「グッドオーナー」vol.277(2023年6月号)の、賃貸経営の資金計画。

相続税対策とか、地主さんなんだから土地を活用しましょうよとか、いろいろあるけど、

 

そんなことより、私は出口戦略が最も重要だと思っている。だってさ、絶対老朽化するんだよ。補修が必要なんだよ。相続が発生するんだよ。

古いアパートや貸家を相続して苦労する人を見ますよ。私のように1円も相続に期待できない人間からすると、羨ましいのかもしれない。でも、私は羨ましくないの。だって、面倒くさいから。相続はない方がいいと思う。子供は子供で、自分で財産を作ったほうがいいよ。親からもらうことを期待するのは、自分の人生を頑張れないと思う。

ま、それはともかく、ない人間からすれば羨ましいかもしれないが、ある人間の苦労もあるんですよ。

 

解体コストは年々上がってきている。重量鉄骨の賃貸マンションなんて、解体するのに何千万円だよ。そのお金は、賢く家賃でためていくのか、その土地を売って解体費用を捻出するのか。いずれにせよ、考えておいた方がいいと思う。建てるときは、建てる費用ばかり考えるが、建築費をローンで賄って、家賃で返して、最後の片づけはどうするか、まで考えておかないと。

 

相続時は、現金であれば分けられるが(それでも割り切れない1円で争う兄弟姉妹もいる)、不動産を分けるというのはむずかしい。戸建てにしておいて、相続人の数だけ建てる、も一つのアイディアだ。

 

ま、いっそのこと、後の人がどうにかしてくれる、と考えるのも一つの出口戦略である。爆  笑豚 (6月記)