最近は新製品の選別作業ばかりをやっていて自分のやるべきことを見失いつつあります。(そもそもこんなことを書いていいのかは分かりませんが)
なので、それを見つめ直す意味でも、しばらくは自分の仕事に関することを少しずつ書いていこうと思います。

工具関係の生産技術をやっています。(世に送り出した製品で一番新しいものは「MC6025」です)
担当している工程はCVD行程です。

CVDに関する説明は長くなるので後に回しますが、

生産技術の仕事というのは、エッセンスとしては

開発たちが見た夢を現実世界に引きずり出して、
それをこの世界に固定して、
いつ、どこの誰でも寸分たがわず同じかたちが見られるように記録して配布する

ということだと思います。
そのために色々とめんどくさい付随作業がありますが、それは主業務ではありません。

これを達成するために一番重要なのは距離感です。
これを間違えると大抵ろくなことにならないのです。

私が好きな言葉の一つに「距離空間の公理」がありますが、これはやはり世界を記述する公理として正しい上に美しいものです。


【距離空間の定義】
・すべての距離は0以上の大きさを持つ。
・xとyが同じ点であるならば、xy間の距離が0。
・xy間の距離が0ならば、xとyは同じ点。
・xとyの距離は、yとxの距離と等しい。
・三角不等式が成立。(「xy間の距離」+「yz間の距離」は、「xz間の距離」よりも大きい。または同じ)


距離という概念をここまで美しく表現できる言葉を私は他に知りません。
少なくとも、これさえ肝に銘じておけば、距離感を致命的に間違えることはないと信じています。

これが大事なことの一つです。