日本行政5月号(no.618)に、2月5日に開催された「権利擁護セミナー『身元保証など高齢者サポート事業とは?』~行政書士とのかかわり方を考える~」のレポートが。

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福祉関係のお仕事をしている方は、すぐにお分かりかと。そうでない方は、身元保証サービスって?って思われるでしょう。

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写真が横とさかさまですいません。直し方が分からないです。

 

最近はアパートを借るときに保証人(学生だと親とかだねえ。たぶん四親等以内が求められる。)を付けるというより、家賃保証会社にお金を支払って保証してもらうというのが普通になりました。また、連帯保証人を付ける場合も、「極度額」といって、連帯保証人がいくらまで補償するか明記することが必要となりました。

あれの、老人ホーム版です。

高齢者向けなので、自宅でもホームでも、緊急連絡先となり、通帳預かってくれたり、入院の手続きをしてくれたりです。NPOだったり、一般社団法人(誰でも作れます。人が集まれば作れます。)だったり、株式会社だったり、任意団体だったり。費用はさまざまで、某会は、入会にあたって500万円の支払いが必要です。

 

そういう団体さんが、身寄りのない高齢者を支えている場面があるのも事実。大体後見制度なんて、今の形になってまだ歴史が浅いしさ~。あと、後見をお願いしたい個人が見つからないということもあるだろう。法人後見が認めれたから、今後は社協などが、そういう方々を引き受けるのかしらねえ。

 

私は公益社団法人コスモス成年後見サポート群馬支部の相談会を担当している。そこに、「〇〇の会だと、(後見より)安いから、この会に老後をお願いしようと思いますけれど、どうですか?」という相談が来る。爆  笑 それはもう、答えられない。だって、〇〇の会がどんな組織かしらないし、費用についてもそのA4の3つ折りチラシ1枚で、すべてが書いてあるかわからないし。また、入院や施設の入所の場合、そこが保証人ということで病院や施設がOKするかわからないし。その会が、その方が生きている間に解散しないと言い切れるのかわからないし。

 

後見だって、わからないさ。

任意でも、法定でも、私が交通事故で明日死ぬかも。その時、コスモスと家裁が次の人を探してくれると言っても、私はまだそういう経験していないから爆  笑、どれくらいのスピード感があるのか、本人に不自由がないのか、わからんさ。また、次にやってきた人が、本人とめちゃくちゃ相性悪いってこともあるかも。

 

ただ、この会に入ってもいいか、無料相談にやってくる元気と気力と、数字の計算ができるあなたは、まだ十分意思能力があるので、その会についてよく聞いて、説明受けて、それから決めてください、としか答えられない。二つの会の案内のパンフを持ってきて、どっちがいいかと聞かれても、私には答えられないよ。

 

どこの会でも、どこの団体でも、意思能力がある間は決めるのはあなたです。わたしんとこの相談会に来るより、消費者センターで相談してほしい気もするが。

あなたの意思能力がなくなったときに(衰えたときに)、法的に助けてくれるのは家庭裁判所です。豚 (5月記)