【講義:野志 保仁】
「サーフィン」の有名なスポットでもある一宮海岸(図-1)では
夏に良い波が立つと言われています。
実際に大会も夏に開かれることが多く、
筆者も夏の時期は一宮海岸に行くことが多いように思います。
いったいなぜなのでしょうか?

【図-1】
実は太平洋側では夏と冬で波の来る方向や高さが違います。
これが良くも悪くも「サーフィン」に適した波が
出来上がるかどうかに大きく関係しています。
一宮海岸の東沖には「器械根」と呼ばれている固い岩盤があります(図-2)。

【図-2】
さらに、夏は南から、冬は北から一宮海岸に向かって波が来ます。
前回の記事で書いたように、
「良い波」「悪い波」は「波」と「地形」に大きく影響を受けています。
地元サーファーの話では、
夏は「器械根」を通ることで波が良くなるとのことです。
確かに一理あります。が、本当にそうなのでしょうか?
筆者は大好きなサーフスポットの一つである一宮海岸に
どのくらい良い波が立つのかを調べてみることにしました。
次回はどうやって「波」を予測するかについて記述します。