サーキットの狼
俺は走り屋。
最初に買ったクルマはオッサンニッサン180SX(S13)。
アクセルを踏み込む、エンジンがうなりを上げる。
素早さが信条のシフトダウン、そしてコーナリングでの
馬の雄叫びにも似たタイヤ音。
改造にいったいいくらつぎ込んだだろう。。。
全てが懐かしい。
俺は走り屋。
でもロスでのあまりの自動車保険の高さに卒倒しそう
になりながら、ガソリン価格の高騰に喘ぎながら、
どノーマルホンダシビックで守りの走りに甘んじているが、
まだ熱いマインドは忘れてはいない。
今日は初めての運転免許ドライビングテスト。
ここロスでのドライビングテストの難しさをご存知だろうか。
一発合格できるのは一握り。普通は幾多の辛酸を
なめ、ようやく勝ち取ることができる、価値有るライセンス・・・
「はい、じゃあはじめま~す。」
「OK、いいよ~、いいね~」
狂おしいほどにコーナーを攻めながら、
CVCCエンジンは静かなうなりを上げ、
テストは順調に進む。
「はい、じゃあこれで終わりですから。」
合格を確信しながら免許センターに戻る。
だが試験官は駐車するなり言い放った。
「だめだめ。信号無視、危険運転、あんた絶対不合格。」
俺は走り屋。
だがここロスでは、その牙は抜かれている・・・
試験官との認識の相違は認めざるを得ない。
いやしかしそれは、即ち単に俺がテンパッて周りが
見えていなかっただけ。
今日は寝よう。明日も早い。