土曜日の午後イチ、レッスンを受けてきました。

昼食を食べたA先生を見に行くと、馬房で横になって寝てる・・・(笑)

クラブの中は屋根に陽射しが当たって、石油ヒーターを使わなくてもほんのり暖かい春の陽気。

それは眠くもなるよね~。

あー、鼻を地面に付けて、気持ち良さそうに寝てるわー・・・

 

可愛いなぁ~、起こすのは申し訳無いなぁ~

 

と思ってしまったのが運の尽きだった?

馬装(今回は頭絡もきちんと出来た)をして馬場へA先生を連れて行く。

足取り重く、常歩で馬場内を歩いている時から、既にちょっとヨタヨタ歩き・・・

脚を入れても前進気勢無く、常歩を続けるA先生。

ひとまず手綱のコンタクトが取れていないんだろうと思い、少しずつ詰めて行って、

手綱目盛りの3~2の中間、2.5ぐらい。

ボスも馬場中央に入り、

 

出来る所で速歩ね~

 

速歩きた!

だけれども乗ってるライダーはわかる。

これは速歩出ない。

A先生、頭めっちゃ下げて寝てる風だし。

色々な脚を出したり、腰の随伴で前に進めようとするも、一度睡眠モードに入るA先生を起こせず。

15分ぐらい格闘を続け・・・ まったく動かないA先生の頭を叩いてやろうかと思ったところで・・・

 

すみません泣きそうです

 

とボスに泣き言を(汗)

 

泣きそう? さっきから見てるけど、それじゃ馬に伝わらないよ!

伝わらない扶助を続けてもまったく意味無いから!

見てたけどまだやれることあるでしょ、優しすぎる。

あと気持ちが足らん!

 

座って眺めていたボスが立ち上がり、馬場の外側で常歩をするA先生の斜め前に立つ。

するとA先生、ピタリと停まる。

と言うか首を上げて、少し逃げるように首を外に向ける。

 

いい?

気持ち。

進むって気持ちが大事なの。

気持ちが足りない!

 

ボスがA先生の斜め後ろに立つと、ブルルッと声を出しつつ慌てて歩き出すA先生。

それこそ逃げるかのように速歩しようとする・・・

気持ち・・・ 気迫が足りない・・・

馬は人間の気持ちが伝わるとはよく聞くけれど、こうも違いを見せ付けられるとは。

 

鞭を使ってもいいけど、まだやれることある。

物に頼ると将来、絶対に苦労するからね。

 

と。

でもなぁ・・・ どうしても生き物のお腹に強いキックをするのは躊躇いが出てしまう。

頭ではわかっちゃいるけれど、実行出来るかは別だな。

どうしても体が勝手に制限をしてしまう気がする。

ボスの気迫で目が覚めたA先生、ヤル気十分なので、カカトでグリッと脚を入れると速歩に!

あんなに寝てたのが一瞬にして・・・ ボス凄すぎる。

(鬼気迫る表情で近寄ってきた時は、正直ボクでも怖かったのは内緒です)

 

リズム考えてリズムー! 自分のリズム!

 

正反撞、最初慣れるまでに時間を要してしまって、リズムがあわない。

と言うか、自分でリズムを作り、馬を自分にあわせる。

自分が馬にあわせてはいけない、習った通り習った通り。

少し手綱を引いて、A先生が少し速過ぎるから自分のリズムにあわせる。

 

そうそう~

 

少しでもボスに褒められると嬉しいもんで、ヤル気出る(笑)

 

手前変え

自分がイメージしたルートを見て~!

 

手前を変えるルート、木の間を見定めて手綱をコントロール。

馬場の隅角に入るあたりでは、木の間を見てルート確認。

ここはバイクと同じ感じと思った、バイクもコーナー出口を見ながら走る!イメージだと思うので。

 

 

何度か手前変換を行った後、常歩へ。

 

駈歩~

 

よし来た! ここで前回覚えた半減却の出番だ!

まだ少しパワーが溜まってないなと感じたから、脚を足しつつ手綱で抑える。

停まりそうになるA先生・・・ を見ているボスから怒号が飛ぶ・・・ のを察知して、更に脚を入れてA先生を停めさせない!

 

そこ停めちゃ意味な!!! そうそう~

 

あっぶね、今日のボスは相当ヤバイ。(→ 相当な状態にさせたのはボクですが・・・)

気持ちよく左手前の駈歩で走るA先生と僕。

あ~やっぱり駈歩は気持ち良いね、ダカタッ ダカタッのリズムできちんと合った時の一体感がたまらん!

 

常歩から手前変え

 

常歩時の手前変換は半巻きで変換。

馬場の隅でぐるっと回って手前変換。

 

駈歩~

 

駈歩が来ると思っていたので、常歩に戻った時点から半減脚を意識してパワーは溜めておいたので、

きっちり脚を入れると駈歩が出る!

