスンを受けたけど、速歩での手前変換でルート変換が出来ずボスにすっごい叱られたらしい。

6歳の子、クラブに来たばっかりなので相当難しいのだと思う。

走るのとかはサラだから得意分野なんだけど、蹄跡から外れて手前変換とかはまだまだ調教中なのかもしれない。

でもボスが乗れば間違いなく出来る事だから、出来ないのはライダーのせいなんですよね~

と出来ないおじさん2人で笑いながら話をしていると・・・

 

今日Gパンだけ? キュロット持ってきてる? 着替えといて。

 

あ、もってきてます!と、唐突にボスに言われて答える僕。

馬のお手入れとかするにも、きちんとした正装でやれ!と怒られてしまった… Gパンじゃダメだったか・・・

と少し消沈。

その後、先ほど会話していたおじさんが再び6歳サラの子でレッスン。

馬場から響いて聞こえてくるボスの声。

あー・・・ 今日もボスは調子良さそうだな・・・ 

でも僕はレッスン無いから気楽なもんだ。と青空を眺めてお茶してました(笑)

 

お昼過ぎ、愛馬登場。(今後はMちゃんと呼ぶ)

もうとにかく左右をキョロキョロ、気になるものばかりの若馬(今年の夏で5歳になる)だから興味が出たほうに行こうとする。

引き馬するだけでも大変で、ボスの奥様もMちゃんを叱りながら連れて行く。

クラブにいる方々も、Mちゃんが歩いている近くには近寄ろうとしない。

放牧すると馬場内をウワーっと走り回り、尻っぱね、地面でゴロゴロ、置いてあるカラーコーンを噛んで放り投げる、

木をかじる等々を見ているので、下手に近寄ると怪我する可能性がある事を知っているのです。

かなり細心の注意が求められる馬ってことですね。

で、洗い場に繋いだあとで、Mちゃん専用鞍等々の準備開始。

あれ? 放牧じゃなかったか、ボスが調教する日か、どれぐらい成長をしているか見れる良い機会到来!

馬場へ連れていかれ、調馬索開始。

去年、来たばっかりの頃は調馬索も嫌がって、数周で反抗して止まったりしていたのに、今では上手に走るようになった。

止まることなく走って回って、ボス騎乗。

常歩、速歩、そして駈歩!

お~すげぇ。

Mちゃんきっちりと言う事を聞いて走ってる!

しかし若いからか、まだまだ筋力と持久力が低くって、駈歩で馬場数周しただけで息があがってきている。(鼻の穴全開)

左回り、右回り、ボスが上手に速歩、駈歩で回って停止。

 

○さん(僕)乗って。

 

着替えた時点で何と無く呼ばれる気はしていたけれど、本当に乗る事になるとは。

え? 僕?って聞いちゃったぐらいびっくり(笑)

去年一度、丸馬場内で調馬索を繋げて常歩で乗った事はあったのだけど、本格的な騎乗は初であります。

騎乗して手綱を持ってわかる、異常な体型。

首がとにかく短いので違和感が物凄い。

 

調馬索だから安心して、まずは常歩。

きちんと脚。

 

丸っこい樽体型で、いつも乗ってるA先生の1.2倍ぐらい最初から足が開いてる感じ。

だから脚は前よりに向けといて、使う時に後ろに下げるイメージが大事か?

 

速歩~

脚はパンッ!と使う。 扶助を明確に出す!

 

脚を使うと速歩に移行、Mちゃんやるじゃん。

速歩での正反撞、反動は小さいのだけど、ライダーの僕の姿勢が悪いからか、つい調馬索で上半身を内側へ向けてしまう。

 

真っ直ぐ前を見る! 体が曲がってる! 右肩を後ろに引く!

 

真っ直ぐ向こうとするのだけど、僕のバランスも悪く外側外側へ傾いていく。

Mちゃんは体型が丸いので、鞍がグラついてしまうのです・・・

ああ! このままだと右に落ちる予感がする!

ので一旦常歩にして左に鞍をググッと戻す。

 

そういうのは乗りながら補正する! 乗りながらやって!

 

とは言っても正反撞しながらバランス補正難しい!

そしてこの馬最大の特徴が手綱。

 

手綱のコンタクトを取って。

 

とボスに言われ、取りに行こうとすると・・・

グンッ! と首を押し下げるMちゃん。

短い首でトルクが凄まじいもんだから、一気に上半身を前に持ってかれる。

 

この子はコンタクトの取りすぎに気をつけて。

 

おおう・・・ これが馬の個性ってヤツか。

少し手綱緩めにして・・・ うわああ、これでもダメかぁ!

何度か手綱を持って行かれて、その都度、コンタクトを取り直す。

そして真っ直ぐ走らない。

僕が左加重なのか? どんどんボスの方へ寄っていく。

左脚で押し戻そうとするが、なっかなか戻らない!

真っ直ぐ歩く、走るのも難しい。

この野郎、速歩出せや!! と強めの脚を出すも、疲れてきてるのか常歩を続けるMちゃん。

ボス怒りの追い鞭を出すと、怒って尻っぱねするMちゃん(笑)

速歩が出ず・・・ 明確な扶助を出してるつもりになっているのか・・・ くっそー。

 

今日はこれぐらいにしましょう。

 

と言われ、ドッと疲れが全身を襲う。

緊張感が半端無い。

前後のバランスは何と無く取れると思うんだが、左右のバランスが超重要な馬だな。

その前後についても、気付くと猫背になってしまったりしていて難しいのですが。

Mちゃん、愛馬なんだけど乗るのが難しすぎる!!!

騎乗後に「とんでもなくバランスが難しいっす」と言うと、

 

この馬は本当に乗るのが難しい上級者向けだから。

この馬に乗れたら、どんな馬でも乗れる。

 

とのこと。

今後はA先生だけでなく、タイミングを見てMちゃんにも騎乗していくらしい。

Mちゃん、まだ筋力が低いので後ろ足から発せられたパワーを、馬の首にまで繋げられていないらしい。

それがきちんと出来るようになってくると、首を真っ直ぐ前に向けて騎乗出来るようになってくる。

首が短いので、馬場馬のように首を下に曲げるようにはならない。

(馬場馬は首を下げていると手綱の扶助とかが伝わり易く、楽な姿勢をとっている・・・)

Mちゃんは手綱のコンタクトを取っていこうとすると、辛い姿勢はしたくないので首ごと下に押し下げてしまう。

下手に乗るとライダーは前に吹っ飛ばされて落ちて、走ってきたMちゃんに踏まれて死ぬ可能性もある・・・ 危ないぞ。

馬場馬のように首を曲げて下げるようにする事は「やろうと思えば出来る」らしいのだが、それは馬のためにならないのでやらない。

そして、今後はMちゃんを参加はしないけど馬場馬術の大会へ連れて行って、空気感や馬の雰囲気に慣れさせて行くらしい。

少しずつ確実に成長をしているMちゃん。

ライダーも負けてられないな!と考えさせられた1日になりました。

 

 

 

題名に書いた馬と乗馬クラブについては本当に長くなりそうだし、面倒なおっさんだなぁと思われるだけなので割愛する事にしました(笑)