アットホームタイムNo.474(2021年5月号)の登記の仕組みコーナー、

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所有者不明土地の問題。そう、この4月から、相続登記申請義務化。

あのさー、こういう時につくづく思うのだが、なんにせよ、もともと相続登記をするような人々(私のイメージするちゃんとした人)は、義務化と言われなくてもするのだよ。そして、しない人は、義務化になってもしないのだよ。あせる

手続き屋であるところの行政書士をしている私は、つくづくそう思うよ。真顔

 

それで、一番もやもやしちゃう人は、相続登記したいけれど相続手続きができない人だろうと思う。なぜできないか。相続人間で遺産分割協議が整わない。あるいは連絡が取れないとか、行方不明とか、会いたくないとか。これを書くと思いだす、MH先生の名セリフ「行方不明になっちゃう人、多いですよね」だ。爆  笑あたしゃ、この仕事をするまでは、行方不明の人はいるだろうが、松本清張の小説の話で、私の生活の中で回りに行方不明の人なんていなかったよ。いま、普通に(仕事だけど)、相続人の一人が行方不明なんだよね、なんて言葉を吐いておる。真顔

 

相続人の一人が連絡取れないとかだと、不在者管理人を立てるかね。真顔

遺産分割協議が整わないと、遺産分割調停を申し立てるかね。真顔

いずれにせよ、費用と時間がかかることだ。

なので、そういう場合、法務局に行って「私、この土地の相続人の一人なんですけどー」って申し出れば、とりあえずのとこ、義務は果たしたよっていう制度です。

どうなるんだろうね・・・

法務局の事業で、長期相続未了土地の調査があったじゃん。あれって、今も予算がついて続いているのだろうか。そのお知らせの手紙をもらった方から書類を見せてもらったが、既に相続人が10名以上。終わるとは思えん・・・最後の手段、実際にその土地を管理利用している人が、時効取得を訴えるか?(法的な疑問を持つ方もいらっしゃいますが、形式的に裁判でこうやってゲットするという方法があります)

本当の問題は、そういう手続きをしてまで名義を変える経済的メリットでしょうか。

その土地が売れるとなると、売買代金より安いお金で手続きできれば、するでしょう。また、この数年は「この問題は自分の代で解消する、子供たちには残したくないので、費用負担は仕方ない」とおっしゃって相談にいらっしゃる方もいます。

 

ちゃんとする人は、結局ちゃんとするんですよ。

でも、大多数はどうでもいいや、って思っているんじゃないかと、思うよ。正直、私も身内を見回して、万が一の時に私に数十分の一の持ち分がくるかなっていう不動産があるけど、ここだけの話、私に子供がいないから、私が死んだあとはしらんから、もう気付かなかったことにしよう、って思うさ!いや、ここだけの話って、不特定多数が見られる場所じゃ、ここは!!でも、そんなにちゃんと読んでいないと思うから、いいか!!チュー 読み込んでいるの、熱心な読者T子とOちゃんくらいだと思うし。

 

管理責任が私に回ってきたら、持っている資産(ほぼない)の範囲で、努力はしたいと思うけれど。法的な責任は理解しているし、いつもお客様に説明しているが、おじちゃんやおばちゃんを説得する気力はないよ!こういうのって、赤の他人のだから、客観的に説明できるし、相談を受けているうちに方策が思いつくんだよ。

たぶん、30年後とか50年後は、全然別の世の中になっていて、こんなことはどうでもよくなっているかもしれない。だが、まあ、今の方策の中で出来ることを、決まっていることを粛々とやるしかない。

 

ってかさー、国を動かしている人は、国の未来とか、制度の在り方とか、マジで考えているんかねえ。あのさー、年金のお金ないからさ、払う期間伸ばそうとか、貰うのを先にしようとかさ、この年金の破綻の問題を作った政治家と官僚はさー、個人的には儲かっちゃったわけ?サンピアとかつくって?少子化対策もさ、子供を産みたい、育てたいっていう社会を作ろうと思ってこなかったんじゃん?そういう政策をやってきて、もう死んでいる政治家は天国(地獄?)から、引退している場合は本人が、二世三世がいる場合はその人たちが、「あの政策が悪かった」って反省しないのかな?

それとも、国民が選挙で選んだから国民が失敗したの?

国民が選挙で正しく選べるように、国民がより良い教育を受けられて成熟するようにしてこなかったんじゃないのかね?

 

私は、そもそも、ドクター中松が都知事選に出たことがきっかけで、選挙に行くようになった人なのさ。つまり、ばかです。

それまで、投票って意味ないというか、興味がないというか。ドクター中松が、なにか東京都をすごい方向に変えてくれるかもって思ったの。その時、熱く語りまくって、私の周辺で選挙行く人が増えたのさ。ま、選挙運動にはかかわらなかったし、ちゃんと新聞とか(当時は新聞さ!!)読んでいたわけではないけれど。

地方都市にきて、選挙と日常生活が近いことに非常に驚いた。

そして、行政書士になって、政策に許認可が影響されるからさー、行政とか(条例が手続きに影響するからねえ~)の動きに興味を持つようになった。

こんなバカな私は、私が生きている間だけ、平和で安全で、世界的に見てどうなっていくか知らんが、今と同じくらいの豊かさを享受していたと願っています。

 

ほんと、空き家問題ってどうなるんかなあ。真顔豚 (4月記)