 

速歩

 

手綱でコンタクトを取って、少し速度を落とすと速歩に移行。

 

そこから駈歩~

 

えっ・・・!?

と驚いたのは、速歩から駈歩はやった事が無い。

やった事は無くても、今までやってきたことを思い返せば出来るはず。 は今までのレッスンで言われてきた。

今までやったことを思い返して、速歩で半減脚が必要。

テンポが速い速歩はパワーを溜められないから、速度を落としていく。

ただ落としすぎると常歩になってしまい・・・ ボスが怒る!

そこはわかっているので、常歩に戻りそうになったら、即、脚の扶助で速歩を維持です。

で、じっくり速度を落として脚を入れてパワーを溜めさせ・・・ 片足後ろにズラして駈歩の脚!

 

速い速歩をするA先生、怒り狂うボス、失意のままに速度を落としてやり直す僕・・・

 

速歩から駈歩を出すのは大変難しい。

常歩から駈歩は、脚の扶助を出せば簡単に出たんだけど、速歩から駈歩はタイミングも重要になってくる。

何度か明確な脚を出して駈歩だぞ!と扶助を出すも、速歩を出すA先生。

眺めてたかみさんが言うには、伸長速歩やってたって(汗)

違うよA先生・・・ 僕の扶助の出し方が悪いのか。

何回かに一度は駈歩が出せるのだが・・・ 打率3割に行かないぐらい。

 

なに気持ちよく速歩してんの! 駈歩でしょ駈歩ーーー!!!

速歩で巻き乗り、そこから駈歩!

 

速歩で巻き乗りをして・・・ 駈歩! 不発、怒るボス・・・

結構泣きそうになりますね、コレは。

(巻き乗りの姿勢から駈歩は出し易いので、ここで出ないのはマズイ)

自分的にはきっちり、片足をかなり後ろにズラして扶助を出しているのだけど、駈歩が出ない。

速歩での半減脚が足りていないのか、はたまた扶助を出すリズムがあわせられていないのか、その両方か。

ぐぬぬ…

手前を変えて速歩から駈歩を出す練習もして、やはり難しいッス。

駈歩が出たときに愛撫してあげて~と言われ、左手前の時に右手でA先生の首を愛撫して注意される(汗)

愛撫するのは馬場の内側と決まっているとのこと。 注意しましょう。

 

手が手前過ぎ、もっと前!

背中丸めない!

 

基本的な姿勢も含めて相当叱られて、いつもレッスンは30~45分ぐらいなんだけど1時間半ぐらい(最初の20分ぐらいはずっと常歩)レッスンを受けて終了。

そしてボスから

 

拍車の準備をお願いします。

 

とのこと。

何回か前のレッスンでも言われてクラブの方に発注をお願いはしてたんだけど、まだ届いて無いのかな。

再び発注をお願いしておいた。

そしてボスからは・・・

 

頭でっかちにならないで。

今は乗ること!

馬を見てどうしたらいいのか?

どうして欲しいのか?

自分で考えないとダメ!

道具に頼るのと同じで、壁にぶち当たった時に何も出来なくなっちゃうから。

 

的な教えを頂きました。

はい、すみません。 頭でっかち(知識が先行する一方)になってたと思います。

と言う訳で、あれこれ悩んだり考えるのは一旦止めにして、A先生に乗ってレッスンを続ける事を重要視します!

でもでも、どうしても動かない、動かせない、あれこれ悩んでしまうな~ でした。

拍車を使い始めたら色々変わってくるんじゃろうか・・・?

生き物が相手だから1つの答えは無く、応用力が必要なんですよね。

その応用力と、騎乗の基礎を学んでいる段階なんだな、今は。

と今更ながらに思った。

 

そして1時間以上の騎乗で汗だくです。

見るとA先生もかなりお疲れで、見た事が無いぐらい汗だく。

馬装をといてあげて、タオルで必死に拭いてあげて、電解質の入った水をあげるけど、半分ぐらいでギブ。

息があがっちゃってるから今はいいですよーとクラブの方に言われ、水はストップ。

バナナをあげると物凄く美味しそうに食べておりました。

ブラッシングしたあとで汗をかいたとき用の馬着を着せてあげて、蹄油を塗ってあげて、A先生は馬房へ帰っていきました。

昼寝のお邪魔しちゃってすみませんでした。

 

 

 

次の日の日曜日。

A先生にたまに乗られる乗馬歴15年の大先輩と雑談をして聞いてみたのだけど、やっぱり気迫と言うか気持ちは大事らしい。

 

「そういうときあります。 A先生に懇願したくなりますよね~」

 

と仰ってた(笑) その気持ち、超わかります。

そういう気持ちになった時点で、馬に伝わって、今日は常歩でいいじゃろと考えてしまうんだろうなぁ~・・・

馬の感覚って凄まじく鋭いよ、ホント。